評価 神アニメ
シナリオ 20点 1期同様、丁寧で綿密な描写と盛り上がり所を上手く抑えられている。
作画 20点 ライブシーンのクオリティは安定して高い。
声優 20点 演技に関しては文句は無く、スクスタで棒気味だった三船栞子の声優も上達していた。
設定 20点 キャラ描写も魅力的に描けており、特に炎上キャラの設定を改善出来たのはとても大きい。
音楽 20点 楽曲もやはり印象的な物が揃っている。
総合得点 100点
・メディアミックスプロジェクト「ラブライブ!」のソロアイドルグループを元にしたアニメの2期。新しいスクールアイドルを加え、12人のアイドルと1人の少女によって新たに展開される虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の物語。炎上キャラを続投するという背景もあってか、個人的には放送前は不安しか無かった。しかし、本作はそれらの懸念を一気に打ち砕き、見ていて引き込まれるような魅力のある素晴らしい出来に仕上がっていた。
評価点はこのような所。
ストーリーに関しては、1期において「スクールアイドルフェスティバル」を大成功させた後の話を描いており、他校のアイドルとの交流やビッグイベントに向けた活動も交えつつ新しく動き出す虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の活動の様子を描いており、ほのぼのした場面もあり時にはライブやアイドルのために一生懸命になるという構成で、丁寧な描き方の物語が光る内容となっている。
キャラクターに関する描写も相変わらず良く描けている。また、2期にあたってキャラ同士の交流も幅広くなっており、同好会内のミニユニット絡み、1期で接点が皆無だった侑としずくの絡みなど、キャラ同士の交流やスポットの当て方などが上手くできているように感じられた。
また、ラブライブ!ソシャゲのストーリーにおいて虹ヶ咲の評判を落とし、アニメ放送前で最も不安視されていた炎上の元凶である「鐘嵐珠」、「三船栞子」、「ミア・テイラー」の3人に関してはかなり大幅な上方修正が成された。一部シーンで元のキャラ付けを残された場面はあるものの不快感を煽る問題行動がなくなり、見ていて好感の持てるキャラクターや「可愛い」と思えたり好きになれる魅力を感じられるキャラクターに改善されていた。
ライブシーンのクオリティ、楽曲についても1期同様に高クオリティ。楽曲数は1期と比べて少ないものの、新曲はカッコイイ曲や印象的な曲もありテンションの上がるものばかりでインパクトを感じられるものとなっていた。
不満点はこのような所。
1期と比べると話のテンポや緩急が調整不足な所が多く、話のボリュームの差を感じる所が多く感じられた。(特に既存キャラの話は2話構成、1話構成にするといった話のバラツキが目立っており、新キャラ3人もユニット結成がなかったり他のユニット結成回に尺を取られてたりと話の配分の悪さがどうしても気になった。)
1期以上に大味な場面も増え、主要キャラが増えた弊害もあったものの、その分幅広く興味をそそられる話を展開しキャラの魅力や物語の色付けを最大限工夫出来ていた会心の一作。1期履修前提ではあるが、合わせてオススメしたい作品である。