憧れの杉並区立和田中学校の視察が叶いました!
一緒に写っているのは代田昭久校長先生と地域本部副本部長&夜スペ実行委員長の高木弘子さん。
かねてよりお姐は杉並区立和田中学校の取組について注目し、ブログでも何度か取り上げてきました。それまでは漠然とした興味であったのですが、年明けから俄然具体的な調査体制に入りました。
そのわけは…
教員不足に悩む学校を地域ボランティアにて支援しようと杉並区立和田中学校が始めた学校支援地域本部を参考にし、文科省が鳴り物入りで約50億円を投じ08年から始めた学校支援地域本部事業が、いよいよ江戸川に舞い降り、江戸川区では学校応援団という事業が始まるからです。(詳しくは過去ブログご参照)
先月、江戸川区では「子ども・子育て応援会議」の委員が公募され、おや?と思った方も多いはず。江戸川版地域本部はと申しますと…HPないですね(;^_^A 。「江戸川 学校応援団」で検索するとお姐ブログが出てくるあたり(笑)。平成21年度教育目標基本方針3の(3)にちょろっと登場しますが、これだけでは意味不明で、わかりませんよね。
文教委員会で配布された手元の資料の「趣旨」には
「学校・家庭・地域が、共育・協働で、子どもたちの豊かな「育ち」と確かな「学び」をめざすとともに、その中核となる学校の教育活動を支援する連携体系づくりを進めます。」
とあります、「目的」についても特に問題なく(見たい方はお姐まで連絡下さい!)さらっと読めたのですが、ふっと目に留まる一節が。これがクセモノなんだナ。多くの善良なる人はさらっと通り過ごしてしまうんだけど、お姐は曲者の気配は察し立ち止まる。
それは、毎度のことですが誰が求めたか不明なままに決まる江戸川独自施策の匂いを感じた時。
お姐が着目した部分は「特色」部分の「江戸川区「学校応援団」は、新たな組織を編成するのではなく、現在の組織を十分に活用・再編成をし、教育活動を支援する連携体制の再構築を行う」という下り。
今までにない人材や、民間の外部組織や事業を学校事業に組み入れることで風穴をあけた和田中学校の試みとこれでは乖離するのではないか?!とハゲしく思ったわけです。
一方で賛否両論ある和田中学校。
こういうときは、亡父の遺言
疑問に思ったら基本と原則にあたれ
書籍は原典にあたれ
に尽きる!というわけで和田中学校の現場を見るにいたったのであります。お忙しい中対応頂きました各関係者の皆様ありがとうございました。
運営実態につき住民監査請求がなされたり問題点がないわけではないですが、お姐の率直な見解としては、これまでの学校において「あったらいいな。なんでないんだろう」という新規事業が実現できた大いなる挑戦としては大いに評価できるということです。
ではどこが評価に値するかというと…
生徒が減少傾向にあった和田中学校をどうするかと考えた時に、区は民間校長として藤原和博氏をあえて大抜擢したこと。(日産の例を見ればわかるようにトップを思い切って変えないと変革はできません)
当初は藤原校長のやり方に大変な抵抗があったが、高木さんが間に入って、保護者の言い分を受け止め、対話で徐々に相互理解が深まったとのこと。(すべての保護者が100%納得できるものではないですが、だからこそこの姿勢は大切)
忙しい現代社会においてPTA連合会の活動に対応できないためPTA会長のなり手がなかったことからムリする意味はなにもないと脱退したこと。(現在は休止中ということに。PTAはありませんが保護者会はあります!)確かにサラリーマンだと関わりずらい日程の会合が多いP連活動について、今後誰でも関われるシステムになることで、さらに活性化できるはず!とお姐も思っています。
最初は数学が1,2の成績である子どもたちの対策からスタートしたこと。(土曜日寺子屋通称ドテラ内の特別コースとして存在)
そのために、らくだ教材の平井雷太先生が1年間集中して指導。(その後学生ボランティアスタッフに学習方法は継承し現在に至る)さらに任天堂とタイアップし、DSを授業に駆使。勉強嫌いだった子どもたちが飽きないプログラムづくりをした点にも脱帽(←勉強嫌いな我が子にホトホト手を焼いているらしい(-_-#))
やがて、ほっとかれがちな「できる子」の力をももっと伸ばそうと大手進学塾サピックスによる「夜スペ」が誕生。これが耳目を集め賛否両論議論百出。日本中で話題騒然に。
一方情操面での成長を促すということから、貸出数が1ケ月数冊もなかった図書館を児童文学評論家である赤木かん子氏監修により再生し、放課後の子どもの居場所に転換したこと。(ブックオフ社長自ら不要な本は引き取り、オススメ本が搬入された!)中を見させていただきましたが、うっとりするような小さな図書室でした。高木さんに呼ばれるまで手に取った本をむさぼり読んでたあたり…コドモ。
このように民間が関わることは企業にとっては、社会的責任(CRS)を果たすことができるし、何より子どもたちがプロの技術の恩恵を被ることができるわけで双方相思相愛であります。
ここまでスゴイ面々が学校に入ってきたら
いったい学校の先生はなにやってんの?!
