今週の『なつぞら』は、茜役の渡辺麻友の演技が絶賛されまくったようで嬉しいことは嬉しい。

 

麻友は与えられた役柄は例え悪役だろうが全力で演じ、そして観る者を魅了するキャラにする力を昔から持っていたが、それが向上した演技力と共に進化していたと思う。

 

ただ気になることがある。

 

麻友演じる茜があまりにも魅力的に立ち過ぎた反面、広瀬すず演じるヒロイン・なつがかなり叩かれてしまったからだ。

 

どうやら、なつは周囲からの支えに恵まれているように映り、茜は仕事を辞めざるを得なくなった上、なつに子供の御守を押し付けられた可哀そうってなっているようだ。


「#なちゅぞら」なるアンチハッシュタグ付きで展開される、なつまたは演じる広瀬すずに対する罵倒。

 

はっきり云って、読んでてゲンナリする。

 

正直、麻友がベタ褒めされればされる程、すずバッシングが酷くなるので、麻友の高評価を素直に喜べない。

 

麻友をダシにしてすずを罵倒したいだけなのではと思ってしまう。

 

清原果耶がゲスト出演した時でも、果耶の演技を大絶賛することで、他のキャスト達を下げまくる手合い。あれは僕に云わせれば、清原果耶に対する贔屓の引き倒しにしかなってなかったね。

 

かつてAKB総選挙では、麻友ファンが指原莉乃を指原ファンが麻友を罵倒し合うことがあった。僕もつい熱くなってやっちゃったことがあったが、あれは我に返ると虚しさしかなかったね。

 

それにしても、朝ドラヒロインはいつの間にかSNSでサンドバッグにされる存在になっている。おいしくもなんともない。近年全く無名の新人女優が抜擢されなくなったのは、分かるような気がする。デビューしていきなり誹謗中傷で潰されてはたまったものではないからね。麻友がもし朝ドラヒロインに起用されても、やっぱり叩かれる可能性はあると思う。

 

だから知名度があって打たれ強い女優が起用されるようになった。『まれ』の土屋太鳳、『半分、青い。』の永野芽郁、今回の『なつぞら』の広瀬すず。いずれも芯が強くてめげなさそうな若手女優であった。次回朝ドラ『スカーレット』のヒロイン・戸田恵梨香にいたっては、「誹謗中傷。上等じゃん!」って佇まいだな。


 

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