うしだゆうじ 「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」
うしだゆうじさんの「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」は、バンダイの「模型情報」という雑誌に連載された漫画作品です。1990年に単行本化されましたが絶版となり、2002年に電撃コミックスから再版されています。これらの経緯は、中原れいさんの「機動戦士ガンダム MSジェネレーション」とほぼ同じです。もちろん今回も再版された電撃コミックスのものを読みました。
この作品は、「機動戦士ガンダムZZ」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」までの期間に起こった事件を描いた作品です。この時代を描いた作品は少なく、貴重な作品と言えます。しかも、この作品の出来事及びモビルスーツ等は、準公式設定として扱われているふしもあります。
しかし、背景設定はしっかりと固められているようであるにもかかわらず、この「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」はそれを全く生かし切れていない残念な作品でした。というよりも、漫画作品として世に出すレベルに達していないというか、同人誌レベルにすら達していないように思える残念さです。絵が稚拙なのは言うまでもなく、読んでいて誰が何をしているのかもよくわかりません。作者のうしだゆうじさんについて調べても大した情報は得られず、失礼ながら、本当にプロの漫画家なのか疑問です。
とにかく漫画を読んでもよくわからない点が多いのですが、自分なりに善意的に解釈し、且つ、ネットで集めた情報を参考にして、物語のあらすじを以下にまとめます。ネタバレ注意ではありますが、解釈に誤りがあるかもしれませんのでご了承ください。
<ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム>
宇宙世紀0090年。連邦軍に対する不満を持つスペースノイドは、テロリスト化して反対運動を行っています。この状況の中、コロニー公社を中心として、これまでの戦争で破壊されたコロニーの再建計画が開始されます。しかし、破壊・放棄されたコロニーはテロリストに利用されている場合も多く、コロニー再建の作業には連邦軍の護衛が付けられていました。
再建作業が行われているテキサスコロニーでは、作業を行うモビルスーツ及びモビルポッド等の中にガンダムの姿が見られました。このガンダムは、コロニー公社の下請け会社の一つであるモノトーン・マウス社で働くダリー・ニエル・ガンズの作業用モビルスーツでした。ダリ―は、極度のガンダムマニアであり、廃棄部品から自分用のガンダム似のモビルスーツを作り上げました。熱血ガンダム野郎のダリ―の存在は、同業者や一部の連邦軍内でも有名でした。ダリ―のチームには、チェリィ・チノ・ローゼスと、アイン・グレイフィールドとの2人がいます。
このときテキサスコロニーには、再建作業の護衛と試作機のテストとを目的に、連邦軍の2隻のサラミス級巡洋艦のアラハス及びアルテミスが訪れていました。アラハスはコロニー内へ入り、ジェガンのテストをする予定です。
テキサスコロニーを隠れ家に使っていたテロリスト達は、隠れ家に戻ろうとして、連邦軍の巡洋艦を発見します。テロリスト達の一人、アルヴェニシカ・キースト(通称アニー)は、ボスの命令を待つことなく、巡洋艦へのミサイル攻撃を行います。これにより連邦軍とテロリストとの戦闘が開始され、コロニー付近で連邦軍のジェガンとテロリストのガザCとがぶつかり合います。この戦闘はガザCが優勢でしたが、ダリ―のガンダムが連邦軍に加勢して流れが変わります。ガンダムの出現を知ったアニーは、ズサで出撃します。アニーのズサは、コロニーの近くでミサイルの一斉射撃を行い、コロニーを破壊します。更なる攻撃を阻止すべく、ダリ―のガンダムがズサを食い止めに行きますが、形勢は
