Blockchain for Communications
ゲームという呼び方への違和感
僕自身がBlockchain Game(以下、BCGと呼称)のヘビーユーザーで、TwitterやDiscordで目にしたBCGはほとんどプレイしているのもありますが、ゲームという呼び方に違和感がありました。
BCGがコンソールゲームやモバイルゲームと比較されることにも、何か違うなあという感覚がありました。
BCGをやっているときの気持ちや楽しさは、コンソールゲームやモバイルゲームのそれらと全く違うという実感が、1人のユーザーとしてあったからです。ゲームっぽい顔はしているけど、BCGは全く別物。今回、Labrado(ラブラド)というサービスを作る上で、この違和感を解消する意も込めて、僕たちが目指すプロダクトのコンセプトを言語化してみました。
Blockchain for Communications
僕たちの作るプロダクトコンセプトは『Blockchain For Communication』です。
BCGはPlay To Earnという言葉が示す通り、「儲かる」が大きな利用動機の1つになります。しかし、ほとんどのBCGは短期間に消えていきますし、ラグプルも少なくありません。つまり、儲けるということだけを論点にするのであれば、決して効率が良いアプローチではありません。
それなのに、なぜ自分はBCGをプレイしたいと思うのか?
BCGで儲けるために、みんなでああでもない、こうでもないと議論する、あのコミュニケーションが楽しいから
これが僕の結論になります。もちろん、儲かった方が嬉しいに決まっていますが、たとえ損をしたとしても、自分がBCGをプレイし続けているのは、あらためて、このコミュニケーションの楽しさにあると思いました。1人でコツコツと儲けるためだけにプレイしているだけであれば、もうとっくにやめているはずです。
ワイワイ作戦会議の楽しさ
今思い返せば、大学生時代から、何か共通の目標に向かって、みんなでワイワイ議論して遊ぶ時間が好きでした。
BCGとギャンブルは全く別物ですが、「儲ける」を目指すという点では共通しています。 大学生の時、友達とブラックジャックにはまり、映画の「21(邦題: ラスベガスをぶっつぶせ)」よろしく、どうすれば勝てる、こういう作戦でいこう、毎日大学終わりに誰かの家に集まって作戦会議をして、毎週末往復6時間かけて、カジノに車で通った時期がありました。
結論、ほとんど儲かりませんでしたが(笑)、友達の家に集まって、お酒を飲みながらワイワイしたり、カジノの行き帰りの車中でのたわいもない会話が、とても楽しかったことを鮮明に記憶しています。そんなに儲からなかったのにみんなでカジノに通い続けたのは、みんなでのワイワイする時間が楽しかったからだと思います。
今、僕がBCGから感じている楽しさも、あの時に通じるものがあります。
集まる場所が友達の家ではなくTwitter、車中の会話ではなくDiscordの音声チャット。当時はなかったテクノロジーの進化はあれど、楽しさの本質は、全く変わっていません。みんなでワイワイしゃべって、共通のゴールに向かってコミュニケーションすること。それがBCGの一番の楽しさだと思います
友達とワイワイする時間が少しでも長くなるBCG。僕たちがプロダクトを作る上で最も大切にしているコンセプトです。
ドキドキは、コミュニケーションを生み出す
完全に運に依存した宝くじに、僕はドキドキしません。そこにユーザーとしての介入性がないからです。
BCGがドキドキするのは、自分が作った戦略のもと、お金と時間をかけて育てたNFTやトークンで勝負に挑むからです。しっかりとした準備なしでは、まず勝てません。準備をした者だけが勝利できる前提での運勝負だからです。自分が頑張ってきたことが試されている感覚。自分の戦略、自分が投資してきた努力、時間とお金の全てに対して、審判が下されるような体験。これがBCGをプレイしてドキドキする構造と考えています。
みんなで一緒にプレイすると、このドキドキは増幅されます。
IEOやIDOの前は、コミュニティがドキドキします。トークンを買うのか。どれだけ買うのか。価格はどこまで上がるか。いつまで保持するべきか。このドキドキが、誰かと会話したい、誰かとこの感情を共有したい、という欲求を刺激します。
スペシャルイベントも、コミュニティがドキドキします。開始時間を過ぎても始まらないヤキモキで盛り上がることは、もはやBCGの風物詩です。ちはやく結果を出したユーザーからの速報がTwitterを駆け巡り、一睡もしない解析班が分析作業を進め、朝起きたらDiscordにデータが上がっていて、それをベースにみんなで作戦会議で盛り上がる。
ドキドキはコミュニケーションを生み出し、ワイワイ作戦会議が盛り上がるためのコミュニケーションの燃料となります
だからこそ、このドキドキが少しでも多く生まれるようなプロダクトを僕たちは作っていきたいのです。