(①統合失調症とテクノロジー犯罪と自殺誘導)の続き


それで手順通り「断薬」を実行したのですが、そこから完全に3日間、一睡もできなくなりました

おまけに物凄い疲労感で、これでは自分の世話も出来ないことを悟った私は、実家に助けを求め、しばらく泊まり込む事になりました。


その後も不眠が延々と続き、1時間や2時間しか眠れない日々の連続で、かと思えば、突然、猛烈な睡魔に襲われ、パタリと眠り、でも30分や1時間で、パッと目覚めたり、とにかく無茶苦茶の睡眠状態でした。


これが禁断症状というものか?苦しくて堪らない、

しかし自ら選んだ道、もう後に引き返せない。あの本にある「禁断症状二ヶ月」の言葉だけを頼りに、その期間を何としても耐え抜こうと思いました。


しかしそれから、次々我が身を襲う異変が起ります。


①自殺衝動・・・死にたくないのに、なぜか死にたい気持ちが沸き起こる。なぜだか分かりません。でも、どうする事も出来ず、死にたい、死にたいと、口走る日が続きました。それが終わると、


②心臓の異変・・・

突然、自分の心臓を鷲掴みにされ、地面に叩きつけられるような衝撃が何度も起こり、その度、ヒックヒックと奇怪な音が自分の喉元から漏れ出て、自分がどうなってしまったのか分からないまま、私は苦しみのあまり、じっとしていられず、その奇怪な音を喉から出しながら、部屋の中を歩き回りました。


そして相変わらず続く「不眠」と体調不良で、目覚める度、かつて味わったこともないほどの酷い疲労感と、ビリビリと電気のようにしびれる両手の指先の痺れ。とにかく異常な症状が、次々と続きました。


そして、「断薬」から二ヶ月過ぎ、半年が過ぎ、とうとう10カ月近くになっても、一向に身体は回復せず、それどころか益々泥沼の深みに沈んでいく一方の私は、このままでは自分の生命さえ危ない、と思い、いろんな専門施設に電話をかけまくり、自分の窮状と事の経緯を説明し、救いの教えを乞いました。


するとそこで得た話は、「それだけの期間を過ぎたら、もう身体の中に薬は残っていない」というものでした。だったら、なぜいまの苦しみのどん底の自分がいるのだろうと思ったけど、答えはもちろん分かりません。その答えを私が知るに至ったのは、何とその2年後、携帯電話を初めて持ち、そのネット情報を得るようになってからでした。

(つづく)


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