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MOTHER3タイトル
週刊ファミ通 永田泰大


 早くもメールが続々到着。みなさんのご意見を紹介していきます。本日分はその1~その5に分けてあります。じっくり読んで、さらに広いご意見をいただけたらと思います。


8月24日掲載分(その3)


お名前 シンカ 年齢 28 性別 男性
住所 神奈川県港北区日吉 職業・学年 販売業 発信 8月24日02:44
もうイヤだ。本当にイヤだ。
あぁ、これだから大人なんて信用できないんだ。

僕はまたみんなと冒険したかったのに。
知らない街に行って、いろんなものを見て・・・
泣いたり笑ったりしたかったのに。

出すって言ってたじゃないか。うそつき。

僕はもう大人だ。でも、今やっと気が付いた。
MOTHER3を待っていた僕は子供だったんだ。

ゲームの発売が中止になったからって、泣くとは思っても見なかった。


お名前 T.K 年齢 16 性別 男性
住所 埼玉県 職業・学年 高校2年生 発信 8月24日02:45
マザー2は「何か」を持っているゲームだった。

もちろん面白いゲームでもあった。
しかし、面白いゲームになり得るための要素とは別に、特別な魔力を持っていた。
それを明確に文章にするのは、僕には無理だ。
あまりにもあやふやで、掴み所がなくて。
でも1つだけなら。
なぜかこのフレーズは閃いた。

「常温の中の毒」

今までこれを何回か友達に話した事がある。
しかし「それはよくわかんないな、ほのぼのしてて良いゲームだったってのが感想だよ」みたいな返事をよく返された。

違う。
マザー2は決して優しいだけのゲームなんかじゃなかった。
色々な所で遊び手に深読みをさせ、それに対して自分なりの考えが固まると、
「これって実は怖いんじゃないか?」
「それは、平然と進んでいっていい事なのか?」
そんな疑問が生じる。
キャッチーな絵柄がその疑問を逆に強める。

ゲームクリアをした後、それは確信に変わった。
これは黒いゲームだ、と。
そして、それがたまらなく心地よかった。

樹の上の秘密基地で開発中止宣言を見た時、
なぜか僕は一切の動揺と言えるようなものに襲われなかった。
あれほど楽しみにしていたのに、だ。

それと同時に、飼い犬が死んだ時の事を思い出した。
その時も、なんとも思わなかった。
でも、それはやっぱりどうしても嫌なものだった。
生理的に、「神谷知宏」としてのルール的に嫌で嫌でしょうがなかった。
腹が立つとか悔しいんじゃなくて、嫌なのだ。


マザー3は死んでしまった。
もう生きかえらないのだろう。

でも、どうしても捨て切れない期待も存在してしまう。
亡骸も見ていないのに、死んだという事実だけを突きつけられているのだから。


死んだものは生きかえらない。
今は、そんな常識さえ崩れてしまえばいいと思っている。


お名前 S.Y 年齢 25 性別 男性
住所 岐阜県 職業・学年 自営業  発信 8月24日03:19
やはり最初にこのニュースを見た時はショックでした。いてもたってもいられなくなってすぐに対談HPに行き全て読みました。全くもって残念としか言い様がありません。私は1も2もプレイしてMOTHERの良さは十分把握していると自負しています。私自身としてはタイトルが「MOTHER」でなくなってもかまいません。糸井さんのシナリオでまたRPGを作って欲しいです。あの暖かいRPGをプレイしたい気持ちでいっぱいです。
現在、社会は殺伐としたニュースで溢れています。
(あまりにも例に挙がる事件が乱用されているのであえて例は挙げませんが・・・)
ゲームがあまりにも社会に対して悪影響を及す根源のようなコメントを良く見かけます。ゲームというのはそんなのばかりじゃないんだ、こんなに暖かい物もあるんだっていう証明をして欲しいですね。いつか私達の前に現れてくれる事を切に願います。我々はただ願う事しかできませんが、この多くの声がもう一度素晴らしいプロジェクトを呼び覚ます事を信じて願い続けようと思います。


お名前 いちごとうふ 年齢 22 性別 女性
住所 京都府 職業・学年 発信 8月24日03:16
MOTHER関連のHPから飛んできました。今さらいうのも何ですがやっぱり事実なんですよね。

