30年以上も長く運用され続けたパノラマカー7000系。当時最新の技術や機器を導入し、時代の先端を走る車両でした。1次車から9次車まで様々な改良がされていきます。
クーラー
クーラーは一般への普及がまだまだであった時代、特別料金なしに冷房車に乗れることはパノラマカーの大きな魅力のひとつでした。
1~2次車:TAC-15T2 | 3~6次車:RPU1504(手前) | 7~8次車:RPU2208 |
TAC-15T2 | TAC-18T2 | |
運転台
7000系の最大の特徴である前面展望を実現するため、運転台は小型化が求められ、最も製造の工夫が要求されました。
今ではあたりまえの一括制御のシステムやボタン式スイッチ類等も、当時はじめて導入されました。
2次車運転台 | 6次車運転台 | 7次車運転台 |
台車
1~2次車:FS-335 | 3~7次車:FS-335B | 8次車:FS-384 |
※写真:日車DVD「名鉄7000系パノラマカー」より
※7000系パンフレットより
竣工年 | 竣工年 | 製作両数 | クーラー | 台車 | 製造所 | ||
1次車 | 1961年 | 昭和36年 | 18両 | 本線特急用 | TAC-15T2 | FS-335 | 日本車両本社工場 |
2次車 | 1962年 | 昭和37年 | 24両 | 本線特急用 | TAC-15T2 | FS-335 | 日本車両本社工場 |
3次車 | 1967年 | 昭和42年 | 20両 | 支線特急用 | RPU1504 | FS-335B | 日本車両本社工場 |
4次車 | 1968年 | 昭和43年 | 4両 | 支線特急用 | RPU1504 | FS-335B | 日本車両本社工場 |
5次車 | 1969年 | 昭和44年 | 8両 | 支線特急用 | RPU1504 | FS-335B | 日本車両本社工場 |
6次車 | 1970年 | 昭和45年 | 6両 | 支線特急用 | RPU1504 | FS-335B | 日本車両本社工場 |
7次車 | 1971年 | 昭和46年 | 12両 | 支線特急用 | RPU2208 | FS-335B | 日本車両本社工場 |
8次車 | 1974年 | 昭和49年 | 12両 | 知多新線開業用 | RPU2208 | FS-384 | 日本車両豊川製作所 |
9次車 | 1975年 | 昭和50年 | 12両 | ラッシュ対策用(中間車のみ) | RPU2208 | FS-384 | 日本車両豊川製作所 |