一問一答(5)

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Q.最近いやなことがあり、死のうと思います。でもその理由がつまらないものにも思えます。
こんなことで死のうと思う自分がおかしいでしょうか?

A.人が抱えている問題には、確かに客観的な序列が存在します。
第一志望の大学に落ちて滑り止めに行くことになった受験生よりは、大学をすべて落ちて
浪人することになった受験生のほうがおそらく深刻でしょう。
親に秘密で10万の借金の借金を作ってしまった高校生より、夫に内緒で1000万の含み損を
抱えた主婦の方がおそらく深刻といえるに違いありません。

しかし、人がそれをどのように捉えるかは、まったく別の問題です。
「あなたより不幸な人間でもがんばって生きている」という説明はまったく無意味です。
その人は問題は深刻であっても、より楽観的でいられる何らかの事情をもっているため、
あなたよりも深刻に捉えていないだけです

あなたは死にたいと思った、自分のその決断をまず大切にするべきです。
自分の経験、考え方、それらを判断して自分がそれ以上耐えられないと思ったからこそ
あなたは死にたいという決断を下したのですから。
そしてあなたは、自分の決断にしたがって行動するということを誇りに思うべきです。

「たいていの人間は幸せそうに見える。遠くから見る限りは」

この言葉が示すように、あなたのことをよく知っているかのように振る舞い、あなたの問題が
深刻ではないと確信を持って告げてくる人間は、実際にはあなたのことなど何もわかっていないのです。
そして彼らは、なんら確信がなくても平気でそのような言葉を吐ける種類の人間なのです。

あなたがおかしいということはありません。
あなたをおかしいと言う人間こそがおかしいのです。
もっと自分に自信を持ってください。
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