不利でした。ダリ―の相棒のチェリィは、この状況を見てダリ―を呼び戻します。ダリーはトリモチでズサのカメラを塞ぎ、その隙にチェリィのいる作業艇へ戻ります。ダリーが帰還すると、チェリィを含む作業員達はガンダムの頭部パーツを外して作業用のプチモビルスーツに固定し、このプチモビルスーツをコロニーから遠ざかる方向へ高速で放出します。トリモチを外したズサのアニー及びその仲間達は、このプチモビルスーツをガンダムと誤認して後を追ってコロニーから離脱していきます。
テロリスト達の脅威が一時的に去ったコロニーでは、ズサの攻撃で大穴の開いたコロニーの修理をダリー達が行おうとしていました。連邦軍のアラハスでは、テロリストの追撃はないと考え、見張りを残してサイド2へ向かおうと考えていました。
一方、テロリスト「カラード」の母艦のムサイでは、ボスへの今回の戦闘の報告が行われ、ボスはしばらく様子を見る決定をします。またボスは、アニーからズサを取り上げます。
ダリー達は必死にコロニーの修復を試みますが、努力の甲斐なく、ズサが開けた大穴が原因でコロニーは崩壊してしまいます。
その後、ダリー達はサイド2で新たな仕事に就いていました。仕事の休憩時間にダリー達はレストランで食事をし、テキサスコロニーでテロリスト達と戦った話しを仲間に効かせます。偶然にもレストランには、カラードから脱走したアニーがアルバイトをしていました。ダリー及びアニーはお互いに戦った敵であることに気付き、一悶着起こりそうになります。
しかしこのタイミングで、アラハスを追ってきたカラードによるサイド2への奇襲攻撃が始まります。カラードのボスのエルデスコ・バイエはザク3で、部下のディーマッドはガザの強化型であるガザウィラでコロニー内へと侵入します。連邦軍の迎撃部隊が出撃し、ダリーもガンダムで出撃します。ボスのザク3とダリーのガンダムとの戦いとなり、ダリーが放った爆弾は、ボスの元にバイクで駆け付けようとしていたアニーを吹き飛ばしてしまいます。アニーを殺されたと判断したボスは、ダリーとの戦闘を続けますが、ジェガンの援軍が到着したため部下を連れて撤退していきます。
アニーは重症でしたが命は取り留めました。ダリーは、アニーを友人と偽って病院へ収容します。アニーは爆発のショックで記憶が混乱していました。コロニー内ではガンダムの活躍がテレビ放映され、ダリーは有名人になります。しかしこのテレビ放映の電波は、付近を航行していたネオジオンの戦艦でも受信されます。イリア・パゾムが艦長を務めるこの鑑は、ガンダムの存在を知り、サイド2を目指します。
ダリー達のチームは連邦軍に引き抜かれ、ダリー達はアラハスの乗員となります。またアラハスの船医に仲間と勘違いされたアニーもアラハスに運び込まれます。ダリーのガンダムは、アラハスのメカニック達によって、作業用から戦闘用に全面改修されます。
ネオジオンの戦艦は、アラハスと合流するためにサイド2を目指す護衛艦を発見します。イリアの副官ジェダ・ジェスカロートは護衛艦への攻撃を決定し、モビルスーツ隊を出撃させます。この中には、ニュータイプの2人の少年、シン及びタウが含まれていました。2人は護衛艦を完膚無きまでに破壊します。
その頃、アラハスではアニーがモビルスーツを盗んで脱走します。アニーの素性がばれ、アラハスの艦長に何故テロリストを助けたのかと問われたダリーは、怪我したアニーが助けてと言ったからと答えます。艦長はダリーを許します。
逃走したアニーは、ネオジオンの攻撃で破壊された護衛艦を発見します。艦内に入ったアニーは、乗員達が死に絶えているのを発見します。そこへ、アラハスが接近し、アラハスの乗員達が破壊された護衛艦へやってきます。ダリーを含む乗員達は、艦内でアニーを発見し、護衛艦を破壊したのがアニーだと誤解します。アニーは、護衛艦から逃げ出します。またアラハスでは、地球に近い空コロニーでネオジオンが何らかの活動を行っているとの情報を得ます。コロニー落としを実行しようとしていると推測されますが、支援の護衛艦が破壊されたアラハスにはほとんど戦力が残されていませんでした。
