シンガー・ソングライターの藤原さくら(26)が、SixTONES・京本大我(27)主演の日本テレビ系「束の間の一花」(17日スタート、月曜・深夜0時59分)でヒロインを演じる。女優デビュー作のフジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」(16年、福山雅治主演)以来のヒロイン。スポーツ報知に今作への思い、音楽活動と俳優業の“二刀流”の相乗効果を語った。
タダノなつ氏の同名漫画が原作。3年前に「余命2年」を宣告されたが、病気を感じさせない元気で明るい女子大学生・一花(藤原)は哲学講師(京本)に出会い、思いを寄せる。
「(周囲には)普通に接してほしいと願う女の子。余命を過ぎたのに生きてる…と塞ぎ込まず、楽しみを見つけながら生きている。先生に会えるのが生きがいという部分を、意識して演じたい」。京本とはセリフの多いシーンが多く、撮影の合間も密にコミュニケーション。「はたから見て“かわいい2人だな”と思ってもらえるような、ナチュラルな空気を出せたら。生きていることがどれだけ幸せか、感じられるシーンも多い。手応えはあります」
15年にメジャーデビューし、音楽活動に軸足を置きながら役者との二刀流を選択。経験値が相乗効果になる。「新しい世界の人と出会い、自分の価値観と違う話をすると発見があるし、刺激になる。楽曲にも自然と反映されているのかな。経験した全てのことに意味がある。ガチガチに決めすぎず、いろいろな仕事に挑戦したい」
5月から弾き語りツアーを開催中。国の指定重要文化財の賓日館(三重・伊勢市)、芝居小屋の弁天座(高知・香南市)などライブで使用しない会場が多いが、これも挑戦の一環だ。中断期間を経て22日の千葉公演(マザー牧場)から再開する。「(観客を)近くに感じることのできるツアー。ギターと私だけ。シンプルだけど、それが一番難しい。鍛えられています。作品作りが面白くて始めた職業。理想にはまだまだ及ばないけど、楽しみながら到達したい」(加茂 伸太郎)
◆藤原 さくら(ふじわら・さくら)1995年12月30日、福岡県出身。26歳。10歳の時、父の影響でギターを手にする。高校進学後、オリジナル曲の制作を開始。地元福岡のカフェ、レストランでライブ活動。2019年、劇団☆新感線「偽義経冥界歌」で舞台初出演。11月9日にシングルEP「まばたき」をリリースする。