年干支が中殺されているので、両親の場所が中殺を受けていることになります。両親の存在無しに生まれ生きているように見えます。実際には両親の存在が無くては生まれてくることはできないので、両親との間で、心や意思の交流がスムーズに行われない、ということになります。両親は子供を何不自由なく育てているつもりでも、本人にはそのようには感じられず、まるで他人に育てられているように思います。その結果、両親は何を考えている子供なのか理解に苦しむようになり、この子供の教育で悩むようになります。その作用が子供にも影響を与えて、子供は両親を理解できなくなります。その意味で、両親とのことで孤独感を味わいます。若年時は、両親から良く思われない子供という自覚を持ったりもします。これらのことが、運勢上で両親縁の薄さとなり、若年時に両親又は片親と生別または死別しやすくなります。いずれにしても両親の恩恵を受けにくく、父親が単身赴任するとか、両親が離婚するとか、本人が生家を離れなければならなくなったりします。そのように両親との縁が薄くなることが、本人の精神練磨に役立つことになります。そのため自主性を発揮して独立心に富むようになります。生年中殺は上司や目上の人達の恩恵も受けにくいです、上司から見れば扱いにくい部下ですが、本人の自主性を重んじてやることによって、かえって扱いやすくなったりします。部下の立場で、上司の恩恵を受けるためには精神性の向上が必要になり、精神練磨をすることによって、生年中殺がない人以上の恩恵を受けることができます。生年中殺の人は、守備と知恵の発揮に異常な状態を作ります。無心の状態になることによって強い守備と高い知能を示すことができます。精神練磨によって無心の状態ができなければ、思い通りの目的に到達することは難しいです。