キャッシュとは? わかりやすく解説

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キャッシュ

キャッシュ(cache)は、コンピュータ上のデータ一時的に保存しておく仮想的場所の概念である。IT用語。本来は「隠し場所」や「貯蔵庫」を意味する単語名詞)である。

いわゆる現金現ナマも「キャッシュ」というが、こちらは英語ではcash」と綴る同音異義語である。発音はほぼ全く一緒(/kæʃ/)であり、日本語カタカナ表記では区別つけられないが、完全に別の語彙である。

キャッシュに保存されているデータは「キャッシュデータ」と呼ばれる一度読み込んデータをキャッシュデータとして保持しておき、次に同じリクエストがあった際に再利用すれば、読み込み時間大幅に短縮できる

一般的な構成パーソナルコンピュータにはキャッシュメモリ呼ばれる記憶装置CPU内に組み込まれているCPUがよく読み出すデータキャッシュメモリ保持しておくことで、外部記憶装置からデータ読み出す場合と比べて遥かに高速にデータ読み出せるようになり、演算処理全体高速化できることになる。

ウェブブラウザには、キャッシュを保持する機能搭載されている場合が多い。ウェブサイトウェブページ)は短期間に同じページ何度か訪問閲覧されることが少なくない。いちど読み込んウェブページデータをキャッシュとして保存しておけば、次に同じページアクセスた際にデータサーバーから読み込む必要なくキャッシュを使って高速に表示できる

ウェブ上サーバーユーザーからのリクエストアクセスに応じてデータを送る、という場面でも、キャッシュデータが活用される場合が多い。基本的にサーバーごと(別個のサーバーに)データ複製するため、元々の(オリジナルのサーバーである「オリジンサーバー」と、キャッシュデータを保持するためのいわゆるキャッシュサーバー」を組み合わせる運用となる。キャッシュサーバー設けることでアクセス分散され、高負荷にも耐えやすくなるユーザー応答高速化(あるいは低速化の削減)といった恩恵受けられる

キャッシュデータを用意することで得られる最大の恩恵は、処理速度高速化である。これはマシンにとってもユーザーにとっても効率がよい難点挙げるとすれば、キャッシュを保持しておくための記憶保持領域用意するためにコストがかかるという点だろう。さほど頻繁にアクセスするわけでも大し重要なわけでもないデータをキャッシュデータとして保持されてしまうと、コンピュータ資源無駄にしかならない

IT用語としてのキャッシュ(cacheではなく現金意味する「キャッシュ(cash)」も、実生活において一般的な語彙として多用されている。決済において「キャッシュ」といえば現金払い」を意味する現金受け渡し伴わない決済方法は「キャッシュレス決済」と総称されるクレジットカード、プリベイトカード、デビットカード小切手口座振替電子決済などはいずれキャッシュレス決済該当する

キャッシュカード」は預金出し入れを行うためのカードのことである。キャッシュディスペンサー現金自動支払機)を利用した小口金融取引を「キャッシング」という。

キャッシュ【cache】


キャッシュ【cash】

読み方:きゃっしゅ

現金また、現金払いのこと。「—で支払う」


キャッシュメモリ

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キャッシュ

名前 CashCars

キャッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/25 09:13 UTC 版)

CacheとCashの両方がある。




「キャッシュ」の続きの解説一覧

キャッシュ

出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 01:57 UTC 版)

語源1

名詞

キャッシュ

  1. 現金現生
発音(?)
きゃ↘っしゅ
関連語

語源2

名詞

キャッシュ

  1. (情報技術) CPUバスネットワークなど様々な情報伝達経路において、ある領域から他の領域情報転送する際、その転送遅延極力隠蔽化さ転送効率向上させるために考案され記憶階層実現手段
  2. キャッシュメモリ」の略。
発音
きゃ↘っしゅ
翻訳

「キャッシュ」の例文・使い方・用例・文例

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