第40話:残り138日
今日は家帰ったら、お風呂浸かってご飯冷凍して水筒洗って、明日持って行くお茶を決める。それが出来ればもう十分。
最近、スペースにお邪魔することが増えた。全然知らない人と急にしりとりが始まったり、誰かの会話を聞いたりする。生活や仕事のあれこれからほどよく意識をそらせるのでありがたい。
ただ、予想も覚悟もしていたけれど、本格的に仕事が修羅場だ。当分夜更かしは出来そうにないので、気楽にスペースにお邪魔する回数も減りそうだ。
すべてはコロナが悪い。
第39話:残り139日
稲庭うどんが好きだ。細くて食べやすくて、涼やかな気持ちになれる。讃岐うどんも好きだけれど、やっぱり稲庭うどんのほうが食べたくなる。
最近は仕事が忙しい。少なく見積もっても、これから2ヶ月はどんどん忙しくなる一方だと考えている。せめてご飯くらいは美味しいものを食べたいけれど、このご時世、20時にはお店が閉まってしまうし、そもそも忙しさが尋常じゃないので、仕事をしながらコンビニのおにぎりを口に運ぶくらいが関の山だ。
自由に使えるコンロとお鍋、もしくはフライパン、まな板に包丁、福利厚生として職場に用意してくれないかなあ。そしたら少しは、ほっとする食べ物を夕飯に出来るのになあ。冷凍の稲庭うどんをレンジで解凍した後、冷水で冷やして、薬味を揃えて、さっぱり食べる。やりたいなあ。
第38話:残り140日
この夏最後のジェルネイル(脚)に行ってきました。今まで赤しかやったことなかったんだけど、気分を変えて、今回はターコイズブルーにしました。今、私の脚の爪は人外の色をしています。ゼルダの、チュチュゼリーを落としてくれる水色のモンスターを思い出す色です。
今日は欲しいものについての話をしようと思います。ここ数週間、30歳記念に何かいいジュエリーとかいいお財布を買おうかな、という気持ちと、いや買ったところで着けないじゃん今でも使ってないんだし、を行ったり来たりしていました。ジュエリーであれば、真珠のイヤリングか、ディアマンレジェとかの一粒ダイヤのネックレス。財布だったらカルティエのガーランドドゥかマストドゥ。ガーランドドゥは縁の金色刺繍が可愛いくて惹かれて、マストドゥはクラシカルで好きなんですよね。
でも、それを持っているからといって私が何か変わるわけじゃないし、ダイヤなら人工ダイヤのほうが安いし倫理的かもしれない。なんなら、スワロフスキーとかでも遠目から見たら変わらないかもしれない。私のテンションは違うだろうけれど。そう思うと、記念品を買うという選択が、それほどいいものとは思えなくなってきました。
ところで、そもそもなんで私はこういうものを買うという選択肢を出したんだっけと考えています。Twitterやインスタの素敵なお姉さま達がそういうことをしているから?じゃあ、それを買ったらお姉さま達みたいに素敵になれるんだっけ?
ジュエリーを付けていても、高級メゾンの物を持っていても、素敵に見えない人だっている。じゃあその差はどこにある?素敵な人は、朗らかに笑い人生を楽しんでいるように見える。立ち振る舞いが美しくて、会話が楽しくて、人生の辛さも引き受けて生きていて……あれ、それって、その装飾品が無かったらその人の輝きって曇るんだっけ?違うよね?
じゃあ、まずは私が思う素敵な人を目指す方が、到達する方が先じゃない?
