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IoTソリューションセミナー

10/26(水)14:00 - 14:45

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製造現場の業務改善とRFID活用
~事例でわかる最適化・省力化のシカケ~

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Technology 通信技術

RFIDとは?

RFID(Radio Frequency IDentification)とは、電波や電磁波を用い、非接触でタグのID情報を読み書きする技術です。最近では、技術の進歩と低コスト化により、アパレルや図書館など、私たちの身の回りでも急速に普及しています。

身の回りのRFID技術:アパレル、IC乗車券、製造工程管理、会員カード、社員証、学生証、図書館 貸出管理

RFIDの特徴

RFIDには、非接触一括読み取りや隠れていても読めるなど、バーコードにはない優れた特徴があります。反面、金属や水分の影響を受けたり、読まなくていいものまで読み取ってしまうなどのデメリットもあります。

RFIDタグのメリット:一括で読み取りできる、離れていても読める、隠れていても読める、高い認識率、データの書き換えが可能、高セキュリティ、RFIDタグのデメリット:金属や水の影響を受けやすい、バーコート比べて価格が高い、ICチップが破損する可能性がある

RFID活用のポイント

RFIDは万能ではないので、読み取りを100%に近づけられるように運用を工夫したり、不具合が発生した場合の対応方法を事前に検討するなど、その特徴を十分に理解した上で、慎重に導入・運用を行う必要があります。

金属や水分への対応:金属対応タグを使う、金属から離して取り付ける、インデックスタイプ(飛び出るタイプ)、つり下げタイプ、機器の選定:ゲート型RFIDリーダー、ハンディー型RFIDリーダー、卓上型RFIDリーダーなど用途に合わせて選ぶ、RFIDタグの破損:壊れた時の運用を事前に決めておく

RFIDタグの種類

RFIDタグ、 RFタグ、ICタグ、電子タグ、電子荷札などさまざまな呼び方がありますが、大きな違いはなく、全て同じものを指します。ここではRFIDタグと表現しています。使用用途、必要な耐環境性によってラベル・タグおよびカード形状など、最適な形に加工して使用します。

ラベルタイプ:書類管理・資産管理・在庫管理などに利用されるラベル(シール)形状のRFIDタグ、樹脂タイプ:工程管理・資産管理・レンタル品管理、IDカードなどで利用される樹脂で形成された堅牢性のあるRFIDタグ、紙タイプ:アパレル・アミューズメント・おもちゃなどで利用される、紙で形成されたRFIDタグ

RFIDタグの基本的構造

RFIDタグの構造は、中にインレット(またはインレー)が入っています。インレットとは、ICチップとそれに接続したさまざまな形状のアンテナで形成されたものを指します。
ICチップは数μmサイズの非常に小さなもので、その中に、記憶部、電源整流部、送信部、受信部の四つの区分を有し、それぞれが働きを分担して通信を行っています。一見するとただのラベルや紙タグでも、れっきとした電子製品です。

RFIDタグ(ラベルタイプ)断面イメージ:紙・粘着剤・ICチップ・アンテナ・PETフィルム・粘着剤・剥離紙の層構成からなる、インレット部:PETフィルム・アンテナ・ICチップからなる、ICチップ部:記憶部・電源整流部・送信部・受信部からなる

RFIDリーダーについて

読み取り装置(リーダー)にも、いろいろな種類があります。リーダー形状は大きく以下のように分類されます。

トンネル型、ゲート型、ハンディー型、卓上型

※リーダー使用時には構内無線局または陸上移動局への電波利用申請が必要です。ただし電波出力が250mW以下の場合、申請は不要となります。電波利用申請の詳細についてはこちらをご覧ください。

(参考)通信原理

RFIDの通信原理はRFIDタグとリーダー・ライターのアンテナが電波によって通信し、データのやりとりを行います。詳細はこちらのページの「通信方式」をご覧ください。

通信原理イメージ:PC→リーダー・ライター(コントローラー&アンテナ)→RFIDタグ

通信手順