京都本社営業本部から東京営業本部に転勤してから3年目のことですから、1997年(平成9年)の初夏のことです。

勤務場所は千代田区の自社ビルで、この3階が東京営業本部のフロアでした。私たちは、ここから全国の支所や顧客を訪問していたのです。

ですから、健康診断というと、皆が同一期日に受診することなど到底不可能なことで、各自、指定された診療所に指定された期間に受診することとなっていました。。

ちなみに、私の20歳以降、50年間の健康診断受診の履歴と言うと、20歳代で3回、40歳の時、広島保健所で1回です。尚、30歳代と62歳の時、胸部レントゲンのみが各1回あります

 

ある日、淀川部長が自分の今回の健康診断の結果表と、前年の結果表とを見比べて首をかしげていました。

 

何しろ在社の時の彼は昼食後と夕方の二度、歯磨きをするほどですから、健康診断数値は気になって仕方がないのです。

それは、前年と今年の検査数値は、ほぼ同じなのに、多くの赤文字が記入されていて、『精密検査を要する』診断結果となっていたのです。

私と関東エリアでの元大手病院の事務部長OBとは大笑いしました

 

つまり、こういうことなんです。
受診した診療所か又はその診療所が紹介する病院が暇(ヒマ)な場合それまでの健全と判定した数値はある日、突然、異常と判定されるのです。

無論、健康な者をも異常と判定し、患者数を増し、収益増を期す為です。

似たようなことが起きたのが、凡そ10年前(2005年)です。
妻がある大手銀行系列の診療所で健康診断を受けたんです。

診断の結果は、肺結核の恐れ有りで、指定する病院で精密検査を受けるようにという指示でした。

 

ピン!ときましたね。

私は直ぐに、かっての飲み友達の大阪府下に住む15歳年上の元大手病院の事務部長の自宅に電話をし、『妻が健康診断で肺結核の恐れがあるとのことだから、あなたの元勤務先の病院組織の近畿圏の中で、病院と信頼できる医師を紹介して欲しい』旨要請しました。

程なく連絡が来て、大阪府下でも私の自宅からはちょっと遠い南大阪ですが、ある病院と医師を紹介してくれました。

無論、精密検査結果、肺は何ら問題が無かったことは言うまでもありません。

 

もしも、診療所の指定する病院に行っていたら、肺結核と診断されていたでしょう

 

こう診断されたら最後、何度もCTスキャンで放射線を胸部に浴びせられ、やがては肺がんになっていたでしょう。

 

※上記は、2015/12/15(火)の拙稿です。

 

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TAIM誌の記事より一部抜粋すると、

How Dangerous Are CT Scans?

A CT scan packs a mega-dose of radiation — as much as 500 times that of a conventional X-ray.


CTスキャンでは、従来のX線の500倍ものメガ線量の放射線が集中投射される


(以下原文省略)
特に昨年11月にニューイングランドジャーナルオブメディシンで発表されたレビュー研究では、米国で実行される全てのCTスキャンの内、3分の1が不要であると判断しました。

問題の一部は、患者が複数の不必要なCTスキャンを処方されていることであり、「同じCTスキャンを2回行うのはばかげている」と、レビューの主執筆者であり、コロンビア大学医療センターの放射線研究センターのディレクターであるDavid Brenner氏は言います。

「言い訳はありません。」レビューの強調された研究の1つでは、CTスキャンを受けている患者のうち、30%が3回のCTスキャンを、7%が5回以上、9回以上が4%ありました。

実際、研究者は、25,000人の日本人の原爆被爆者の集団と、2回のCTスキャン患者とほぼ同じ量の放射線にさらされていることを発見しました。

 

これらの研究に基づいて、米国の食品医薬品局(FDA)は、僅か1回のCTスキャンによる放射線誘発性のがんを発症する成人の生涯リスクは2,000人に約1人であると推定しています。

さらに悪いことに、子供のリスクはさらに高くなります。

 

子供はたった1回のCTスキャンで致命的ながんを発症する子供のリスクは500人に1人です。

 

CTスキャンで放射線を2回以上浴びると、がん発症率は飛躍的に増大します

 

(参考)
国(厚労省)は、TV・CMなどの広告媒体を使って、盛んに乳がん検査や肺炎検査・ワクチン接種などを含む健康診断を奨めています。

 

一般市民は、国が国民の健康増進・長寿の為とか、予防医療とか、国民総医療費削減の為とか思っています。

 

実は、健康診断やワクチンなどは真逆のことで、寧ろ病人を増やすと世界の医療関係者の組織であるコクランが証明しています。この件の記事は、後日、掲載します。

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(画像)TIME
http://content.time.com/time/health/article/0,8599,1818520,00.html