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初めてクロスバイクという物を買ってからブログを始める頃までの約1年間の思い出話その4。
渋峠までの往復200km、実は獲得標高2000mというのは「往路だけ」の計算でした。
復路は下り基調だからほとんど登りなんてないだろうと思ってたんですね。
実際は往復で3000mを軽く越えてて、帰ってからログみてぶっ飛びました。
まあ、それを走り切ったからこそハルヒルコースもきっと60分を切れる!という自信にもつながったので結果オーライなんですが。
初ロードバイクはこれを買おうと決めた事
あまりにドヤってるブランドも何だか嫌らしいし、かといってGIANTみたいなそこいら中で見かけるのもテンション下がるし。
ほどよくマイナーで、知ってる人は知ってて、予算内で収まって、そんなにハイスペックは求めないから、でもダウンヒルするならコンポ(主にブレーキ)はちゃんとしてた方がやっぱり安心できるし。
などとつらつら各メーカー、代理店のサイト(当時はBASSOあたりが有力候補でした)を眺めていました。
GUSTOという新興ブランドを知ったのもそんな時。
当時はまだアクションスポーツが日本代理店になっていて、そのマイナーさと、でもコンチネンタルチームが実際に使っているのと同じフレームという触れ込み、そして各ブランド・カーボンフレームのOEMを請け負っているメーカーでの自社開発なため破格と言えるコスパの良さ、等々で割とグッとくる候補。
でもカラーリングがね、悪くないけどあまりピンとくる色、デザインがないのが悩み所、って評価でした。
(2018年モデルでRCR TE SEに当たるフレームが2017年時点ではメイン、なんかイモっぽい ※個人の感想です)
その後、何やら揉め事があったようでアクションスポーツから代理店が変わったりもしつつ、各社2018年モデルが発表される時期になりました。
新興ブランドとして日本のマーケットへの売り込みを重視していたアタッキ社がぶち込んできた2018GUSTOが昨年を上回るハイコスパマッシーンだった事は、納車した時の記事でも触れました。
しかもデザインも良くなってない?
っていうか、2018モデルは黄色あるっぽくない?
僕の好きな黄色、事故で吹っ飛ばしてしまった初代camaleonteと同じ黄色があるのです。
これは恐らく啓示だ、と。
冬が来てしまう前にハルヒルコース60分を切るのです、そして在庫が潤沢な内にこれを買いなさい、そのために黄色を用意しました。
そういう類の啓示なのだ、と。
そう思い込みました、ヤバい奴の思考パターンです。
改めてクロスバイクでハルヒルに挑んだ事
これは何としてでも目標達成しなければならない、モチベーションは十分、あとは技術と体力だけの問題。
62分台をもう何度かウロチョロしながら、ケイデンスを上げるためのペダリング技術、そしてそれに耐えられる心肺機能の向上などに絞って日々黙々と練習を繰り返します。
そうして初めてハルヒルコースに挑んで、榛名神社で精魂尽き果てた1月3日から約10ヶ月。
最初は榛名湖にすら到達できなかった30代後半のおじさんが、13回目の挑戦にしてようやく59分台に到達しました。
(ギリギリやんけ)
その翌週にはGUSTO RCR TE Eliteを注文しにショップへかっ飛んで行きました。
59分台を出したあの日、ゴールまで1kmを切った辺りで少し脚を緩めたくなりました。
心肺も限界近く悲鳴を上げていたし、喘息のような音を立てままならない呼吸の苦しさ、たぶん少し緩めて息を整えてもタイムは大丈夫なはず、という最後の最後の甘えが出ました。
でもその時、マンガみたいな話ですけど、本当に目の前をよぎるんですね、スマホの壁紙にもしていたGUSTOが、一瞬、幻のように、ぶわっと見えました。
結果を見る限り、そこで足を緩めなくて正解だったと思います。
その日の榛名湖は、いつにも増して美しく見えました。
ブログを始めようと思った事
さて、長々と続けてまいりました、僕の自転車元年の話はこれでほぼ終了です。
この後、既に記事にしているダウンヒル中の落車があり、そのケガが治った頃に川越までの一人センチュリーライドを走り、そこからブログを始める事にしました。
自転車に乗っていると話したい事がたくさんできます。
自転車を趣味にするようになってから、日常の会話の中で「最近、自転車どう?」って振られる事が多くなりました。
僕も一応いい年をした大人なので、そういう時、特に自転車を趣味としていない人にどれくらいの質と量で答えればいいのかというのはわかっているつもりです。
頭では。
でも気がつくと相手が「いやもういいよ」って顔をするまで「いかに渋峠まで自転車で行く事が素晴らしいアドベンチャーであるか」を懇々と語ってしまったりするような事が多々ありました。
自分の好きな事は自分の好きな事、どんなに楽しかろうが人を積極的に巻き込んだり布教活動に勤しんだりという性分ではありません。
そんな人間がこんなにも話してまだ話し足りないくらい、話したい事がたくさんできます。
これはどうにかして別の方法で消化していかないといけない。
当ブログは、主にそんな個人的消化活動によって運営されております。
(終わり)
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