ネックファンについてのお願い
ネックファンについて
合唱者自身の口や鼻から排出される飛沫は、不織布マスクが受け止めます。
それでも、歌唱により、マスク周りの隙間から漏れ出る細かい飛沫(エアロゾル)は、前後隣人に到達することなく、ネックファンから出る上昇気流に乗せて上にあげ、希釈させ、排気口から外へ出します。そのためには、ファンの回転部分を地面と「水平向き」に固定し、顔の周りに「風の壁」を作らなくてはなりません。
吐く息が「風の壁」にあたって天井に向けて吹き飛ぶイメージです。自分の顔に直接風が当たっている感じがする場合は、ファンの角度が間違っています。風量は「弱」がちょうどいい気流を生み出します。
休憩時間を挟むと、忘れてつけていなかったり、ゆがんでつけていたり、ファンを止めてしまっていたりするので、「合唱」直前には必ずチェックしてください。
ネックファンの確認
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製品によっては合唱に適さないものがあります。かならず確認してください。
【確認ポイント1】ファンは自由に動くか?
(首にかけたときにファン回転部分が地面と「水平向き」にできるか)
【OK】
(写真―1)左の白いファンは事務局で販売している公式のもの。
右の黒いファンは、ファン部分が180度回転する(写真―2)ので、ぎりぎりオッケー。
一度首にかけてもらい、ファン部分が、「水平向き」で固定できるか確認してください(写真―2右の白いファン)。-
写真―1
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写真―2
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【確認ポイント2】ファンは面から風が出るものか?
(首にかけたときにファン回転部分が地面と「水平向き」にできるか)
【NG】
(写真―3)左の白いファンは、矢印の部分(ファンの横の部分)から風が出るタイプ。
このタイプのファンは、一見上方に気流を作ることが出来るように思えるが、医学博士が実際に検証したところ、ファンが地面に対し縦回転になるため、呼気は真上だけでなく前方にも広く飛ぶ形となった。これは口からでたエアロゾルを、前方に飛ばしてしまう恐れがあるため使用不可。 公式のファンのように、風の動く向きが下から上へ一方向になっていないものは不可。
右の黒いファンは、レッスンでの使用は問題ないが、赤い部分があるので、本番は使用不可。本番ではファンの色は「白」、「黒」のみでお願いしています。
赤い部分を黒テープなどで隠していただければ使用可能です。(写真―4)ファンが固定式で確度調整できないタイプ。これはサイドに「風の壁」を作ることはできるが、前方に「風の壁」をつくることができず、合唱者の息が前に漏れるおそれが高いため、使用不可。
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写真―3
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写真―4
この写真以外にもたくさんのネックファンがあります。その都度お問い合わせください。
ファンが1つしかないタイプも使用不可です。 -