「朝ドラのヒロインは、大役ですし、悔しくて仕方がないとまでは思いませんでした。自分でもどこか納得してしまう気持ちがありました。『純と愛』と『あまちゃん』は最終選考まで残ったんです。さすがに、残念な思いはありましたが、実際にドラマが始まってみると、やっぱり決定したヒロインのかたがピッタリなんです。能年玲奈さんは、『あまちゃん』のアキそのものでしたし。“自分が演じたら”なんて想像する余地はない。ヒロインっていつも、はまり役なんですよね」(波瑠)
そして今回、“4度目の正直”で2590人の中から『あさが来た』のヒロインに抜擢された。エグゼクティブ・プロデューサーの佐野元彦さんが、その理由と朝ドラヒロインに求められる素質を話す。
「朝ドラは、視聴者のかたに『今日一日頑張ろう』と思ってもらえるようなエネルギー源なんです。ヒロインは、出演者の中でもいちばんエネルギーを持っていてほしい。今回のヒロインのあさは相撲が大好きという設定で、オーディション時に相撲をとってもらいました。波瑠さんは一生懸命で前向きすぎるくらい前向き。大きなエネルギーを持っていると思ったんです」
撮影が始まって4か月。すでに半分以上の収録を終えた。波瑠によると、最初は慣れなかった関西弁もすっかり板についてきたという。佐野さんが続ける。
「波瑠さんは、あさそのものですよ。もうあさが波瑠か、波瑠があさかぼくの中ではわからなくなっています(笑い)。ここまで物語の中の人物になってくださって感動しかありません」
※女性セブン2015年10月8日号