コンピュータグラフィクス(以下CGに略)が映画だけでなくTVにも進出し始めた80年代、CGの制作単価は、非常に高く、興味を持ち使用したいと思う番組製作者は多かったのですが、豊富な予算を組めた一部のスペシャル番組以外、使用できなかったのが現状でした、そんな状況に、価格だけがネックならばと、掟破りの低価格で番組にCGを供給し始めました。
以後、現在では、ごく普通に行われているリアルタイムの番組内合成も技術的に難しかった当時に、セット予算軽減の方法として当時では考えられないCGバックを使用する事で、多くのバーチャルな背景世界を作り出し、それを見た子供たちに新しいイマジネーションを与える教育番組作りに数多く参加して来ました。
この間、CM用CGムービー、各種VP用CG等、TV番組に限らず、CG使用の可能性を広げてきたのですが、ここにきて急激なインターネットの普及が今までのCGという枠組みからより新しいデジタルデザインのエリアを創り出す状況となり、と同時に地上波デジタル放送の本格化など、多くのコンテンツが求められる時代に合わせて、今までのCG供給で得た経験を元にインターネットを媒介にした新しい挑戦を開始しています。
(2006/07)
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