今やB級グルメの代表格として君臨する焼そば。日本三大焼そばといわれるのが、富士宮やきそば(静岡県富士宮市)、横手やきそば(秋田県横手市)、上州太田焼そば(群馬県太田市)の3ヶ所。焼そばの発祥は、昭和10年代に東京・浅草でといわれ、ウスターソースを使うことで「洋食」のジャンルだったとか。
富士宮やきそば/静岡県富士宮市
特徴:富士宮やきそば専用の麺を使用(富士宮やきそば学会はマルモ食品、曽我めん、叶屋、木下製麺所の麺を指定麺に)、地元で「肉かす」と呼ぶ油かすを使い、仕上げに静岡おでん同様に削り粉をふりかけます。
歴史:B-1グランプリで、第1回、第2回と連続して1位に輝き、B級グルメのとして焼そばを認知させたのが富士宮やきそば。
「富士宮やきそば」は、「NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗」が所有する登録商標になっています。
独特の蒸し麺は、戦後の食料難の時代にマルモ食品工業創業者・望月晟敏(もちづきせいびん)氏が戦地で食したビーフンを再現しようと試みた過程で誕生したのだとか。
横手やきそば/秋田県横手市
特徴:横手に根付いたうどん・そば文化などを背景に、出汁(だし)入りのウスターソースで味付けされ、片面焼きの目玉焼き、福神漬ををトッピング。
麺は太くて真っ直ぐな角麺(ゆで麺)で、具はキャベツ、豚挽肉が一般的。
石谷製麺工場、トヤマフーズ、長沢製麺所、雄大食品(福龍)、林泉堂が横手やきそば暖簾会に加入している製麺会社。
歴史:萩原安治が、地元の製麺業者と協力しながら作り上げたのが始まり。
平成13年から観光的なPRが始まり、「横手やきそば暖簾会」を設立。
平成19年に「横手やきそばグランプリ実行委員会」が結成され、毎年秋に投票による『四天王決定戦』を開催し、レベルアップ、研鑽に尽力しています。
東北では、ブルドックソースの「横手やきそばソース」(かつおとこんぶの旨味が効いたウスタータイプのソース)が販売されています(ネット販売あり)。
上州太田焼そば/群馬県太田市
特徴:麺は太く、その上から濃いソースをかけるのが特徴ですが、「伝統の味」、「秘伝ソース」同じ物は2つとしてない(上州太田焼そばのれん会)ということから、黒い焼そばから、普通の焼そばまで幅広い内容に。
歴史:「焼そばの街」をPRする太田市の上州太田焼そばは、戦後、屋台の焼そばなどから始まり、平成12年に秋田県横手市、静岡県富士宮市と「三国同麺」を結ぶまでに発展。
平成14年に「上州太田焼そばのれん会」が結成されています。
日本三大焼そばとは!? | |
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