私が思う素敵な人は、こんな特徴があります。
仕事で成果を出している。チーム運営が上手で、人の良いところを活かすことが出来る。
信頼し合える友人がいる。互いに理解し合おうという態度が根底にあり、お喋りを楽しめる。
健やかである。
学びに価値を置く人である。
創造することと、それに纏わる困難さと楽しさを知っていて、それでもなお創ることを辞めない人である。特に音楽と文章について。
横顔が絵になる人である。
好きなものがあって、熱中でも付かず離れずでもいい、その人にちょうどいい温度感で、それに没頭している。
私は歯並びが良くありません。子どもの頃に数年かけて一度矯正しているのだけど、そこそこ特殊なケースだったせいか、今もまだ、お世辞にも綺麗な歯並びとは言えません。顎の骨が薄いから抜歯を伴う矯正はやらない方がいいらしくて、だから例え矯正しても、思うような歯並びや顔つきにならない可能性が高いそうです。
でも。
じゃあ、歯並び以外を私の理想的な私にしたらどうなるんだろう。歯並びなんて気にならないくらい、自分を美しい生き物として認められるんじゃないだろうか。そう思うと、矯正の費用は貯めつつ、それ以外の積み重ねを粛々と淡々と続けていく方が、宝石やメゾン物を買うよりいいんじゃないかと思います。
25歳の時、「30歳になったらバイオリンを始めよう。この手の小ささでもギリギリセーフだし、管楽器と違って矯正中も続けられる。ピアノに比べて、譜面を見て『またオクターブだ……』と悲しくなることも少なさそうだ」と思って以来、30歳からバイオリンをやることは決めています。それを考えてもやっぱり、宝石も高い財布も、今の私には必要ないみたいです。
欲しい物、よく考えるとそこまで欲しいものじゃなかったり、昔からものすごく執着していたり、他人の欲望を自分の欲望と勘違いしていたり、ひたすら自問自答すると別の世界が見えてきますね。これはこれで楽しい。お金は大事なので、なぜそれが欲しいのか、買ったら・買わなかったらどんな影響があるのか考えて、納得できるお買い物をしたいものですね。
第37話:残り142日
なーんかびっくりするくらい吹き出物出るじゃな〜い?なにこれ〜?ビタミンC大量に摂ってるのにこんなに出るのなんで〜?
第36話:残り143日
弊社、忘年会では出し物当番があるらしいので私の代で廃止したいと強く思います。優秀な人間に来て欲しかったら、待遇上げるか魅力的な職場環境を作るかなのだから、前者が難しいなら後者で工夫して欲しい。あと、反社チェックに引っかかりそうな人の噂を聞いてしまって、「その人クビにしないで平気なん……?」と心配になった。いやはや。
コロナがなんか面倒な事態になっているので、私の仕事も面倒な事になっています。ルネラリック展、行きたかったな。行けないだろうなあ。丹下健三展も行きたかったな。とても残念。日常の楽しみがどんどん消えていく。悲しい。
でも、明日終われば休み。2日じゃ足りないけれど、脚の爪を綺麗にして、洗濯して、読書して、ちょっとだけ勉強を進めるんだ。楽しい時間を過ごすんだ。だから明日は少しだけ頑張ろう。
第35話:残り144日
今日は耳栓して寝てみようと思う。驚愕の壁薄部屋に住んでいるので、隣の住人の会話が丸聞こえなのだ。引っ越し後、ご挨拶がてら「私の声とか生活音、うるさくないですか?」と聞いたことがあるけれど、こちらの音は全く聞こえていないらしい。どういう構造なんだろう。
寝るときにうるさいのは本当に困るし煩わしい。引っ越しも考えたが、たったこれだけのためにお金と時間を使うのも嫌だ。まずは手持ちの耳栓に期待したい。
英語と人体の勉強をしよう、と思って4ヶ月が経つ。いくら仕事が忙しくて、仕事場の人間にイライラして、毎日頑張っているとはいえ、欲を出せばもう少し勉強に時間を割きたい。楽しく出来るように工夫して、毎日1単語だけ進められるようにしたい。まずは明日からなんとかしよう。