アラハスにカラードのボスであるエルデスコ・バイエがやってきます。カラードは、ネオジオンのコロニー落としに参加するか否かで組織が分裂し、コロニー落としに反対するエルデスコ達はアラハスとの共闘を望んでいました。
アラハスとネオジオンとの戦闘が始まり、ダリーはガンダムで出撃します。戦場でダリーは、アニーのズサと再会し、2人の闘いが始まります。この隙にネオジオンのシンは、サイコミュ兵器でアラハスを攻撃し、アラハスは大きな被害を被ります。怒ったダリーの放ったビームはシンのモビルスーツをかすめ、シンのモビルスーツはサイコミュシステムが暴走し始めます。シンはチェリーの想いを感じ取ってダリーに伝え、ダリーは戦いを避けて敵鑑へ向かいます。しかしダリーのガンダムは、敵鑑に至る直前に、ジェダの乗るヤクト・ドーガにコクピットをビームサーベルで貫かれてしまいます。ガンダムは敵鑑内に運び込まれ、アニーがガンダムのコクピットを調べに行きます。死んだと思われたダリーは生
きており、ダリーはアニーからパイロットスーツを奪ってブリッジへ行き、指揮官であるイリアと直接話しをします。イリアは、コロニー落としは単なる陽動で、本当に落とすつもりはないとダリーに明かします。ダリーはガンダムで敵鑑から脱出し、ジェダのヤクト・ドーガと再戦して殴り倒します。
ヤクト・ドーガのコクピットでは連邦側の無線を広い、無線はダリーを呼んでいました。ダリーは、ヤクト・ドーガのコクピットに入り込んで通信機を奪います。通信はアインからで、チェリーが行方不明である事を告げていました。ダリーは、ヤクト・ドーガの通信機を使って戦闘中止を命じると共に、連邦のノーマルスーツを探せと命令を発します。
その後、ダリーとチェリーは結婚し、2人の子供が産まれました。


<It's Wonderful World>
「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」の後日談です。
連邦軍のフジ・ミカ曹長は、新型ガンダムのテストパイロットです。初のコロニー内でのテストが実施され、ミカ曹長はガンダムで出動します。しかしミカ曹長は、宇宙もコロニーも初めての経験でした。ミカ曹長は、コロニー内でガンダムを飛び上がらせ、反対側に存在する「河」と呼ばれるコロニー内へ光を入れるための部分にガンダムを激突させてしまいます。「河」は複数層で構成されており、最後の一層は無事だったため、コロニー内に大きな被害は出ませんでした。
このコロニーは未完成であり、コロニー建設の仕事にダリー達のチームが参加していました。ダリーは、「河」の破損個所へ急行し、残った一層も崩壊が近いと判断し、ガンダムのパイロットの救出に向かいます。
しかしこのタイミングで、ジオンのザクが偵察に現れ、「河」に倒れるガンダムを発見します。ザクザクと連邦軍のジムとの戦闘が始まり、ミサイル爆発の衝撃で「河」の最後の一層が崩壊します。ダリー及びミカ曹長は、ガンダムと共に宇宙へ放出され、ガンダムのコクピットに乗り込みます。ガンダムを奪おうとザクが近付いてきますが、ダリーがガンダムを操縦してザクを退けます。
以上が「It's Wonderful World」の物語です。分かり易い物語でした。時代設定は確かZZの後のはずですが、何故か登場したモビルスーツは、ザクとジム・コマンドでした。新型ガンダムもジム・コマンドベースで作られているようです。今更そんなガンダムが役に立つのか?作者が時代設定を勘違いしたとしか思えません。
そして、新型ガンダムのテストパイロットが何故にあんなに下手くそなパイロットなのか?そもそもこの点が納得できない物語でした。

<アルマリア>
機動戦士ガンダムの世界から遙か未来か、又は、パラレルワールドの物語のようです。人類が少なくともカシオペア辺りまでは進出しており、戦争の主力がモビルスーツではなく戦艦になっています。戦艦ザク、駆逐艦ドム、巡洋艦ケンプファ、エウロハイム級突撃要塞ガンダムなどが登場します。モビルスーツらしき人型兵器も少しは登場します。
