@chablis777
シャブリ

---------------------------------

----M----011---------------------
----a-----------------------------
----i-----------------------
----a------------------------------
----g-a-r-e----------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------


(舞)おばあちゃん。(祥子)ん?あれ 何?
(祥子)ばらもん凧たい。
1994年の春。
東大阪を離れ 五島列島に住むおばあちゃんと2人で暮らし始めた 舞ちゃん。
おばあちゃん失敗は 悪いことやないんやろ?
およ。
五島の人々に見守られながら舞ちゃんは 少しずつ元気になり…。
ばんば!
凧 私があげた!
(祥子)舞も ばらもん凧ごたぁどがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ。
♪~
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ 君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が 願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪「道のりと時間を花束に変えて」
♪「君に渡せたらいい」
♪~
(浩太)どうや?
(悠人)ちょっと薄い。よし。
わあ~! ええ匂い。(浩太)フフ おなかすいたやろ。
座って待っとき。うん。
これで ええかの。 なっ。
(めぐみ)あ~ おいしそうに炊けてる。
悠人が やってくれたんや。 なっ。
お父ちゃんが炊いたらごはん かたすぎんねんな。
(笑い声)
ほな お皿出すわ。うん。えっ?
♪~
はい。ありがとう。
(めぐみ)はい。ありがとう。
はい。はい。
よっ。
よ~し ほい。おいしそう。
おっ 並んどったか。ルー大盛り。ん? ルー多め?
(浩太)頂きます。(3人)頂きます。
ん~! おいしい!そうか?
ホンマ おいしいわ。
ジャガイモ でかすぎやけどな。お前は いちいち細かいねん。
(笑い声)
お兄ちゃん。
これ おばあちゃんから。
何や それ。ばらもん凧。え?
ああ これが ばらもん凧か。うん。
お兄ちゃんが生まれた時おばあちゃんが作ってくれてたんやて。
大事に飾ってな。
何で鬼飾らなあかんねん。 怖いわ。ちゃうで。
鬼に かぶと かじられても逃げんと立ち向かってる侍や。
毎度 ばらもん凧です!
舞ちゃんと一緒に東大阪にやって参りました!
(ノック)
舞。ん?あっ 手伝おか。
ありがとう。うん。
うん 逃げんと立ち向かう侍か…。
うん そやねん。
ふ~ん かっこええな。
お父ちゃん。ん?今日な 初めて飛行機乗ってん。
かっこよかったで。
い~っぱい人が乗って 重たいはずやのにスイスイ空飛ぶねん。
へえ~… 好きか? 飛行機。うん!
お父ちゃんもや。えっ ホンマ?
お父ちゃんが子供の頃生駒の山からグライダーが飛んでてな。
いつまでも落ちんと飛び続けてそら かっこよかった。
見てると 元気になったもんや。へえ~。
♪~
これや…。
ええか?
これが 昔飛んでたグライダーや。へえ~。
ハハ… 懐かしなぁ。
名前 この人 おもろいんやで。
くにともいっかんさい?そうや。
江戸時代の発明家なんやけど そのころもう飛行機のこと考えてたんやで。
これ 飛行機? ちゃんと飛ぶん?
さあ… どやろなあ。
けどな そない昔に飛行機みたいなもん考えて作ろとしたことが すごいと思うねん。ああ…。
お父ちゃんもなホンマは 飛行機作りたかってん。
若い頃 行ってた会社な飛行機も作ってたんやで。
えっ お父ちゃん 飛行機作ってたん!?
ううん 作る前に辞めた。そうなんや…。
そや 次の日曜 生駒山の遊園地行こか。
あっこで 飛行機乗ろ。えっ ホンマ!?うん。
(貴司)舞ちゃん おはよう。おはよう。
元気そやな。うん ありがとう。
そや 絵葉書ありがとう。
五島って きれいなとこやな。
うん きれいやったで。
(飛行機の音)
あ…。
(ホイッスル)(三上)頑張れ! そうそう そうそう。オッケー オッケー オッケー。いくよ よ~い…。
(ホイッスル)(子供たち)頑張れ!
(拍手と歓声)(三上)すごい すごい すごい!
岩倉さん体育できるようになったんやな!
うん!よかったやん。うん!
スミちゃん。
スミちゃん…。
あれ?
(久留美)岩倉さん。
あ…。
望月さん。 スミちゃんは?
死んでしもた。え…。
夏休み めっちゃ暑い日ぃあってな。
私 スミちゃん 心配になったんや。
ほんで うちに連れて帰ってん。家の中は 涼しいやろ。
次の朝起きたら スミちゃん死んでた…。
岩倉さん ゴム跳びせえへん?女子みんな来るで。
そうなん? ほな行く。(3人)ありがとう!
あっ 望月さんも?望月さんは 誘ってへん。
話しかけにくいし…。一人が好きなんちゃう?
ウサギ殺しやし。 なあ。
(三上)ほな 片づけよか。お盆重いから気を付けてね。行ける? 段差あるからね。
お帰り。ただいま。
どないしたん?
スミちゃん 夏休みに死んでしもたんやて。
そやの?うん。
それでな 飼育係の望月さんが仲間外れにされてんねん。
「ウサギ殺し」て ひどいこと言うねんなぁ。
うん。 望月さん ええ子やねんで。
私が 熱出して休んだ時な 手紙くれてん。
「はよ学校おいでいっしょにスミちゃんのお世話しよ」て。
それにな ウサギは 自分の病気人に隠すんやて。
本で読んだことあんねん。
ほな スミちゃんもともと病気やったんやないの?
私も そう思うねん。
望月さんに教えてあげたらどない?
ちょっとは 気ぃ楽になんのと違うかな。
そう思う?うん。
明日 学校で言うてみる。うん。
翌日 望月さんは 学校を休んでいました。
忘れ物ないようにね。走ったら あかんよ!
そこやで。あ… ありがとう。
ほなな。うん ほな。
・(久留美)分かった 買い物行ってくるな。
・(佳晴)気ぃ付けてな。
岩倉さん…。
これ 持ってきてん。ありがとう。
病気 大丈夫なん?
うん もう治った。
(佳晴)友達か? 上がってもらい。ええよ。
何でや。お父ちゃんが恥ずかしいんか。
ちゃうて。
行こ。
参観日のお知らせも隠してたやんか。
車 気ぃ付けや。
うちのお父ちゃん かっこええんやで。うん。
ずっとラグビーの選手しててな。
けど ケガしてしもて 会社辞めてん。
望月さん。何?
スミちゃんが死んだん望月さんのせえちゃうで。
ウサギは 急に死ぬことがあんねんて。
自分の病気 飼い主にも隠そうとするから。
ホンマ?
うん。 本に書いてた。
そやから 望月さんのせえやない。
♪~
ほな 帰るな。
また来週。うん また来週。
言えた…。
よかったね 舞ちゃん。
明日は お父ちゃんと遊園地だ!


via Twishort Web App

Made by @trknov