今まで何やってたの??!
とつっこまれそうで抵抗感があるのもわかるし、「民=悪だから心配」という保護者や地域の声も理解できます。
でも、サピックスの先生と担任の先生は子どもにとっての存在理由が全然違う。
それが一番分かっているのは子どもたちです。担任の先生は家族のような特別な存在です。学校はもっと自信を持って大丈夫!
子どもにとっては大人に色はない。大人がワイワイ集まりよってたかって得意な所を得意な人や組織が担い子育てや教育に関われば良いのではとお姐は考えます。
現場は能力があり得意な人に任せ、行政は本来の仕事である監理監督をしっかりやる、さらにそれを我々議会が監視する。で、あれば民間の悪代官メらがアコギなことができないのでご心配いらないってぇわけです。
地域力が失われ、核家族が増えた現状において、学校が何もかも抱え込まず、できない部分ややりきれないところはこうして外部の力を借りて欲しいもの。子どもに「苦しかったら助けて!っていえばいいんだよ」と教えているではないですか。それを学校も言っていいのデス。
…書き出したらキリがないのでカリスマが去った後の重い任務を飄々と引き継いだ新校長代田先生(やはり民間出身)の今年の入学の言葉
「社会に貢献するためには自立しないといけない。自立するためには、独りよがりにならず人に貢献しなくてはならない」
そして、高木副本部長の言葉
「キーは校長先生」
から、お姐は「独りよがりにならず自立した先生」によりワクワクするような学校の実現できると実感、そういう先生こそが正当に評価される環境を整えよう!と決意したということでシメさせていただきます。
5月8日は平成20年度委員を務めた文教委員会が最終日。前回頂けなかった執行部からの和田中学校の取組の報告や見解、皆さんも楽しみにしていてください。
一緒に写っているのは代田昭久校長先生と地域本部副本部長&夜スペ実行委員長の高木弘子さん。
かねてよりお姐は杉並区立和田中学校の取組について注目し、ブログでも何度か取り上げてきました。それまでは漠然とした興味であったのですが、年明けから俄然具体的な調査体制に入りました。
そのわけは…
教員不足に悩む学校を地域ボランティアにて支援しようと杉並区立和田中学校が始めた学校支援地域本部を参考にし、文科省が鳴り物入りで約50億円を投じ08年から始めた学校支援地域本部事業が、いよいよ江戸川に舞い降り、江戸川区では学校応援団という事業が始まるからです。(詳しくは過去ブログご参照)
先月、江戸川区では「子ども・子育て応援会議」の委員が公募され、おや?と思った方も多いはず。江戸川版地域本部はと申しますと…HPないですね(;^_^A 。「江戸川 学校応援団」で検索するとお姐ブログが出てくるあたり(笑)。平成21年度教育目標基本方針3の(3)にちょろっと登場しますが、これだけでは意味不明で、わかりませんよね。
文教委員会で配布された手元の資料の「趣旨」には
「学校・家庭・地域が、共育・協働で、子どもたちの豊かな「育ち」と確かな「学び」をめざすとともに、その中核となる学校の教育活動を支援する連携体系づくりを進めます。」
とあります、「目的」についても特に問題なく(見たい方はお姐まで連絡下さい!)さらっと読めたのですが、ふっと目に留まる一節が。これがクセモノなんだナ。多くの善良なる人はさらっと通り過ごしてしまうんだけど、お姐は曲者の気配は察し立ち止まる。
それは、毎度のことですが誰が求めたか不明なままに決まる江戸川独自施策の匂いを感じた時。
お姐が着目した部分は「特色」部分の「江戸川区「学校応援団」は、新たな組織を編成するのではなく、現在の組織を十分に活用・再編成をし、教育活動を支援する連携体制の再構築を行う」という下り。
今までにない人材や、民間の外部組織や事業を学校事業に組み入れることで風穴をあけた和田中学校の試みとこれでは乖離するのではないか?!とハゲしく思ったわけです。
一方で賛否両論ある和田中学校。
こういうときは、亡父の遺言
疑問に思ったら基本と原則にあたれ
書籍は原典にあたれ
に尽きる!というわけで和田中学校の現場を見るにいたったのであります。お忙しい中対応頂きました各関係者の皆様ありがとうございました。
運営実態につき住民監査請求がなされたり問題点がないわけではないですが、お姐の率直な見解としては、これまでの学校において「あったらいいな。なんでないんだろう」という新規事業が実現できた大いなる挑戦としては大いに評価できるということです。
