弁理士の資格を活かして、どのような副業・バイトができるのでしょうか?
副業ができるのか、またできる場合にはどのような副業があるのか興味がある人は多いのではないかと思います。
知的財産のエキスパートである弁理士の資格は魅力的な資格ですが、副業もできるとなると更に魅力度が増すのではないでしょうか。
そこで、弁理士の資格を活かした副業について解説します!
目次
弁理士の資格を活かして副業はできる?
結論から申し上げますと、弁理士の資格を活かして副業を行うことは可能です。
弁理士の主な仕事は、特許等における明細書の作成などのデスクワークであり、また1人で1つの案件を受け持つことが多いので在宅ワークが可能です。そのため、自分の空いている時間を利用して副業で弁理士の仕事を遂行して行くことが可能です。特許出願など現在はほぼ全ての業務でオンラインによる申請が可能となっているため、昔に比べ多くの弁理士の仕事が副業でできるようになっています。
また、弁理士は文書の作成を主に行うので、洗練された文章を作ることに長けています。そのため、弁理士業以外でも文書を作成する仕事を副業にすることが可能であり、幅広い副業を行うことができます。
関連コラム:弁理士とはどんな資格?仕事内容や主な業務など徹底解説!
どんな副業・バイトができるの?
弁理士の資格を活かしてできる副業やバイトには、以下のようなものがあります。
①知的財産関連の調査・出願
特許等の調査や出願など、弁理士の主な仕事は副業でも行うことができます。
主に昼間は弁理士として働いていない方などは、実務経験を積むために魅力的なものといえるでしょう。今後弁理士として独立できるか等を試す機会になります。
副業でこれらの仕事を行う場合には、商標調査や出願がおすすめです。
特許出願や意匠出願は報酬が高いですが、作業量も大きく、本業の空いている時間で行うことは難しく副業としてこれらの出願を行うことは現実的に厳しいです。そのため、出願等の仕事の中でも比較的作業量の少ない商標の調査や出願が良いでしょう。
②知財コンサルティング
弁理士の仕事として、知財コンサルティングを副業で行うこともできます。
弁理士は、特許等の出願のみならず、知的財産を活用した経営戦略の提案や活用の相談なども仕事として行っています。
特に個人事業者は知的財産に詳しいやノウハウを持っている人は少ないため、相談のニーズもあります。また、個人事業者であるため時間の融通が容易であり、webミーティングシステムを利用することで在宅でもコンサルティングを行うことができます。
副業の場合はこのような人を対象に知財コンサルティングを行うと良いでしょう。
③ブログの作成
知的財産のエキスパートとして多くの人が気になる記事をブログに掲載し、アフィリエイト収入などを得ることで弁理士の副業にすることもできます。
弁理士は知的財産に関する豊富な知識を有し、また洗練された文章を書くことも可能なのでブログによる収入も期待できます。
収益化までは時間が必要なため、最初は趣味ではじめてみて、軌道に乗ったらブログ作成を重視するというスタイルがおすすめです。
④ライター
弁理士の文書作成能力を生かしてweb記事を作成するなどの副業も可能です。
洗練された文章を書く弁理士と相性の良い仕事であり、またパソコン等があれば作成できるので簡単に始めることができます。文書作成能力が向上することにより単価が上がることもあります。
空いた時間で好きな時に取り掛かることができる仕事なので、副業として魅力的な仕事といえるでしょう。
⑤web作成
弁理士として独立した際に備え、ホームページの制作を副業とすることもできます。
弁理士となった場合、ホームページを活用して集客を図ることが一般化しており、独立した場合にはホームページ作成が必須です。外注することもできますが、制作には少なくとも10万円を超える費用を要します。
そのため、早めにweb制作に関する知識を学んでおき、バイトでスキルを積んだ後、独立して自分で制作することができるようになると外注費を抑えることができます。
この副業は顧客のためのみならず自分のためのスキルを磨くこともできるのでおすすめです。
⑥予備校の講師や採点
弁理士試験対策の予備校で講師となったり採点官となる副業もあります。
弁理士試験に合格したからこそ伝えることのできるノウハウや分かりやすい採点を行うことができます。
教えるスキルを身に着けることもでき、知財コンサルなど弁理士の他の仕事にも活かすことのできる副業です。
弁理士の資格を活かしてできる副業でどれくらいの報酬を得られる?
弁理士の資格を活かしてできる副業では、大まかに以下のような報酬を得ることができます。
①知的財産関連の調査・出願
商標出願の場合、6万円~8万円
この副業を行う場合、比較的時間がかからない商標に関する調査や出願がメインとなるでしょう。商標出願の相場は1件当たり6万円~8万円が相場となっているので、副業でもこの相場と同じくらいの報酬を得ることができるでしょう。
②知財コンサルティング
1回の相談1時間で2万円
知財コンサルティングでは、知的財産に関する悩みを聞き、助言を行います。弁理士は知的財産のエキスパートなので専門性が高く、相談の場合の単価が高いことが特徴です。
③ブログの作成
ブログの場合、閲覧数や広告数といったものに大きく左右されます。そのため、人や時期によって収入の変動が大きいです。
具体的な収入では、アフィリエイト収入などが全く入らないためゼロの人もいれば、人気弁理士ブロガーで毎月30万円ほど稼いでいる人もいます。
ブログは1万円くらいから始めることができるため初期投資は安いものの、収益化などには時間がかかるため地道に進めていく必要があります。
④ライター
1文字あたり0.5円~2円(2000文字で1000円~)
弁理士は文章の作成が上手な人が多いため、ライターの副業もでき、単価もそれなりに高いです。構成やタイピングのスピードが速い人におすすめです。
1日で複数の記事を作成することも可能なので、沢山記事を作成して多くの報酬を手に入れることもできます。
⑤web制作
15万円~
自分のホームページ作成の練習にもなるweb制作は、単価の高い仕事です。競合は多くスキルを身に着ける時間も必要ですが今後自分が独立開業した時のホームページ作成のためにもなるのでおすすめの副業です。
⑥予備校の講師や採点
採点100枚につき6万円
弁理士試験対策の講師、採点も副業として可能であり、採点の場合は100枚で6万円ほどとなっています。この副業では伝え方や表現方法に気を配る必要があるためスキル向上にも役立ちます。
まとめ
以上で弁理士の副業についての解説を終わります。
このコラムをまとめると、以下の点が重要です。
・弁理士の仕事はデスクワークが多く、また自分1人で仕事進めていくものが多いため副業に向いている
・弁理士の副業として考えられるのは、以下の6点
①知的財産関連の調査・出願
②知財コンサルティング
③ブログの作成
④ライター
⑤web作成
⑥予備校の講師や採点
・副業の収入としては
①知的財産関連の調査・出願
→商標出願1件あたり6万円~8万円
②知財コンサルティング
→1回1時間の相談で2万円
③ブログの作成
→0~30万円
④ライター
→1文字0.5~2円
⑤web作成
→15万円
⑥予備校の講師や採点
→採点100枚あたり6万円
弁理士の資格を活用した沢山の副業が可能であり、また高い副業収入を得られる可能性がありますね。
是非弁理士を取得して、これらの副業を行ってみてはいかがでしょうか?