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カラーが当たり前になってしまった結果


『スーパーゲームボーイ』が発売されてから2年後の96年、同カセットの動作が改善された『スーパーゲームボーイ2』が発売された。一方、その2年後である98年に、単体でカラー表示が可能なゲームボーイの進化版となる携帯ゲーム機『ゲームボーイカラー』が発売された。

『ゲームボーイカラー』の登場は、スーパーファミコンで遊べる『スーパーゲームボーイ』『スーパーゲームボーイ2』の存在意義を希薄にした。カラー専用ソフトが発売された上、『ゲームボーイカラー』でもカラー非対応のソフトがカラーで遊べたのだ。逆に、カラー専用ソフトは『スーパーゲームボーイ』シリーズでは非対応で起動できない。『スーパーゲームボーイ』が歴史的使命を終えた瞬間だった。

『ゲームボーイカラー』が登場した頃には筆者は高校生になっていた。授業中にこっそり隠れて、『スーパーゲームボーイ』を中古ショップに売ったお金で買ったゲームソフトをカラーで遊んでいた。

(空閑叉京/HEW)