ハルカンドラ

登録日:2014/02/08(土) 04:56:19
更新日:2022/09/26 Mon 07:06:29
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ハルカンドラとは、『星のカービィWii』に登場する星の一つである。



以下、物語の核心に迫るネタバレを含みます!!



















概要

本作のキーパーソン、マホロアの故郷。
カービィ達が住んでいる世界とは別の世界にあり、異空間ロードと呼ばれる異次元空間で隔てられている。
そのためローア程の特殊な宇宙船が無ければ、ここを通る事は出来ない。
また、古くから4つ首竜「ランディア」が住む。


序盤では名前すら出てこないが、レベル2をクリアした時にマホロアの口から存在が明らかとなり、
ローアが完成したら連れて行ってあげると約束。
その後、強敵グランドローパーとの死闘を終え、最後のパーツを手に入れたカービィ達は
約束どおりこのハルカンドラに招待される事となる。
だが、実際はマホロアが野望を達成するための口実であり、後にポップスターの命運を賭けた戦いに発展する…



外見・土地

ポップスター外の惑星といえば、『SDX』の「銀河にねがいを」、『星のカービィ64』にも
色とりどりの個性溢れた星が多く登場していた。
ムービーでハルカンドラを見るまでの間、プレイヤー達の一部はそれらの類を想像したと思われる。


が、実際は違う。
どう見ても浮遊大陸のような形をしており、惑星と形容するにも小じんまりとして異質。
表現としては切り取られた地表の一部、といったほうが適切な程である。
今で言えば『トリプルデラックス』の浮遊大陸フロラルドをイメージすると分かりやすい。


これだけなら星のカービィらしいファンタジックさを感じる、と言いたい所。


しかし今度は地上を見てみると、デカイ活火山地帯を中心に荒野が広がり、溶岩の川が流れている。
ポップスターのように緑豊かな土地など一片たりとも存在していないのだ。
居住区と思われる場所もガッチガチの鉄臭い工場地帯
現在も稼動し続けており、地下に潜ると工業排水のせいなのか酷く汚い下水道が広がっている。
工場の外も整然とした印象を受けにくく、荒廃しているようにも感じる。
いびつな星の形状といい、過去に何か天変地異でも起きたというのか?


このように人が住める土地とは言い難く、過酷な環境も相まって
ブルブルスターともメックアイとも異なる機械文明を築きながらも
かなり荒廃した、世紀末的な雰囲気が漂っている。
本当にこの星はマホロアの故郷なのだろうか…



主な地域

本編では2つのレベルを攻略していく。

唯一の居住区と見なせる地域。
5コース中4コースが工場というメカニカルな構成になっている。
ボスはメタルジェネラル
詳しくはそれぞれリンク先を参照。


  • レベル7 デンジャラスディナー
溶岩の煮えたぎる過酷な火山地帯。
地下には燃える天体や謎のエネルギーが渦巻くトンデモ空間が広がり、もはや世紀末の様相を示している。
ボスはランディア
一度クリアした後はランディアから始めるか、スキップして最終ステージに飛ぶか選択できる。



住民

ゲーム的にはザコキャラや中ボスが普通にたむろしているので、住民は居るといえば居る。

ポップスターとの最大の相違点は、グラフィックが大きく変わったコンパチブルなご当地ザコキャラがいること。
「ハルカン~」と名の付く敵キャラ達がこれに該当。
特にワドルディとよく似た「ハルカンドルディ」は、目とその周りの感じがどことなくマホロアと似ている為
マホロアとハルカンドラの謎をますます深めている。
また「ハルカン~」以外にも、スカーフィと似た性質のデグト、
火山地帯に生息するアイアンバルバルなど、ここにしか居ない敵キャラも生息する。
(デグトは『トリプルデラックス』でもポップスター側に登場しており、今はご当地もへったくれも無いが…)



守り神ランディア

ハルカンドラに眠る4つ首のドラゴンで、神聖な守り神。
それぞれ同じ顔をしているが、一番上の頭は伝説のアイテム「マスタークラウン」を被っている。
これは趣味とか偉いとかそういう理由で被っている訳ではなく、悪用せんとする者から守るため。


実際に、マホロアは宇宙を支配するという野望のために
マスタークラウンを手に入れようとランディアに近づいた。
しかし返り討ちに遭った為、止むを得ずハルカンドラを脱出。
逃げ込んだ先のポップスターでカービィ達と会った時、
パーツ探しに協力してくれる彼らの好意につけ込み、ランディアを悪者扱いして倒してもらおうと画策したのである。




古代のアイテム

エナジースフィアを全120個集めた状態でマホロアに話しかけると、
昔のハルカンドラの民が様々な伝説のアイテムを作っていたことが明らかになる。

メインモードだけだと、そのうち1つはローアであり
心が宿っている可能性がある事ぐらいしか分からない。
が、エクストラモードでスフィアコンプを達成すると更に深い話を聞くことが出来、
ローアの他にも「ギンガをとぶキカイじかけの星」「ユメをうむアイテム」を作っていたことが判明する。


機械仕掛けの星夢を生むアイテム
聞き覚えのある人もいるだろう。
そう、あの大彗星ノヴァスターロッドまさかのハルカンドラ製だったのである。
ゲーム中ではハッキリ具体名を出しておらず、あくまで示唆程度に留まっている可能性も十分ありうるが、
よもやこんな形で過去シリーズとリンクさせてくるとは誰も思わなかったであろう。


当然、この衝撃的な話がさらりと彼の口から出たときは、暫くファンの間で議論のタネになっていた。
本当だとしたら何のために、どんな経緯で、こちらの世界に流れてきたのか・…
例によって公式はちらつかせる程度に留まっており、依然として全てが謎に包まれている。
もしかすると我々が予想しなかった歴代のアイテムにも、ハルカンドラ製が混ざっていたかも知れない…?






なお、これらの設定に対して熊崎Dは嘘つき狂人が本当のことを言うとは思えないと述べている。




起源?

星のカービィ ディスカバリー』の舞台となる「新世界」と呼ばれる星では、かつてとある種族が文明を築いていた痕跡がそこかしこに残っている。
その種族は侵略種「ID-F86」を戦いの末に捕縛し、「ラボ・ディスカバール」の研究対策チームによりその空間転移能力を解析。
空間転移技術を確立させ、後に手狭になった星を放棄して新天地に旅立ったとされているが、
この文明を築いて空間転移技術を確立させた種族こそが、後のハルカンドラの民ではないかという説がある。
根拠としてはID-F86の扱う空間転移技術がアナザーディメンションのそれと近しい事、作中に登場する遊園地「ワンダリア」のマスコットキャラクターが「ワンダックス エッガーズ&ワンダリィ エッガーズ」であること(エッガーエンジンズと何らかの関連性がある?)が存在する。
ただしこの文明の技術力は進んでいるとはいえハルカンドラ程異常な発展を遂げている訳ではなく、また科学技術の進歩に対し、魔術に関しては殆どその痕跡が見られないという違いがある(ハルカンドラは科学と魔術の双方が進歩している)。
上記の根拠も決め手となるものではなく、あくまでそう考察もできる程度に留めておこう。


追記・修正はハルカンドラ製のPCからお願いします。

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最終更新:2022年09月26日 07:06