物語は、民間の輸送艦テオが公国軍と連邦軍との戦闘に巻き込まれ、敗走する公国軍に力を貸して連邦軍のガンダムを打ち負かすという内容です。



この作品は、「機動戦士ガンダムZZ」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」までの期間に起こった事件を描いた作品です。この時代を描いた作品は少なく、貴重な作品と言えます。しかも、この作品の出来事及びモビルスーツ等は、準公式設定として扱われているふしもあります。
しかし、背景設定はしっかりと固められているようであるにもかかわらず、この「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」はそれを全く生かし切れていない残念な作品でした。というよりも、漫画作品として世に出すレベルに達していないというか、同人誌レベルにすら達していないように思える残念さです。絵が稚拙なのは言うまでもなく、読んでいて誰が何をしているのかもよくわかりません。作者のうしだゆうじさんについて調べても大した情報は得られず、失礼ながら、本当にプロの漫画家なのか疑問です。
とにかく漫画を読んでもよくわからない点が多いのですが、自分なりに善意的に解釈し、且つ、ネットで集めた情報を参考にして、物語のあらすじを以下にまとめます。ネタバレ注意ではありますが、解釈に誤りがあるかもしれませんのでご了承ください。
<ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム>
宇宙世紀0090年。連邦軍に対する不満を持つスペースノイドは、テロリスト化して反対運動を行っています。この状況の中、コロニー公社を中心として、これまでの戦争で破壊されたコロニーの再建計画が開始されます。しかし、破壊・放棄されたコロニーはテロリストに利用されている場合も多く、コロニー再建の作業には連邦軍の護衛が付けられていました。
再建作業が行われているテキサスコロニーでは、作業を行うモビルスーツ及びモビルポッド等の中にガンダムの姿が見られました。このガンダムは、コロニー公社の下請け会社の一つであるモノトーン・マウス社で働くダリー・ニエル・ガンズの作業用モビルスーツでした。ダリ―は、極度のガンダムマニアであり、廃棄部品から自分用のガンダム似のモビルスーツを作り上げました。熱血ガンダム野郎のダリ―の存在は、同業者や一部の連邦軍内でも有名でした。ダリ―のチームには、チェリィ・チノ・ローゼスと、アイン・グレイフィールドとの2人がいます。
このときテキサスコロニーには、再建作業の護衛と試作機のテストとを目的に、連邦軍の2隻のサラミス級巡洋艦のアラハス及びアルテミスが訪れていました。アラハスはコロニー内へ入り、ジェガンのテストをする予定です。
テキサスコロニーを隠れ家に使っていたテロリスト達は、隠れ家に戻ろうとして、連邦軍の巡洋艦を発見します。テロリスト達の一人、アルヴェニシカ・キースト(通称アニー)は、ボスの命令を待つことなく、巡洋艦へのミサイル攻撃を行います。これにより連邦軍とテロリストとの戦闘が開始され、コロニー付近で連邦軍のジェガンとテロリストのガザCとがぶつかり合います。この戦闘はガザCが優勢でしたが、ダリ―のガンダムが連邦軍に加勢して流れが変わります。ガンダムの出現を知ったアニーは、ズサで出撃します。アニーのズサは、コロニーの近くでミサイルの一斉射撃を行い、コロニーを破壊します。更なる攻撃を阻止すべく、ダリ―のガンダムがズサを食い止めに行きますが、形勢は
不利でした。ダリ―の相棒のチェリィは、この状況を見てダリ―を呼び戻します。ダリーはトリモチでズサのカメラを塞ぎ、その隙にチェリィのいる作業艇へ戻ります。ダリーが帰還すると、チェリィを含む作業員達はガンダムの頭部パーツを外して作業用のプチモビルスーツに固定し、このプチモビルスーツをコロニーから遠ざかる方向へ高速で放出します。トリモチを外したズサのアニー及びその仲間達は、このプチモビルスーツをガンダムと誤認して後を追ってコロニーから離脱していきます。
