Brain にはキーボードがありますが、辞書を引くための最低限のキーしか搭載されておらず、数字や記号を入力することができません。また、IME が搭載されていないため辞書アプリ外では日本語入力もできません。このページでは、そんな Brain で記号や日本語を入力する方法を解説します。
Screen Keyboard for SHARP Brain[]
下部にあるウィンドウが Screen Keyboard for SHARP Brain。他のウィンドウをアクティブにした状態で使える。
Brain 用に開発されたスクリーンキーボードです。Ctrl キーや Alt キーなどの特殊キーの入力にも対応しています。
「準備済み」パッケージをダウンロードして解凍し、「Screen Keyboard」フォルダごと「アプリ」フォルダにコピーして導入できます。
On-Screen Keyboard[]
MioPocket に JOTKBD.EXE として同梱されているスクリーンキーボードです。Screen Keyboard for SHARP Brain ほど高機能ではなく、カスタマイズも最低限しか行えませんが、高速に動作します。
「File」メニューから、表示させるキーを大まかに変更できます。
- Show Function Keys
- ファンクションキーの表示/非表示を切り替えます。
- Show Standard Keys
- 主要キーの表示/非表示を切り替えます。
- Show Numeric Keys
- 右の数字キーの表示/非表示を切り替えます。
InputSwitch[]
ceOpener に同梱されているプラグインです。日本語の入力・変換に加え、半角記号や全角記号も入力できます。変換はスペースキーかハイフンキーで行います。ただし、変換辞書はあまり豊富ではありません。
Japanese Input for SHARP Brain[]
Brain 用に開発された日本語複文節変換ソフトです。変換辞書を自分で編集することができます。
導入[]
- 「準備済み」パッケージをダウンロード・解凍します
- 任意で、「Dict」フォルダを開き、好みのフォルダの中の「dict.dat」と「kana.dat」を「JapaneseInput」フォルダにコピーします
- dict40000
- 約 4 万語が収録されており、メモリ使用量を抑える場合や変換速度を上げる場合に使用します。日常会話程度の文章を変換できます。こちらを選択した場合でも、一般的にデフォルトの辞書より変換精度と語彙数が向上します。使用するには約 12 MB の空きメモリが必要です。
- dict80000
- 約 8 万語が収録されており、中程度の変換速度と語彙数が必要な場合に使用します。小説や一部の専門用語を含む文章などを変換できます。使用するには約 20 MB の空きメモリが必要です。
- dict160000
- 約 16 万語が収録されており、最大の語彙数が必要な場合に使用します。専門用語や団体名などを含む文章を変換できます。使用するには約 40 MB の空きメモリが必要です。
- 「Japanese Input」フォルダを「アプリ」フォルダにコピーします
第4世代では、辞書アプリから起動できません。ceOpener や Task Switcher などから起動してください。
すでに起動している状態でもう一度起動すると、学習記録の保存と終了のためのダイアログが表示されます。Yes を選択するとその時点までの学習結果を保存し、No で Japanese Input を終了します。
キー操作[]
- 文字小キー
- 日本語入力のオンオフを切り替えます。
- 文字大キー
- 日本語入力がオンで文字の入力がされていない場合、ローマ字かな変換のオンオフを切り替えます。
- 日本語入力がオンで、文字の入力がされている場合、入力補完機能のオンオフを切り替えます。
- 戻るキー
- 入力されている文字列を漢字仮名交じり文に変換します。
- 変換候補の表示中にもう一度押すと選択中の文節の次の候補を選択します。
- 文節区切り変更中に押すと指定された文節の区切りで変換候補を表示します。
- 左右キー
- かな入力中はかなの挿入位置を変更します。
- 変換候補の表示中は変換する文節を変更します。
- 文節区切り変更中はカーソルの位置を変更します。
- 上下キー
- 変換候補の表示中は選択中の文節の候補を変更します。
- 文節区切り変更中は、上キーでカーソルの位置での文節の区切りを結合し、下キーでカーソルの位置で文節を分割します。
- 入力補完機能がオンで、入力候補が表示されている場合、表示中の入力候補を選択します。
- 後退/削除キー
- かな入力中は入力中の文字列からカーソルの左の 1 文字を消去します。
- 変換候補の表示中か文節区切り変更中に押すとかな入力に戻ります。
- 英字キー、ハイフンキー、音量大キー、音量小キー
- 日本語入力がオンのとき、かな入力を開始します。ローマ字かな変換がオフの場合は英字のまま表示されます。
- ハイフンキーは長音「ー」、音量大キーはカンマまたは読点「、」、音量小キーはピリオドまたは句点「。」を入力します。
かなコマンド[]
日本語入力モードで、「ーー」から始まる特定の文字列を入力することで特殊な機能を使用することができます。
- ーーへるぷ
- かなコマンドの簡単な説明が表示されます。
- ーーさくしゃ
- 作者の名前が表示され、文章として入力できます。
- ーーばーじょん
- 使用中の Japanese Input のバージョンが表示され、文章として入力できます。
- ーーじかん
- 現在の時刻を文章として入力できます。
- ーーひづけ
- 現在の日付を文章として入力できます。
- ーーりれき
- 直前に変換された文章が最大 64 個まで表示され、文章として入力できます。
- ーーせーぶ
- 学習結果をファイルに保存します。
- 保存には数十秒かかり、その間キー入力を受け付けなくなります。
- ーーろーど
- 最後に保存された学習結果を読み込みます。保存されていない学習結果は破棄されます。
- 読み込みには数十秒かかり、その間キー入力を受け付けなくなります。
- ーーりせっと
- 標準で同梱されている変換辞書を読み込みます。保存されていない学習結果は破棄されます。
- 読み込みには数十秒かかり、その間キー入力を受け付けなくなります。
- ーーおわる
- Japanese Input を終了します。保存されていない学習結果は破棄されます。
変換辞書の編集[]
この作業には Windows PC が必要です。
同梱されている「jpiconv.exe」をコマンドラインから使います。
- コマンドプロンプトを開きます
- Windows ロゴキー + R を押して出るダイアログに「cmd」と入力すると起動できます
"[jpiconv.exe のパス]" -t "[編集する dict.dat のパス]" "[出力するファイルのパス]"
を入力します- 「jpiconv.exe」をコマンドプロンプトへドラッグ & ドロップします
-t
を左右のスペースを忘れずに半角で入力します- 「dict.dat」を同様にドラッグ & ドロップします
- Enter を押すと、指定した dict.dat がテキストファイルに変換されます
- readme.txt の説明に従って編集します
- 必ず改行コード「CRLF」、文字コード「UTF-16 LE BOM あり」で保存します
"[jpiconv.exe のパス]" -d "[編集した変換辞書のパス]" "[出力する dict.dat のパス]"
を実行します- 得られた辞書ファイルで元の辞書ファイルを置き換えます