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金箔の箔一は“光の表現技術”開発中…いしかわ次世代産業創造ファンド 支援企業の取り組み発表会
「いしかわ次世代産業創造ファンド」。これは県や県内の金融機関が総額300億円を出資し、その運用益で炭素繊維といった次世代産業の開発を行う企業を支援するというものです。
今年度支援を受けているのは19企業。その取り組みを紹介する発表会が金沢市内で開かれました。
いしかわ次世代産業創造ファンドは次世代産業の技術や製品の開発を支援しようと、石川県が県内の金融機関と協力し2010年に創設しました。
これまで小松マテーレや福光屋など延べ354社にあわせて22億円を支援しています。
7日は県内の大学や金融機関の担当者が見守る中、今年度支援を受ける企業のうち5社が取り組みの内容を発表しました。
このうち金箔の箔一が開発を進めているのは…
箔一 技術開発部 吉田部長:
「『箔と光の新しい表現の開拓』をテーマに設定しました」
金箔は光を通すと赤色の光は吸収され、青色の光だけが透けて見えるという性質があります。箔一は金箔に小さな穴を開ける加工をすることで、光に透かした時に青色以外の光を表現する技術を、東京大学先端科学技術研究センターと研究しています。
吉田部長:
「これまでにない視点で技術開発に取り組めておりますし、これまでにない新しい金箔の魅力を伝えることができるのかなという風に思います」
箔一はこの技術をアート作品や商業施設の内装などに活用したい考えで、来年8月までの事業化を目指しているということです。
県の担当者は今後もこうした発表の場を設けて企業と大学の新たな連携に繋げていきたいとしています。