テロリスト達の脅威が一時的に去ったコロニーでは、ズサの攻撃で大穴の開いたコロニーの修理をダリー達が行おうとしていました。連邦軍のアラハスでは、テロリストの追撃はないと考え、見張りを残してサイド2へ向かおうと考えていました。
一方、テロリスト「カラード」の母艦のムサイでは、ボスへの今回の戦闘の報告が行われ、ボスはしばらく様子を見る決定をします。またボスは、アニーからズサを取り上げます。
ダリー達は必死にコロニーの修復を試みますが、努力の甲斐なく、ズサが開けた大穴が原因でコロニーは崩壊してしまいます。
その後、ダリー達はサイド2で新たな仕事に就いていました。仕事の休憩時間にダリー達はレストランで食事をし、テキサスコロニーでテロリスト達と戦った話しを仲間に効かせます。偶然にもレストランには、カラードから脱走したアニーがアルバイトをしていました。ダリー及びアニーはお互いに戦った敵であることに気付き、一悶着起こりそうになります。
しかしこのタイミングで、アラハスを追ってきたカラードによるサイド2への奇襲攻撃が始まります。カラードのボスのエルデスコ・バイエはザク3で、部下のディーマッドはガザの強化型であるガザウィラでコロニー内へと侵入します。連邦軍の迎撃部隊が出撃し、ダリーもガンダムで出撃します。ボスのザク3とダリーのガンダムとの戦いとなり、ダリーが放った爆弾は、ボスの元にバイクで駆け付けようとしていたアニーを吹き飛ばしてしまいます。アニーを殺されたと判断したボスは、ダリーとの戦闘を続けますが、ジェガンの援軍が到着したため部下を連れて撤退していきます。
アニーは重症でしたが命は取り留めました。ダリーは、アニーを友人と偽って病院へ収容します。アニーは爆発のショックで記憶が混乱していました。コロニー内ではガンダムの活躍がテレビ放映され、ダリーは有名人になります。しかしこのテレビ放映の電波は、付近を航行していたネオジオンの戦艦でも受信されます。イリア・パゾムが艦長を務めるこの鑑は、ガンダムの存在を知り、サイド2を目指します。
ダリー達のチームは連邦軍に引き抜かれ、ダリー達はアラハスの乗員となります。またアラハスの船医に仲間と勘違いされたアニーもアラハスに運び込まれます。ダリーのガンダムは、アラハスのメカニック達によって、作業用から戦闘用に全面改修されます。
ネオジオンの戦艦は、アラハスと合流するためにサイド2を目指す護衛艦を発見します。イリアの副官ジェダ・ジェスカロートは護衛艦への攻撃を決定し、モビルスーツ隊を出撃させます。この中には、ニュータイプの2人の少年、シン及びタウが含まれていました。2人は護衛艦を完膚無きまでに破壊します。
その頃、アラハスではアニーがモビルスーツを盗んで脱走します。アニーの素性がばれ、アラハスの艦長に何故テロリストを助けたのかと問われたダリーは、怪我したアニーが助けてと言ったからと答えます。艦長はダリーを許します。
逃走したアニーは、ネオジオンの攻撃で破壊された護衛艦を発見します。艦内に入ったアニーは、乗員達が死に絶えているのを発見します。そこへ、アラハスが接近し、アラハスの乗員達が破壊された護衛艦へやってきます。ダリーを含む乗員達は、艦内でアニーを発見し、護衛艦を破壊したのがアニーだと誤解します。アニーは、護衛艦から逃げ出します。またアラハスでは、地球に近い空コロニーでネオジオンが何らかの活動を行っているとの情報を得ます。コロニー落としを実行しようとしていると推測されますが、支援の護衛艦が破壊されたアラハスにはほとんど戦力が残されていませんでした。
アラハスにカラードのボスであるエルデスコ・バイエがやってきます。カラードは、ネオジオンのコロニー落としに参加するか否かで組織が分裂し、コロニー落としに反対するエルデスコ達はアラハスとの共闘を望んでいました。