小5の時デパートのおもちゃ売場でやたらに目立つ「真っ赤な箱」に出会ってから私の人生は変わりました。4つ下の弟と取り合いながらプレイし、ケンカして親に取り上げられ、エンディングでは二人そろって涙してハナをかみました。部活でやる暇が無かったはずのMOTHER2も発売当日に弟に買いに行かせ、最初にプレイするのは姉である私の特権を上手く利用して感動のエンディングをむかえました。モチロンMOTHER3も弟と二人で協力しあいながら・・・と思っていたのに。弟とはケンカばかりしていたしここ数年は会話さえろくにしていなかったのに、MOTHERに関わることだけは別でした。MOTHERの話をする時は素直に姉弟で会話ができました。

MOTHER3の存在が自分の中でどうだったのかうまく表現できませんがこの事実を事実として受け止めるには時間がかかります。でも一つだけ自分の気持ちではっきりしているのは、この先何十年でもMOTHER3発売を待ち続けることができるということ。多分無意識のうちに待ち続けるんでしょうね。モチロン弟と一緒に。。。


お名前 ユーシス 年齢 25 性別 男性
住所 大阪府 職業・学年 会社員 発信 8月24日03:11
あららら、中止ですか。僕は別に驚きはしません。まあ、確かにマザーも出るから64を買った訳ですが、今まで情報がさっぱりだったし、画面写真もちょろちょろだったものだったんで、いったいどんなゲームになるのかさっぱりだったから。思えばマザー1との出合いは中学生の頃。当時メガドラの大魔界村を買いに行ったけど売り切れだったので、マザーを買った。CMでは『エンディングまで泣くんじゃない』って言ってたのを覚えてます。しかしよかったなー。内容といい、音楽といい、よくファミコンでやったもんだとつくずく思う。エイトメロディーズやったかな? あの歌は。今でもあのメロディーを口ずさむと泣けてくるよ。正直、今回のマザー3ではあの歌を復活させてほしかったなあ。ちくしょー! やっぱりくやしいよ。ちょうど今ごろマザー1をクリアしたなぁって思い出すとなんでこの時期に中止の発表をするの? 夏がくるとマザーを思い出すのに。今はただ、何かの形で、もういちど発売にこぎつけて欲しい一心です。乱文で申し訳ないです。


お名前 さや 年齢 15 性別 女性
住所 職業・学年 発信 8月24日03:51
座談会を読みましたが難しくて、結局どうして中止しなければいけないのかわかりませんでした。でもこれだけ期待されてて、それでも中止にするというのだからよっぽどのことなんでしょうね。MOTHERは1番大好きなゲームなので残念で残念でしょうがありません。ただつくった人も残念なのは同じなんだと思うと怒ったりする気はわきませんでした。ただ悲しくて、さみしいです。やりたかったなMOTHER3・・・


お名前 D.O 年齢 20 性別 男性
住所 千葉県 職業・学年 大学生 発信  8月24日06:08
ほぼ日に置いてある楽曲。これを聞いた瞬間、失ったもののあまりの大きさに気づきました。あ、違いました…失った、ではないですね。失ったモノは、クリエイターの方々のほうがずっと大きいですよね・・・。得る事の出来なかったものの大きさに、気づいた…でしょうか?

自分が、マザー2で何が好きだったか。ストーリーや戦闘その他いろいろな要素…その中でも特に音楽。これは今でも印象
に残っています。

兎にも角にも、マザー3発売中止が、残念でなりません。


お名前 ユリコ 年齢 30 性別 女性
住所 福岡県 職業・学年 イラストレーター 発信 8月24日08:22
友人から「マザー3発売中止」の事を聞いた時、一気に身体から力が抜けていくのを感じました。「ほぼ日」の座談会を読んでいるうちにもう涙がポロポロこぼれて、なんか待ち続けてた恋人が死んでしまったような、そんな気持ちになりました。
ひとしきり泣いた後思いました。「別にマザーは死んじゃったワケじゃないじゃん。今は可能性ないのかもしれけど、いつか出るかもしれない。これまで6年間も待ってたんだ、いつか復活する時までいくらでも待ち続けよう!!」って。もう、これまで開発されてた「マザー3 豚王の最期」には会えないけれど、いつか次世代に帰って来た「マザー」を笑顔で「おかえり!」って迎えてあげたいです。

最期に、このようなページを設けて下さった永田さん、ファミ通の皆様に感謝します。


お名前 K.T 年齢 28 性別 女性
住所 石川県 職業・学年 マンガ家 発信 8月24日09:09
皆さんの意見を読む前に投稿させて頂きます。
きっと読んでしまった後では、純粋に自分の言葉で語れなくなると思いましたので。

