私は大学で労働経済学のゼミに所属し、賃金や失業率が物価などの経済の状況に深く関係していることを学びました。日本銀行を志望したのは、「物価の安定」や「金融システムの安定」を通じて経済の発展に貢献するという本行の役割に共感し、実務面から貢献したいと考えたからです。

現在、私は業務課で主に預金為替事務を担当しています。金融機関との間の当座預金受払や貸出・オペレーションの事務を通じ、新型コロナ特別オペなど日々ニュースで報道される金融政策を実務面で支えていると実感できる点に、この仕事の魅力を感じています。

また、現金受払事務の一層の効率化に向け進行中のプロジェクトに関し、新スキーム移行後の担当事務への影響整理や店内マニュアルの見直し等にも取り組んでいます。法令や制度の理解は、自分一人では難しい面もありますが、先輩方に教わりながら取り組んでいます。

職場の雰囲気は、穏やかな方が多くとても働きやすいです。この点は入行前に私が抱いていた日本銀行のイメージ通りでした。わからないことは、丁寧に指導してくれるので安心して働いています。

一方、日々の業務を正確に遂行することへの緊張感もあります。日本銀行の業務はマーケットや政府と直結し、１つのミスが大きな影響を及ぼし得るためです。殆ど全ての事務において２名以上の検証体制をとっていることや、職員一人ひとりの真摯に業務に取り組む姿勢など、入行前の想像を遥かに超え、当初は毎日が驚きの連続でした。

今後、幅広い業務を経験する中で知見を深め、日本銀行を取り巻く環境の変化にもしっかり対応できるよう研鑽に励んでいきたいと思います。