猿轡(読み)さるぐつわ

精選版 日本国語大辞典「猿轡」の解説

さる‐ぐつわ【猿轡】

〘名〙 (「さる」は、戸締まりのための具) を立てさせないために、の中に押し込んだり、かませて後頭部にくくりつけたりしておくもの。
御伽草子・ゆや物がたり(室町時代物語大成所収)(江戸初)下「ひゃうへはひめぎみにさるぐつわをはめて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「猿轡」の解説

さる‐ぐつわ【猿×轡】

声を立てさせないように、口にかませ、の後ろで結んでおくもの。などを用いる。「猿轡をかませる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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