(台北中央社)野党・台湾民衆党の蔡壁如(さいへきじょ)立法委員(国会議員)(比例代表選出)は14日、自身のフェイスブックに「辞職声明書」と題した書類を掲載し、立法委員を即日辞職することを明らかにした。同党の比例代表名簿によれば、呉欣盈(ごきんえい)氏が後任として繰り上げ当選する見込み。
蔡氏を巡っては、元桃園市議の王浩宇(おうこうう)氏が、蔡氏の徳明財経科技大学(台北市)の修士論文に不適切な引用があるとして盗用の可能性を指摘。大学側は13日、学術的な倫理に違反があったとして、蔡氏の修士号を取り消した。
蔡氏は辞職について、論文に問題があったからではなく、新しい政治の手本を示すためと説明。引き続き自身の潔白と権益を守る考えを記した。
台湾では来月に統一地方選挙の投開票が行われる。今年8月には桃園市長選に与党・民進党公認で立候補を予定していた林智堅(りんちけん)前新竹市長の修士論文で盗用が見つかり、同氏は出馬を取りやめた。