ではどこが評価に値するかというと…
生徒が減少傾向にあった和田中学校をどうするかと考えた時に、区は民間校長として藤原和博氏をあえて大抜擢したこと。(日産の例を見ればわかるようにトップを思い切って変えないと変革はできません)
当初は藤原校長のやり方に大変な抵抗があったが、高木さんが間に入って、保護者の言い分を受け止め、対話で徐々に相互理解が深まったとのこと。(すべての保護者が100%納得できるものではないですが、だからこそこの姿勢は大切)
忙しい現代社会においてPTA連合会の活動に対応できないためPTA会長のなり手がなかったことからムリする意味はなにもないと脱退したこと。(現在は休止中ということに。PTAはありませんが保護者会はあります!)確かにサラリーマンだと関わりずらい日程の会合が多いP連活動について、今後誰でも関われるシステムになることで、さらに活性化できるはず!とお姐も思っています。
最初は数学が1,2の成績である子どもたちの対策からスタートしたこと。(土曜日寺子屋通称ドテラ内の特別コースとして存在)
そのために、らくだ教材の平井雷太先生が1年間集中して指導。(その後学生ボランティアスタッフに学習方法は継承し現在に至る)さらに任天堂とタイアップし、DSを授業に駆使。勉強嫌いだった子どもたちが飽きないプログラムづくりをした点にも脱帽(←勉強嫌いな我が子にホトホト手を焼いているらしい(-_-#))
やがて、ほっとかれがちな「できる子」の力をももっと伸ばそうと大手進学塾サピックスによる「夜スペ」が誕生。これが耳目を集め賛否両論議論百出。日本中で話題騒然に。
一方情操面での成長を促すということから、貸出数が1ケ月数冊もなかった図書館を児童文学評論家である赤木かん子氏監修により再生し、放課後の子どもの居場所に転換したこと。(ブックオフ社長自ら不要な本は引き取り、オススメ本が搬入された!)中を見させていただきましたが、うっとりするような小さな図書室でした。高木さんに呼ばれるまで手に取った本をむさぼり読んでたあたり…コドモ。
このように民間が関わることは企業にとっては、社会的責任(CRS)を果たすことができるし、何より子どもたちがプロの技術の恩恵を被ることができるわけで双方相思相愛であります。
ここまでスゴイ面々が学校に入ってきたら
いったい学校の先生はなにやってんの?!
今まで何やってたの??!
とつっこまれそうで抵抗感があるのもわかるし、「民=悪だから心配」という保護者や地域の声も理解できます。
でも、サピックスの先生と担任の先生は子どもにとっての存在理由が全然違う。
それが一番分かっているのは子どもたちです。担任の先生は家族のような特別な存在です。学校はもっと自信を持って大丈夫!
子どもにとっては大人に色はない。大人がワイワイ集まりよってたかって得意な所を得意な人や組織が担い子育てや教育に関われば良いのではとお姐は考えます。
現場は能力があり得意な人に任せ、行政は本来の仕事である監理監督をしっかりやる、さらにそれを我々議会が監視する。で、あれば民間の悪代官メらがアコギなことができないのでご心配いらないってぇわけです。
地域力が失われ、核家族が増えた現状において、学校が何もかも抱え込まず、できない部分ややりきれないところはこうして外部の力を借りて欲しいもの。子どもに「苦しかったら助けて!っていえばいいんだよ」と教えているではないですか。それを学校も言っていいのデス。
…書き出したらキリがないのでカリスマが去った後の重い任務を飄々と引き継いだ新校長代田先生(やはり民間出身)の今年の入学の言葉
「社会に貢献するためには自立しないといけない。自立するためには、独りよがりにならず人に貢献しなくてはならない」
そして、高木副本部長の言葉
「キーは校長先生」
から、お姐は「独りよがりにならず自立した先生」によりワクワクするような学校の実現できると実感、そういう先生こそが正当に評価される環境を整えよう!と決意したということでシメさせていただきます。
5月8日は平成20年度委員を務めた文教委員会が最終日。前回頂けなかった執行部からの和田中学校の取組の報告や見解、皆さんも楽しみにしていてください。
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