一問一答(4)

Ｑ．　身近な人間が自殺しました。「どうして自分に相談してくれなかったのか」と裏切られた気持ちすらします。
自殺は周りの人を苦しめる最低の行為だと思います。

Ａ．なぜあなたに相談しなかったのか、本当にその答えがわからないのですか？それはあなたが彼女を
救えないことが明白だったからです。あなたは何も期待されていなかったのです。そしてそれはあなたが
自分自身を責めるべきではない理由にもなります。あなたは彼女の苦しみを知らなかったのだから
彼女を救える立場になかったということです。そしてあなたが知らなかったことも、また責められるべきではありません。
彼女はあなたが彼女の苦しみを知らないことを望んでいたのですから。

人を救うためには、まず相手のことをよく理解する必要があります。
いくらあなたがウサギ狩りの名人でも、そこにウサギがいることを見つけなければ捕まえることはできません。
あなたは彼女の自殺に対して何かできる立場にはありませんでしたし、介入すべきでなかったのです。

そして今、あなたに聞きたいことがあります。あなたは彼女が去ったことを悲しいと感じているようです。
彼女があなたのそばにいたころ、あなたは彼女が生きていることを喜んでいたわけです。
しかしあなたは彼女が苦しみと絶望に囲まれながら生きていたことを知った今も、同じ喜びの気持ちをもてますか？

当時のあなたは何も知らなかったのですから、彼女が生きていることを無邪気に喜んでいたのは当然です。
しかし今のあなたなら、当時彼女が生きていたという事実に別の解釈を持てるはずです。
彼女は自ら死を望み、そして実行したのです。もしあなたが彼女の友人だとおもうのならば
その友人が救済されたことを心から祝福できるはずです。


Ｑ．このサイトは自殺幇助ではないのですか？

Ａ．日本の法律に従い、このサイトを通じて自殺を幇助する気はまったくありません。
そもそもこのサイトはブログであり、いかなる他人が死にたい、あるいは生きたいという自由意志に
影響を与えるものではありません。

しかし自殺が多くの人間にとって合理的な選択であるということ、そして実際によく選択される
行動であるということは、いかなる人間も否定することはできないのです。