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2017-06-11 10.16.59

(トップ画像にも使っている6月の赤城神社)


初めてクロスバイクという物を買ってからブログを始める頃までの約1年間の思い出話その2。

自宅から20kmでハルヒルコースに挑めるというのは、自転車乗りにとっては幸福な事なんだなと改めて思います。



クロスバイクでハルヒルに挑み続けた事

「ヒルクライムはギアを軽くしてくるくる回す方がいい」という基本さえまだ知らなかった当時の僕にとって、榛名山の麓まで往復するだけで約40kmという距離は一大イベントでした。

地道に近場でトレーニングを積み、たまにハルヒルコースに挑むようにして、3月、3度目の挑戦で何度か足付きしながら榛名湖まで到達、また薄氷が張っていました。


2017-03-04 14.57.00


すると今度は足付き無しで登れるようになりたい、と思うようになり、またも日々トレーニング。

また翌月の挑戦で達成、その頃はまだ70分以上かかっていました。


クロスバイクを買ってそろそろ半年、例のやつが脳裏をよぎる頃です。

そう「ロードバイク欲しい」ってやつです。

でも鼻血出しそうになりながら70分かけて榛名山を登って死にかけているおじさんがロードバイクに乗る。

人がやる分には否定しませんが、これは自分の美学としては無しです。

どうせなら、せめて人並みに乗れるようになってからロードバイクを買いたい。


ハルヒルのサイトからこれまでのリザルトを見る事ができますが、全参加者の真ん中辺りのタイムが60分前後、10分の違いとは言え70分越えはかなり下の方でした。

ここで次の目標です。


「ハルヒルコース60分切る、そしてロードバイクを買う」


嫁にそう高らかに宣言すると、「まあ好きにすれば」というお言葉を頂戴しました。

そんな時でした。



事故でクロスバイクを廃車にした事

季節も自転車に最高な5月、意気揚々と榛名山へ向かっている途中で左折車に巻き込まれて吹っ飛びました。


2017-05-14 15.02.26

(人生初トランポは事故現場→病院→自宅でした……)


正直「バッキャロー!」と当時は思っていましたが、今にして思えば避け様のある事故で、僕にも不注意な点があったのは否めません。

たとえケガが治るまで1ヶ月自転車に乗れなくても、相手の車が無傷だったとしても、僕のcamaleonteだけが廃車になったとしても、僕も悪かったのです、マジで。


榛名湖まで初登頂した際のcamaleonteと現在のcamaleonte(トップ画像のやつ)、カラーリングが違う事にお気づきの方もいたかもしれませんが、実は初代は殉職していました。

『コメレオンblog』とは、僕が考え無しのバッキャローであるためにたった半年でスクラップにしてしまった、最初に自転車の楽しさを教えてくれた故camaleonteを忘れまいと「コメレオン」と名付けたのは余談です。


このタイミングでロードバイクにランクアップもできましたが、そこはあえて同じcamaleonteで、年式は変わってしまったけれどなるべくスペックの近いクラスで買い直しました。

この辺はほんと、意地ですね。



クロスバイクでのハルヒルに伸び悩んだ事

新しいクロスバイクになり、stravaにも登録して、以前にも増して熱心にヒルクライムに取り組むようになりました。

1時間キープできる体力を付けようと、より長くハードな赤城山コースも練習に取り入れるようになり、時間が取れない時は高崎にある観音山という短めのコースへ、夜練でも起伏のあるコースを入れ、体が覚えたヒルクライム勘みたいなものを忘れないように気をつけていました。


67分、68分辺りをウロウロしていた7月、何故だかいきなり61分30秒というタイムが出ます。


2017-07-30 14.31.33

(すごい霧の日でした、好タイムと何か関係があったのかは謎)


なんだ?!遂に覚醒したのか俺!

当時単なる体力向上しか考えていなかった僕でしたが、偶然なんかいい感じのフォームやギア選択、ペース配分になっていたのだと思います。

そういった要素がタイムを大きく左右する事にすら気付いていませんでした。

ただ「これもう来月にはロードいっちゃえるでしょ!」とかなり調子づいたのは言うまでもありません。


しかしその後65分、63分といった凡タイムが続きます。

理由がわからない、トレーニングの効果で筋力・体力は向上しているはずなのに。

その頃には榛名湖まで登った疲労を週明けまで持ち越すような事もなく、月当たりの挑戦回数も増えていました。


おじさん、悩みます。

悩んだ末、ちょっとハルヒルから逃げてしまいます。



(続きます)



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