僕はいわゆる世間では「MOTHERをやったことがないゲームファン」です。MOTHERをやった事がない、しかしゲームファンであるといった条件を満たしている(おそらくは)数多くの人間の中の一人です。これに付け加えれば「やりたかったんだけどいろんな事が重なって結果まだやっていない」という人間です。この際「色んな事ってどんな事?」という疑問は無視して「やってない」という事に重きを置いて話しを進めます。
やってない人間からすればゲーム発売予定表にある(または無くても極秘で作っている最中である)ゲームの中の1つが「発売されなくなった」という事です。そのゲームを店頭で見かけたり雑誌の記事で見たりすることが無くなったというのが率直な現実です。
ですから「僕はMOTHERをホントにホントに心待ちにしてきたのに」という人とは(全くとは言わないけれど)違う感情を今、僕は抱いてるんだと思います。そして僕は残念ながらその感情を上手く人に伝えるように活字にする事が出来ないように思えます。
だからモニタの前でもがくのをやめて、当たり前の事を言おうと思いました。
当たり前の話しだけど、イトイさんたちのいう今回の「MOTHER3」のROMを僕(達)がN64に挿すことは無くなった。
当たり前の話しだけど、TV画面で今回の「MOTHER3」を(ときには眠い目をこすりながら)見つめる事は無くなった。
当たり前の話しだけど、今回の「MOTHER3」を「今アレにはまってるんだよねぇ」と友達に話すことは無くなった。
当たり前の話しだけど、今回の「MOTHER3」でゲームに詰まったところを攻略記事を探したり友達に聞いたりインターネットで調べたりする事は無くなった。
当たり前の話しだけど、思い出のゲームに「MOTHER3」をあげることはできなくなった。
「1つのゲームが無くなるというのはこういうことなんだ」と改めて感じました。そしていつか僕がMOTHERシリーズのいずれかをやる時に、少しだけ思い出すんだと思います。 |