昨日の夜、3方の対談を読みました。今の気持ちは、怒っていいのか、悲しんでいいのか、その両方がごっちゃになって自分でもどうしたいのかわかりません。意見を述べるというよりは、自分の気持ちを確認したくてこのメールを書いているのかもしれません。今はただ子供の頃の、大切なオモチャを取り上げられてしまったような、遊び場を失ってしまったような、そんな脱力感に襲われています。友達は、秘密基地を大人の手で撤去されてしまったような気持ちだと言いました。開発中止の情報を色々読んでいて目に涙が滲む事があるのですが、流れ落ちるまでには至っていません。怒れと言われれば怒れる気がします。
泣けと言われれば泣ける気がします。
事情を察しろと言われれば、大人ですからそれも可能です。
でも、自分自身というものが何をどうしたいのか、自分で自分の行動を決められずにいます。決めたくないのかもしれません。何か行動を起こしてしまえば、開発中止という現実を認めてしまう事になるからです。いや、本当は認めたいのだけど、まだ夢の続きを見ていたい気持ちの方が強いのかもしれません。そう言いつつ、現実を真正面から受け止めている自分もいます。子供のようにやだやだと駄々をこねる自分もいます。

率直に言って、マザーは私にとって今現在も大切な宝物です。正直言うと、子供の時にプレイしたはマザーは大好きと言える部類のゲームではありませんでした。やって終わってあー楽しかった、そんなゲームの1つに過ぎなかったと思います。
ただ、イベントの1つ1つの印象を強烈に覚えていました。

 バケツに隠れていた少年を自分の姿に重ねて見ました。
 フライングマンの見返りを期待しない犠牲が悲しいと思いました。
 クイーンマリーはギーグに何をしてあげるべきだったのか、何をしてあげたかったのかと真剣に考えた事もありました。
 ゲップーのゲップの音が今でも忘れられません。
 どせいさんに囲まれて飲んだコーヒーは苦かったと思います。
 4人で******った時、ふと「今から戻っちゃダメかな?」と思いました。

そんな色々な思い出が時の経過と共に、音が反響してこだまするように大きくなって行きました。
私はあの時より大人になりました。
そして、大人になればなるほどマザーでの思い出は、他のどんなゲームの思い出より強烈に思い出されます。1、2をプレイして感じたせつなさや笑いや涙は、大人になればなるほどその意味を真に理解し、原石から宝石に変わるような宝物に変わって行ったのだと思います。また、自分と同じように大人になった友達とマザーについて語る機会も増えました。きっと、プレイした当時より今の方がマザーについて多く語っていると思います。みんなが言います。
「マザーはいいゲームだ。」
私もそう思います。

だんだん好きになって行ったマザーですから、「きっと3もいいに違いない」と思い、ずっと楽しみに待っていました。本当に長い間待っていました。

昨晩、友達から中止の一報を受けて、まず、最初に「え?」と、それしか言えませんでした。そして、徐々に怒りがこみあげてきました。次に対談があるからとURLを教えられ、「言い訳は聞きたくない」とサイトに飛ぶ事を拒みました。でも、結局飛んでしまいました。読みながら、「子供のオモチャであるゲームに大人の言い訳をしないでくれ」と思いました。
事情を理解できる大人の自分もいました。
読みながら、怒っていいのか悲しんでいいのか益々わからなくなりました。ただ、開発中止になった事実だけを理解しました。

一晩明けて、自分のサイトの掲示板にファミ通の永田さんがマザー3で何か企画しているらしいと書き込みがあり、ここへやって参りました。
(※中略させていただきます)
多分、今は「マザーが好きなんです」って言いたい気持ちでいっぱいになったと思います。3の開発がストップして云々という話もしたいにはしたいのですが、「やっぱねぇ、マザーが好きなんだよ」って言いたくて仕方ないんだと思います。
恨みたくても恨めません。やっぱり好きなんです。
そして、永田さんの記事にあるように、マザー3がないからって生きて行けない訳でもありません。数多くあるゲームの中でマザー3というゲームが、自分の中でちょっと残念な幕の閉じ方をするだけです。

このメールを書いて良かったと思います。
自分の気持ちが随分整理されました。
この企画を設けて下さった永田さんとファミ通のスタッフに心からお礼を申し上げたいと思います。
本当に感謝です。
ようやく自己満足できました。

今でもこの文章を書きつつ、涙が滲んできます。
でも、やっぱりこぼれ落ちてはくれません。
多分、もっと肝心な時、もっと大切な時、誰かと語り合う時に泣けるのだと思います。大好きなおばあちゃんが亡くなった
時、「おばあちゃんって本当にいい人だったよなー」って親戚の人と酒を交わしながら笑顔で泣いていたように。
それでいいと思います。
後は引きずりません。



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