諏訪湖ダックツアー 今季は新航路で 昨年の事故やヒシ対応
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諏訪市の市街地や諏訪湖を水陸両用バスで巡る「諏訪湖ダックツアー」が今季、湖上を新たな航路で運航している。浅瀬に乗り上げた昨年8月の事故や、湖面に浮葉生物「ヒシ」が繁茂することなどに対応。これまで直線コースに限定されていたが、指定範囲内で柔軟に運航できるよう関係機関に申請した。
ツアーは2009年に開始。SUWAガラスの里(豊田)の駐車場を起点に、諏訪湖ヨットハーバー(高島3)から諏訪湖に入って20分ほど遊覧し、陸上に戻って市内を30分ほど周遊する。水陸両用バスの観光運航は珍しく、陸上と湖上で異なる走行の感覚や車窓の眺めを楽しめる。
昨年の事故はヨットハーバーから約20メートルの沖合で発生。運航する日本水陸観光諏訪営業所(諏訪市)によると、指定ルートを通っていたが泥が堆積した場所に乗り上げ、スクリューが回らなくなった。乗客乗員41人にけがはなく、乗客が他の船に乗り換えると車体が軽くなって自力で進めるようになったという。
航路はこれまで、直線を往復するA~Cの三つが指定されていた。通常は人工島「初島」近くまでの往復約2キロのBを採用している…
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