「いらいない服を売りたいけど、どうせ売るならできるだけ高く売りたい」
いくら洋服にこだわっていないとはいえ、1着数千円から数万円する洋服ですから、できるだけ高く売りたいと考えるのは当然のことだと思います。
洋服を高く売るためには、売りたい服の種類に適した場所、売り方で売ることが大切です。
今回は、
- 売りたい服の種類を知る方法
- 服の種類に合った売り方の選び方
- 服を売る前にやるべきこと
などについて、2年半の古着バイヤー経験を持つ元古着屋店員が解説いたします。
最後までご覧いただけると幸いです。
1、服を売る方法は主に3つある
まずは、服を売る方法について解説いたします。
服を売る方法は主に3つあり、それぞれのメリット・デメリットを知った上で、適切な売り方を選べるようにしましょう。
(1)古着買取店舗
1つ目の方法は、古着の買取サービスを行っている店舗に買取してもらう方法です。
基本的には、ご自宅の近くの店舗に持っていくことがおすすめです。
自分に合った店舗の選び方はに関しては以下の記事で詳しく書いておりますので、是非読んでみてください。
(2)フリマアプリ
2つ目の方法は、フリマアプリに売りたい洋服を出品する方法です。
フリマアプリとは、「メルカリ」や「ヤフオク」などのアプリのことです。
フリマアプリは、1番高く売ることができる方法ですが、その反面、出品作業が面倒だったり、そもそも売れないということもざらにあります。
適切なフリマアプリの選び方や、フリマアプリで売る際の注意点に関しては、以下の記事で解説しております。
(3)宅配買取
3つ目は宅配買取です。
宅配買取とは、ネットから申し込みをすることで、自宅に洋服を取りに来てくれるサービスのことです。
宅配買取は段ボールで洋服を送ることが基本のため、配送の際に洋服の状態が悪くなってしまう危険性もあります。
2、売る服・売りたい服の種類とおすすめの売り方
洋服の査定をする際には、トレンド、ブランド、ジャンル、素材感、相場など多くの情報をもとに洋服の金額を出しますが、 服の種類は大きく3つに分類することができます。
(1)ブランドの洋服
1つ目はブランドの洋服です。
「どんな洋服でもブランド名はあるでしょ」
と思った方、その通りなのですが、ここでいう「ブランドの洋服」とは、
一般的に普及していて、ブランド価値が根付いている高価な洋服を指します。
ブランド例は以下の通りです。ジャンル ブランド例 モードブランド yohji yamamoto、maison margiela、COMME des GARCONS etc ラグジュアリーブランド LOUIS VUITTON、GUCCI、BALENCIAGA、DIOR etc ドメスティックブランド sacai、AURALEE、ANREALAGE、kolor、UNDERCOVER etc ストリートブランド STUSSY、Supreme、APE、X-LARGE、OFF-WHITE etc セレクトオリジナルブランド BEAMS、UNITED ARROWS、TOMORROWLAND etc
最近ではこの他にも、「AMERI」や「MAISON SPECIAL」など中価格帯のブランドも中古相場で値段が付くこともありますが、大まかにこのようなブランドの洋服のことを指しています。
おすすめの売り方
ブランドの洋服を売りたい場合は、「1、服を売る方法は主に3つある」で解説した、どの売り方でも売ることができます。
そのため、
- 売りたい服のジャンルに特化している店舗・宅配買取サービスにお願いする
- フリマアプリで販売する
のが、おすすめの売り方です。
ただし、LOUIS VUITTONなどのラグジュアリーブランドは、偽物が多く流通していることから、本物であることを証明するギャランティーカードや、代理店表記のあるタグが付いているかなど、様々な条件が設けられているため、店舗に買取を持っていく際には注意しましょう。
(2)ノーブランド・ファストファッションの洋服
2つ目はノーブランドの洋服、またはファストファッションブランドの洋服です。
ここで言うノーブランド品とは、ブランド名があまり有名でない比較的安価な洋服のことを指します。
ブランド例は以下の通りです。ジャンル 例 ノーブランド 古着屋さんで購入したアイテム、激安韓国通販サイトで購入した洋服 etc ファストファッション UNIQLO、GU、ZARA、INGNI、WEGO、PLST etc
他にもたくさんありますが、イメージとしては数千円で購入できるような安さを売りにしているブランドのことです。
おすすめの売り方
ノーブランドやファストファッションの洋服は基本的に値段がつかないと思ってください。
また、宅配買取では買い取ってくれないことがほとんどです。
おすすめの売り方は、
- フリマアプリに出品する
- セカンドストリート(店舗)に持っていく
の二つです。
セカンドストリートでは、値段のつかない洋服でも1点1円で買い取ってくれるので、着なくなったノーブランドやファストファッションの洋服を持っていくのに最適です。
また、フリマアプリでは売れても数百円から1000円程度になると思います。
ノーブランド・ファストファッションの売り方や売れるアイテムについて以下の記事で詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください。
(3)ヴィンテージ・ミリタリーの洋服
3つ目は、ヴィンテージ価値のある洋服や、ミリタリー古着などの洋服です。
「お父さんやお爺ちゃんの持っていた洋服が、実はものすごい価値のあるものだった」
ということもあるかもしれません。
この価値に気づかずに、安値で売ってしまった。なんてことが無いようにするためにも知っておくと良いでしょう。