高校で勉強をしなかったこと、やり切った手答えが得られないまま卒業したことを、長らくコンプレックスに思っていた。数学は数列と三角関数を除いてさっぱり出来なかったし、化学、生物、地学は「なんでこんなにやらなきゃなんだ」と、在籍校のカリキュラムと志望校の入試形態を恨んだ。
今から同じ内容を同じ方法で学んでも、心の穴は埋まらないだろうということも分かる。知識が付いても嬉しくないような気がする。気持ちが過去に向いている限り、前進してるように感じられないだろうし、いつまで経ってもマイナスをゼロに近づける努力にしか思えないのはモチベーションにも影響する。
だから、「あのとき出来なかったことを出来るようにするため」ではなく、「今ここの時点から、生活を楽しくするため」という意識で学びたい。受験という締め切りが無いのだから、10年かけても20年かけてもいい。知識を身に付けて物事の見方が変わったら、どんな気持ちで生活出来るようになるのか、ちょっと試してみたい。幸福な瞬間が増えるのか、それとも退屈してしまうのか。所属コミュニティがどう変わるのか。大人になって学ぶことは、日本社会で、階層の移動にどう影響するのか。
何からやろうかな。少し楽しみ。
第34話:残り145日
頭痛持ちです。気圧が下がったり急激に上がったりすると頭が痛くなる人間です。今日は台風も来てるしもうダメダメです。仕事休みました。あかん。最初は昨日の泣き疲れで痛いのかと思ってたけど、終日痛いので違う気がします。オーマイ。
こういう時は「なにもかもだめだ」という気持ちになりがちだけれど、今日私は、自分の通帳を見て、4月から毎月最低でも7万円貯められていることに気づいて、「十分頑張っている」と思うことにした。ついこの間まで、家賃も払えるか払えないか、生活費私単体で見たら赤字じゃないかという暮らしで、残高なんて無いに等しかった。仕事にありつけただけで何も頑張っていない、という見方も出来るけれど、毎日やれる範囲でやっているのだから、十二分に凄いことだと思うのを選んだ。
毎日自炊出来ないからってなんですか。早起きできないと罪なんですか。気分良くいられなくたって別にいいじゃないですか。自分で稼いで一人で生活回してるんだから、そんなの全部出来なくて当たり前じゃんね。生きてるだけで偉いのよ。本当に。
30歳の誕生日は月曜日なので、三連休にして何か記念になることをする予定でいる。まだアイデア出しの状態だけど、今の一押しは「ソロウェディング写真を撮る」、「SNSアイコン用の写真を撮る」、「クラシックホテルの会パスポートを持って東京ステーションホテルに泊まる」、「学生時代にやりたかった『大学近くの24時間営業の店で試験勉強をする』をやって20代を供養する」。長く使えるアクセサリーを買う、というのもありだし憧れるけど、日常的にアクセサリーを使わない私が買ったところで観賞用になるだけな気もする。今現在、仕事中、腕に何かあるのが邪魔だから時計は外す。イヤリングはプライベートで着けるけどよく落とす。ネックレスはほとんど着けない。こんな状態でいいアクセサリーを買っても……という気持ちになる。秋から冬にかけてはブローチをよく使うけれど、ブローチは質よりバリエーションが欲しいので、そんなにいい物が欲しいとは思わないし……。
ソロウェディング写真は、20代の終わりに「めでたしめでたし」の意味で撮りたい。よく頑張りましたって。ちょっとしたお呼ばれの機会もない昨今、意識的におめかしの機会を作るのは、その日までの準備とか気持ちとかを考えると楽しそうだし。24時間営業の店で試験勉強は、本当は大学時代にやってみたかったけど出来なくて後悔していることの一つ。学生で、自由に使えるお金がなかったし、そもそも図書館大好きっ子だったから、試験勉強は基本的に大学か自宅でやっていた。外で試験勉強、今でも憧れているのでこの際経験してしまいたい。
なんか他に面白そう&記念になりそうなことあるかな。もうしばらく考えよう。