モクモクと煙を上げて現れた蒸気機関車、SL。群馬県の高崎駅で10月16日、鉄道開業150年を祝うイベントが行われ、多くの家族連れや鉄道ファンでにぎわった。

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自然豊かな風景の中を疾走するSL。そのルート上では危険な場面が見られた。

ガードレールに勝手にロープ 急斜面での危険撮影

取材スタッフ:
すごい数の人が土手にいます。急な斜面で撮影を行っています。これは危ない…。

線路沿いにある土手で待ち構えていたのは、50人以上の“撮り鉄”。足場が不安定な急斜面に三脚を立てている。誤って転落でもすれば、大事故にもなりかねない危険な撮影だ。

取材スタッフ:
あ!あちらの男性、ロープを使って土手を上っていきます。勝手にガードレールにロープをくくりつけ、上り下りをしているようです。

マナーを守って撮影する鉄道ファン:
斜面が急なので、転げ落ちるとケガする可能性があるので危ない。

撮り鉄がいなくなった後に現場を確認すると、急勾配でとても危険に見える。

斜面を上り下りするために使ったロープは、ガードレールにくくりつけられ、放置されていた。

路上駐車に路側帯での撮影「通行の邪魔になる」

ここだけではない。別の撮影スポットでは、こんな迷惑行為が相次いでいた。

駐車禁止の場所にもかかわらず、あふれかえる路上駐車。

駐車禁止の場所で路上駐車
駐車禁止の場所で路上駐車

道路を挟んだ反対側では、多くの撮り鉄が狭い路側帯に陣取り、撮影用の脚立が車道に出てしまっている。

狭い路側帯に集まる“撮り鉄” 脚立は車道に出ている
狭い路側帯に集まる“撮り鉄” 脚立は車道に出ている

取材スタッフ:
人と車で挟まれて、車も通りにくそうです。

一部の撮り鉄のこうした行為には、近隣住民も頭を抱えている。

近隣住民:
車で通るときに通行の邪魔になることはある。違うところから遠回りすることも…。

鉄道開業150周年の記念イベントでも相次いだ迷惑行為。JR東日本は、危険な列車の撮影について「非常に危険な行為であり、絶対にやめていただきたい」とコメントしている。

(「イット!」10月17日放送)