野党共闘よりも、保守系勢力の結集を!
私は、大学に入学し、今夏の参院選で初めて選挙権を行使できるようになりました。しかし、同年代や年配の有権者からは、様々な「苦しみ」の声を聴いています。それは、「選挙区に入れたい政党の候補者がいない」と、いうものです。より具体的に言うと、「消去法で選ぼうにも、どの候補者も嫌な人ばかりで、入れるところが、ない」と、いうことです。
現在、「野党共闘」という恐ろしい試みが広がっています。党の綱領に「時代の変化に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想する」という一種の改憲論を記しているはずの民進党と、現時点では護憲派ではあるもの、将来的な「民主共和制」(象徴天皇制)への移行を目指している日本共産党とが、何をどう間違えたら共闘できるのか、と思います。また、自民党も民主党を離党した議員や、過去に維新から出馬した議員の入党を受け入れたりして、かなりカオスな状況となっています。(何よりも、自民党と公明党が手を組んでいることが、一番のカオスでしょう)
「自民+公明」に票を入れるのか、「民進+共産」に票を入れるのか……、これだと、入れる政党がなくなる人が、続出するでしょう。(特に、子宮頸がん予防接種問題等で現政権に不満を抱いている保守派の皆様が)
堕胎や子宮頸がん予防接種に反対する人たちは、一体、どこの党に入れたらよいのでしょうか?
本来ならば、現在の政府が推し進める「配偶者控除の廃止」「男女共同参画社会の推進」「動物性集合胚(人間と動物の細胞を混ぜた胚)」「子宮頸がん予防接種」といった左翼的政策に対して正面から「NO!」を突き付ける保守系野党が必要です。さらにいうと、「同性婚反対」「堕胎反対」も同時に訴えて下されれば、なおのこといいと思います。
これに近い立場の人は、自民党にも民進党にも、その他の政党にも、いることはいるようですが、そうした政治勢力が一つの声になっていないことが、問題なのです。
政権維持のために、旧民主党の議員を入党させたり、公明党と組んだりする自民党では、真に保守的な意見を持っている議員の方の声が反映されていません。堕胎や子宮頸がん予防接種の問題は、その一例にすぎません。
民進党と共産党が組んでいるようでは、なおのこと、堕胎や子宮頸がん予防接種の問題を争点化することはできないでしょう。そもそも、この両党こそが子宮頸がん予防接種を推奨した張本人です。(あと、「脱原発を訴える唯一の保守政党」と言っている新党改革の舛添要一元代表も、子宮頸がん予防接種推奨派でした)
こうした問題を解決するには、どうしたらいいでしょうか?答えは、一つしか、ありません。まず、「野党共闘」等という馬鹿げた選挙戦略は、やめましょう。民進党にも同性婚反対の候補者はいるようですが、それなら、どうして同性婚推進の共産党と組めるのか、教えてほしいものです。
野党共闘の唯一の効果は、「国民から選択肢を奪う」ということです。そんなことでは、いけません。
次に、最低限、「堕胎反対」「同性婚反対」ぐらいは明確に掲げた、真正保守政党が必要です。当然のことながら、子宮頸がん予防接種にも、断固として反対する政治勢力です。この勢力が、政権を取れないにしても、最低限、公明党と並ぶ勢力になれば、自民党も耳を傾けてくれるでしょう。自民党の中にも、堕胎や子宮頸がん予防接種、同性婚に反対している方は、山ほどいるのですから。
ところで、このプランには、致命的な欠陥があります。現在の日本では、「堕胎反対」や「同性婚反対」というと、マスコミや左翼市民からの凄まじい圧力を受けるため、保守系の政治家や活動家までもが、そうした声に委縮してしまっている現状があります。
こうした現状に対抗するためには、私たちは逆の立場から、与野党に圧力をかけていかなければならないでしょう。これには、選挙とは別に国民運動を展開していく必要性があります。そうすると、上手いこといけば、自民党も変わってくれるでしょう。
結論として、私は現状の野党共闘には反対します。そして、真の保守勢力結集のための国民運動を行う必要がある、と考えます。
最後に、私は別に今夏の選挙では棄権しませんので、読者諸兄の皆様はご安心ください。
読んでいただき、ありがとうございました。
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