御嶽山は冬間近 凍る登山道 規制ロープも植物も

御嶽山9合目付近を進む登山者。登山道沿いの植物は凍り付いていた=8日午前7時15分、木曽町

 3連休初日の8日朝、長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)は厳しく冷え込んだ。9合目下の山小屋「石室山荘」では今季初めて洗面所の水道が凍り付き、登山道沿いの植物や規制ロープには氷が付着。朝の間は石や岩も氷で覆われ、登山者は足を滑らせないよう注意深く歩を進めた。

 御嶽山の今年の初雪は6日。うっすらと積もったが翌日の雨で解けた。晴れ間が広がった8日は時折強い風が吹き、飛ばされないよう動きを止めてやり過ごす人も。山頂に立った東京都青梅市の会社員堀井圭さん(44)は「山の上は秋を通り越し、もう冬ですね」と話していた。

 御嶽山の多くの山小屋はこの連休中に今季の宿泊営業を終える。山頂直下の登山道約450メートルは12日から冬季閉鎖される。