評価 クソ特撮
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得点 0点
・ニュージェネレーションヒーローズ第3作にしてウルトラマンティガ25周年記念作品。光の巨人ウルトラマントリガーと一体化した青年マナカケンゴが、対怪獣チームGUTS-SELECTに入隊して闇の巨人の軍勢と戦う物語。残念なことに、この作品は見るべき価値を見いだせない大駄作だと僕は感じた。
不満点はこのような所。
①取ってつけたような寒いオマージュ演出
・この作品はティガを意識したような作風に作り上げられており、内容や演出にティガをリスペクトした要素がある…と言えば聞こえは良いが実際のところ「これをやればティガファンは喜ぶだろ」という制作陣の意図が露骨に見える演出ばかりで寒々しく、くどいと感じられるひどい仕上がりとなってしまっている。
②薄っぺらく雑なキャラクターと設定
・設定やキャラ付けに関しても多大な問題を抱えている。特に設定面では物語の骨組みとなる要素があやふやで、光の巨人たるウルトラマントリガー、カルミラを初めとした闇の巨人の勢力、メトロン星人のようなセブン要素やら超古代文明の遺産を狙うトレジャーハンターやら設定を無理やり詰め込みすぎた影響か誰が何を目的としているのかを理解させないような粗雑なものとなっている。キャラ付けもかなりひどい。「スマイルスマイル!」とbotのように繰り返す主人公、守られてばかりで成長のないヒロイン、特に見せ場も個性も感じられなかった他の隊員などキャラに関してもチープさや不要さを感じてしまう。
③ティガという色眼鏡を無くしてもひどいストーリー
・ティガと比べているからつまらないのでは?と疑問に感じる人もいるだろうが、残念ながらこの作品は「ティガと比較せずともつまらない」作品である。全編通して説明不足かつ描写不足であり、更に本筋に関係の無い要素を唐突につぎ込んでくるので、ただでさえ話の方向性が行き当たりばったりで意味不明なのに不要な部分に尺を使う結果、この作品が何を描いているのかを見失ってしまっており、どの観点から見ても理解に苦しむ内容に仕上がってしまっている。
ギリギリ擁護できる点はこのような所である。
・特撮技術は高い。
・オープニングテーマが非常にかっこいい。
安直なティガ要素を取り入れるばかりでファンからの怒りを買った挙句、ティガから切り離して作品単体としてもお粗末な出来であるという致命的な問題点を持つ駄作。ティガファンからは「ティガの名を穢した恥さらし」、そうでなくとも「意味不明なストーリーでつまらない」とも取れるため、どうしてもまともに評価することは困難だと考えられる。残念ながらおすすめは出来ない。