大学時代は、農学部で食料流通やマーケティングを専攻し、そこで「物価の安定」が人々の生活を支えていることを実感するとともに、公的な立場で日本経済のインフラを支えている日本銀行の仕事に興味を持ちました。なお、大学時代はサークル活動でバスケットボールに打ち込み、そこでチームワークの重要性を学びましたが、日本銀行への就職を決めたのは、企業説明会等を通じ、チームワークが活かせる職場だと感じたことが決め手となりました。

現在は熊本支店発券課に所属し、市中金融機関を相手とした銀行券や貨幣の受払、損傷通貨の引換など様々な業務を行っています。発券課での仕事は、日本銀行の役割の一つである「発券銀行」としての機能を担っており、唯一ここでしか経験できない独自の業務が多いことから、日々遣り甲斐と面白味を感じて働いています。例えば、火災で燃えてしまった銀行券や、誤って機械に投入されて変形してしまった貨幣等、様々な状態のお金が持ち込まれ、それらについて真偽等を鑑定し、新しいお金に換金するという仕事があります。１枚１枚丁寧に鑑定するには集中力と根気が必要ですが、終わった後に依頼人のお客様の安堵した表情を見るにつけ、また感謝の言葉をいただくと、非常に遣り甲斐を感じます。

入行直後は多種多様な業務に驚くとともに、右も左もわからない状態でしたが、優しい先輩に囲まれ、分からないことはすぐ周囲に質問でき、丁寧に教えてもらえる環境にあります。「分からんことは何でも聞きなっせ！（熊本弁＜＝何でも質問できるのが若手の特権だから、遠慮せず質問していいよ＞）」との言葉に甘え、些細なことも遠慮せず先輩方や上司に聞いています。こうした恵まれた環境の下で、日々勉強を重ね成長していく自分を実感しています。

見知らぬ土地での生活ですが、先輩方に熊本のことを色々と教えていただき、業後を含めとても楽しく充実した日々を過ごしています。