卓球女子の長崎美柚(20=木下グループ)が、さらなる〝スケールアップ〟に燃えている。

 11日は世界選手権団体戦を終えて成田空港に帰国。大会では1次リーグから決勝まで8試合中6試合で起用され、日本の勝利に貢献した。決勝は中国の孫穎沙にストレート負けを喫したものの「大きな舞台の中でいつも以上に勝ちたい気持ちや負けたくない気持ちが強かった。自分は5勝1敗という結果だったんですけど、これから大きな大会でも小さな大会でもどんな大会でも自分の力を100%出し切れるように準備していきたい」と前向きに振り返った。

 今大会、長崎の活躍には多くのファンが注目した。特に試合後のインタビューで毎回のように「幸せです」とコメントする場面が取り上げられることも少なくなかった。ただ、こうした国内の反応は「(知り合いから)LINEとかでは聞いていたんですけど、ネットが使えなかったので日本のニュースとかはあんまり入ってこなかったので自分自身は気づかなかった」という。

 そんな長崎は自身の性格について問われると「どうですか?」と、一緒に取材を受けた早田ひな(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)に〝逆質問〟で笑いを誘う一幕もあった。これに応じる形で早田は「すごい天然で、これというのがないタイプなので柔軟に何でも対応できて、天然で面白いことが出てきたりするタイプなので縛りなく自由に生きてるなという感じです(笑い)」と、〝ニューヒロイン〟の素顔を明かした。

 大会中の勝負飯はホテルの食事で出されていたトマトと卵の炒め物だったようで「それが出たときは勝てるなと思いました」と長崎。また、試合前には3人組音楽ユニット「Perfume」を聞き「違う世界に連れて行ってくれる感じがすごく好き」と、モチベーションを高めていた。

 世界最高峰の舞台で存在感を示した長崎は「日本代表の責任感を肌で感じることができたし、先輩たちはすごいなと思ったのでそれに次ぐ存在になりたいと思ったのと、今の自分にはまだまだ足りないところがたくさんあるので実力やそれ以外の面でも向上させてまたこの舞台に立てるように頑張りたいです」と進化を誓った。