HOME> ゲーム> Wiiの限界を超えるクオリティーアップを図った『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』
●プレイステーション3やXbox 360で使用する技術を採用
2009年4月20日~23日、西ヨーロッパにあるモナコ公国でCapcom Entertainment Europeが主催するプライベートイベント“CAPTIVATE09”が開催された。この催しは、カプコンが今後発売を予定しているタイトルの数々を、欧米のゲームメディア向けにお披露目するもの。今回はあくまで欧米向けの発表ではあったが、日本でも発売が予定されている『デッドライジング2』(プレイステーション3、Xbox 360、PC)や『ロスト プラネット2』(Xbox 360)、『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』(Wii)などのプレゼンテーションも行われた。今回日本のメディアとして単独潜入に成功。その模様をリポートする。
●ガンシューティングの新たな可能性を引き出す
全世界で100万本出荷を達成したWii用ガンシューティングゲーム『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』の続編『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』がCAPTIVATE09にも出展。カプコンの川田将央プロデュサーと本作を開発しているキャビアの野口健太郎プロデューサーのふたりによるプレゼンテーションが行われた。
プレゼンテーションの冒頭、川田氏は「続編を作るにあたって、クレアとレオンという非常に魅力的なキャラクターを軸に考えたガンシューティングゲームとして、いかに幅を広げるかを考えました」と開発のきっかけから始めた。そこから『バイオハザード2』の物語を改めて見直し、タイトル名を『アンブレラ・クロニクルズ2』にするのではなく、『ダークサイド・クロニクルズ』と命名。ホラーテイストの強い作品に仕上げることにしたという。今回のプレゼンテーションでは、ホラーテイストの強い作品にするために、どの点に注力して開発に臨んでいるかが語られた。
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▲カプコンの川田プロデューサー(右)、キャビアの野口プロデューサー(左)のふたりによるプレゼンテーション。 |
川田氏はホラーテイストを前面に押し出す作りにするために「クオリティーアップを第一に考えた」とし、“臨場感”と“グラフィック”に関するクオリティーアップにはとくに力を入れているという。まず臨場感に関しては、カメラワークを刷新。キャラクターの動きにあわせてカメラが上下に揺れるなど、レオンやクレアの息づかいが画面だけを見ても伝わるような作りになっているという。また、会話シーンも臨場感を出すために、映画のようなセリフまわしではなくドキュメンタリーのような雰囲気の声に変更。カメラワークと会話シーンを極めることで、「ホラーテイストを強調することに成功した」(川田)とアピールした。
グラフィックに関しては本作を手掛けているキャビアの野口氏が解説。同氏によると「グラフィックからも臨場感が感じられる作りにするために、プレイステーション3やXbox 360などで使われているさまざまな技術をWiiに採用している」という。いずれの技術もWiiで採用されるのは、本作がほぼ初めてのものとなっており、開発的な苦労はあったが、「Wiiのタイトルの中でも非常に高いグラフィックレベルを実現させることに成功したと思っている」(野口)と自信を持って語っていた。
また、川田氏が解説したデモプレイでは、システム面での大きな変更として、サブ画面の採用が挙げられた。これまでガンシューティングゲームと言えば、画面上にアイテムなどが表示され、各アイテムに呼応するボタンを押すことで使用するというシステムが多かった。しかし、本作ではサブ画面システムを採用することにより、ハーブを好きなタイミングで使用したり、武器の切り替えなども落ち着いてできるようになっているというわけだ。なお、武器の変更はゲームプレイ中に+ボタンを使って切り替えることも可能なほか、弾の補充は前作とは異なり、ゲーム画面内で補充する手元が表示されるため、「弾を補充し忘れた」(川田)なんてこともなくなる仕様となっている。
前作をはるかに凌ぐグラフィックと臨場感がしっかりと感じられるデモプレイのクオリティーは、自分があたかも本作の世界に存在しているような感覚を覚えるほど。川田氏は「ガンシューティングゲームというスタイルは時代遅れと思われる節もありますが、いい意味でゲームシステムを限定することで表現の向上や進化の余剰はまだまだあると考えます」と最後にコメント。まだクオリティーアップ中とのことだが、今回のデモプレイなどを見るだけでも、新たなガンシューティングゲームの可能性を感じることができるプレゼンテーションとなった。
●『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』一問一答
Q.モーションセンサーを利用したアクションなどにどのようなものがありますか?
川田 前作に入っているものは基本的にすべて入っていると思っていただいてかまいません。今作削除した要素としてはカメラの操作があります。これは我々が検討した結果、カメラの動きをこちらに委ねていただくことで、より臨場感が生まれるんじゃないかと判断しました。ただ、カメラの操作を削除することで、画面内の敵をいかに倒すかというゲームシステムにも直結させています。だから、このゲームをクリアーするのは難しくはないかもしれませんが、極めようと思ったら前作以上に難しいかもしれません。
Q.『バイオハザード2』と同じ始まりかただったが、終わりかたも同じなのでしょうか?
川田 それは今後の情報を楽しみにしていてください(笑)。
Q.新しいボイスが収録されているのでしょうか?
川田 クレアとエイダに関しては以前からの声優さんで、レオンは『バイオハザード4』と同じ声優さんです。ただ、臨場感を出すために、新たな声を収録して本作に使用しています。
Q.オンライン要素はありますか?
川田 オンラインに関して、対応は考えています。ただ、オンラインマルチプレイは難しいかなと思っています。それはラグの問題があり、我々の満足いくクオリティーにならない可能性があると判断したからです。ただ、何らかの形でのオンライン要素は考えていこうと思います。
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