主な例は以下の通りです。ヴィンテージ価値のある洋服 Levi’s、carhart、BURBERRY、barbour etc ミリタリー古着の洋服 ミリタリーアイテムにあるタグがないか確認する
最近では「old GAP」といって、昔のGAPの洋服にヴィンテージ価値がつくこともあります。
古いしボロボロだからといって、何でもかんでも捨てないように注意しましょう。
おすすめの売り方
おすすめの売り方は、
- フリマアプリに出品する(特にヤフオク)
- ヴィンテージやミリタリーアイテム専門店に持っていく
の二つです。
セカンドストリートなどの有名店舗に持っていくと、ヴィンテージ価値をわかっていない方に査定される危険性があります。
そのため、ヴィンテージに詳しいお店に持っていくことをおすすめします。
また、ヤフオクでは、ヴィンテージアイテムを探しているユーザーが多く、オークション形式であることから、金額が吊り上がりやすいためとてもおすすめです。
3、服を売る前に!洋服のコンディションを整える3つの方法
服を売るときには必ずコンディションを整えましょう。
服に汚れやシワがあると、査定額を下げる原因になります。
この章では、服を売る前に最低限やるべきことを3つ紹介いたします。
(1)売る服を洗濯をする
服を売る前には基本的に洗濯をしましょう。
服に汚れが付いていたり、臭いがついていたりすると査定額が大きく下がってしまいます。
特にたばこを吸われる方ですと、洋服についているたばこの臭いで査定額が下がることがよくあります。
服を売る前には洗濯をすべきとお伝えしましたが、例外もあります。
例外となるのは、洗うことで洋服の品質を大きくさげてしまうものです。
例えば、洗うと色落ちしてしまうデニム生地の洋服や、縮んでしまうニット類などが例外にあたります。
(2)アイロンでシワを伸ばす
洋服を売る前に必ずシワを伸ばしましょう。
特にシャツ類はシワができやすく、シワがある状態で買取に持っていくと、使用感があると判断されて査定額が大幅に下がります。
今はハンガーに洋服をかけたままアイロンがけができる便利アイテムもございますので、アイロンがけが面倒くさいという方にはおすすめです。
(3)箱や付属品は必ず付ける
洋服を購入する際についていた付属品は必ずつけるようにしましょう。
特に、トレンチコートのウエストベルトや取り外し可能なフードなどは、付属品が欠品していると大幅に査定額が下がったり、場合によっては買取不可になることもあります。
また、靴の箱もできるだけ一緒に持っていくようにしましょう。
基本的にはなくても大丈夫なのですが、NIKEやADIDASなどの偽物が多く出回っているスニーカーに関しては、箱がないと買取してくれないこともあるので注意が必要です。
4、服を売るときの注意点|買取不可になる可能性がある4つのケース
洋服のブランドや状態によっては買取してもらえないケースもあります。
この章では、買取不可になる主なケースを4つ紹介いたします。
このケースを把握しておけば、「重い洋服をせっかく持ってきたのに、返された」なんてことが無くなりますので是非覚えておきましょう!
(1)ハイブランド品の場合、査定基準に引っかかる場合がある
1つ目はハイブランド品が基準外扱いになって、買取してもらえないケースです。
主なブランドはLOUIS VUITTON、GUCCI、BALENCIAGA、DIORなどのラグジュアリーブランドと呼ばれるようなブランドが対象になります。
これらのブランドのアイテムは偽物やコピー品が多く出回っていることから、買取基準が厳しく設けられていて、買取不可になるケースがよくあります。
買取不可になる主な理由は以下の通りです。
- 製造国表記などのタグが付いていない。
- 日本代理店表記がない。
- ブランドロゴのタグが基準に引っかかる。
ハイブランド品の基準は他にもたくさん設けられており、数百もの基準がある場合がありますので、上記の条件を満たしていても買取不可になるケースがあるので、注意が必要です。
(2)タグが切り取られている
2つ目は洋服のタグが切り取られているケースです。
洋服に本来ついている、ブランドタグ、洗濯表示タグ、製造国表記タグなどが切り取られていると買取不可になるケースが多いです。
ブランドタグに関しては、ない場合だとノーブランド扱いで買い取ってくれるお店もありますが、査定額はかなり下がりますので、タグがしっかりついているか売る前に確認しておきましょう。
(3)名前の刺繍が入っている
3つ目は洋服に名前が入っているケースです。
主に、
- 洋服に名前の刺繍が入っている。
- タグにネームペンで名前が書かれている。
の2パターンです。
よくあるケースが、オーダーメイドのスーツに名前の刺繍が入っていたり、子供服にネームペンで名前が書かれていたりするケースです。
売る洋服に名前が入っていないかチェックしておきましょう。
(4)過度な汚れや臭いがある
4つ目は過度な汚れや臭いがあるケースです。
洋服に大きなシミが付いていたり、穴があいていたりなど、状態がひどく悪い場合には買取不可になるケースが多いです。
状態がひどく悪い洋服を持っていくと、お店からの印象も悪く、一緒に持って行った洋服の値段に影響する場合もあるので注意が必要です。
5、服を売る前に査定額だけでも知りたい場合
「洋服を売りたいわけではないけど査定額だけでも知りたい」
そんな方もご安心ください。
査定は基本的にどこのお店でも無料でしてくれます。
最近ですと宅配買取サービスでも、査定を無料で行ってくれるところもありますので、まずは送って査定してもらうのもおすすめです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
これらの基本的な知識を知っているだけで、売りたい洋服を適切な売り方で売ることができます。
賢く洋服のサイクルを回して、充実したファッションライフを送りましょう!