アラハスとネオジオンとの戦闘が始まり、ダリーはガンダムで出撃します。戦場でダリーは、アニーのズサと再会し、2人の闘いが始まります。この隙にネオジオンのシンは、サイコミュ兵器でアラハスを攻撃し、アラハスは大きな被害を被ります。怒ったダリーの放ったビームはシンのモビルスーツをかすめ、シンのモビルスーツはサイコミュシステムが暴走し始めます。シンはチェリーの想いを感じ取ってダリーに伝え、ダリーは戦いを避けて敵鑑へ向かいます。しかしダリーのガンダムは、敵鑑に至る直前に、ジェダの乗るヤクト・ドーガにコクピットをビームサーベルで貫かれてしまいます。ガンダムは敵鑑内に運び込まれ、アニーがガンダムのコクピットを調べに行きます。死んだと思われたダリーは生
きており、ダリーはアニーからパイロットスーツを奪ってブリッジへ行き、指揮官であるイリアと直接話しをします。イリアは、コロニー落としは単なる陽動で、本当に落とすつもりはないとダリーに明かします。ダリーはガンダムで敵鑑から脱出し、ジェダのヤクト・ドーガと再戦して殴り倒します。
ヤクト・ドーガのコクピットでは連邦側の無線を広い、無線はダリーを呼んでいました。ダリーは、ヤクト・ドーガのコクピットに入り込んで通信機を奪います。通信はアインからで、チェリーが行方不明である事を告げていました。ダリーは、ヤクト・ドーガの通信機を使って戦闘中止を命じると共に、連邦のノーマルスーツを探せと命令を発します。
その後、ダリーとチェリーは結婚し、2人の子供が産まれました。
<It's Wonderful World>
「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」の後日談です。
連邦軍のフジ・ミカ曹長は、新型ガンダムのテストパイロットです。初のコロニー内でのテストが実施され、ミカ曹長はガンダムで出動します。しかしミカ曹長は、宇宙もコロニーも初めての経験でした。ミカ曹長は、コロニー内でガンダムを飛び上がらせ、反対側に存在する「河」と呼ばれるコロニー内へ光を入れるための部分にガンダムを激突させてしまいます。「河」は複数層で構成されており、最後の一層は無事だったため、コロニー内に大きな被害は出ませんでした。
このコロニーは未完成であり、コロニー建設の仕事にダリー達のチームが参加していました。ダリーは、「河」の破損個所へ急行し、残った一層も崩壊が近いと判断し、ガンダムのパイロットの救出に向かいます。
しかしこのタイミングで、ジオンのザクが偵察に現れ、「河」に倒れるガンダムを発見します。ザクザクと連邦軍のジムとの戦闘が始まり、ミサイル爆発の衝撃で「河」の最後の一層が崩壊します。ダリー及びミカ曹長は、ガンダムと共に宇宙へ放出され、ガンダムのコクピットに乗り込みます。ガンダムを奪おうとザクが近付いてきますが、ダリーがガンダムを操縦してザクを退けます。
以上が「It's Wonderful World」の物語です。分かり易い物語でした。時代設定は確かZZの後のはずですが、何故か登場したモビルスーツは、ザクとジム・コマンドでした。新型ガンダムもジム・コマンドベースで作られているようです。今更そんなガンダムが役に立つのか?作者が時代設定を勘違いしたとしか思えません。
そして、新型ガンダムのテストパイロットが何故にあんなに下手くそなパイロットなのか?そもそもこの点が納得できない物語でした。
<アルマリア>
機動戦士ガンダムの世界から遙か未来か、又は、パラレルワールドの物語のようです。人類が少なくともカシオペア辺りまでは進出しており、戦争の主力がモビルスーツではなく戦艦になっています。戦艦ザク、駆逐艦ドム、巡洋艦ケンプファ、エウロハイム級突撃要塞ガンダムなどが登場します。モビルスーツらしき人型兵器も少しは登場します。
物語は、民間の輸送艦テオが公国軍と連邦軍との戦闘に巻き込まれ、敗走する公国軍に力を貸して連邦軍のガンダムを打ち負かすという内容です。
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