ワクチン冷凍庫の稼働77%、1000台不使用…不足の自治体に再配分求める声も

ワクチン冷凍庫の稼働77%、1000台不使用…不足の自治体に再配分求める声も

ワクチン冷凍庫 1千台不使用

ワクチン冷凍庫の稼働77%、1000台不使用…不足の自治体に再配分求める声も

ワクチンを保管する超低温冷凍庫(厚生労働省の資料から)

 新型コロナウイルスワクチンを保管する冷凍庫について読売新聞が主要自治体を調べたところ、稼働していたのは9月1日時点で全体の77%の約3500台だったことが分かった。78自治体で計約1000台が使われておらず、うち166台は配備以来、一度も使用されていなかった。ワクチンの供給量が少なかったことが大きいという。新たな接種で一時的に冷凍庫が足りなくなる自治体もあるとみられ、融通しあうなど運用方法が問われる。

 冷凍庫は国が昨年2月以降、人口規模に応じて配備。1台20万~50万円程度で耐用年数は5年とされる。国は約100億円を投じるなどして計約1万3000台を配った。読売新聞は9月、政令市と県庁所在市、中核市、特別区の109自治体に稼働状況などを尋ね、108自治体から回答を得た。

 108自治体に配備されたのは計4503台で、稼働台数は9月1日時点で3463台。稼働していない台数が最も多かったのは大阪市で、186台のうち103台。次いで、福岡市は138台のうち102台だった。

 配備から1年以上たちながら一度も使われていない166台の内訳は、福岡市が28台、新潟市15台、堺、水戸市が各10台だった。

 一方で、28自治体が配備された分のすべてを稼働させていたほか、9月に始まったオミクロン株対応ワクチンの供給量が増え、追加発注を検討している自治体もあった。

 国は冷凍庫を自治体に無償提供し、適切な管理を求めている。一橋大の佐藤主光(もとひろ)教授(財政学)は「国は利用状況を集計し、足りないところに回す再配分の仕組みを検討すべきだ。事業の性質上、余剰は責められないが無駄な追加発注はあってはならない」と指摘する。

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