インターネット番組「ポリタスTV」の出演休止/降板について

 2021年4月から隔週で、津田大介さんが務めるインターネット報道番組「ポリタスTV」に隔週で出演したのですが、8月をもって降板する(ウェブ番組でこういう言い方が正しいのかどうかわかりませんが)ことになりました。番組では「休止」とありますが、レギュラーとしては復帰の可能性が薄いので主観的な表現として「降板」とさせてください。  津田さんとは、私がSNS上で氏のある言葉を批判したことをきっかけに「ポリタスTV」のゲストとしてお呼びいただき、その後レギュラーのコメンテーターとして出演しないかというお声がけをいただきました。私の異議申し立てに対しても常に聞く耳を持ち、たとえばジェンダーやマイノリティ […]

Continue Reading

2021年度の仕事と2022年度の研究

休職期間もあり、あまり研究者らしい仕事はできなかった年度でした。論文としては以下のようなものが公刊されました。新しい仕事がうまく既存の研究領域にのせられず、査読論文の刊行ができなかったのが残念です(6月にようやく刊行予定で、ほっとしています)。 富永京子,2022,「方法としての社会運動論――佐藤健二の「社会運動研究における「大衆運動」モデル再検討の射程」から」出口剛司・武田俊輔編『社会の解読力<文化編>』新曜社.富永京子,2022, 「社会学の社会運動論──隣接領域との関連から」『新社会学研究』5号. 学会報告としても国際会議(AFPP Conference, EAJS Conference […]

Continue Reading

2021年と3ヶ月の休職のこと

 2021年11月から2022年2月まで,体調といいますか一身上の都合により休職しています。毎年なんとなくのまとめの記事を年末年始に書いていますが,私にとってこの休職のインパクトはとても大きなものでした。 はっきり言って,「何もしない」ということがこれほど苦痛だとは思わず,自分がいかに「何かする」ことに対して強い呪いをかけていたか,かけられていたかということは、ずいぶん痛切に感じるところでした。 休職して,入院の事前準備,事後療養も含めて三ヶ月間を休職しているわけですが,現時点で,休職中何をしていたかというと,やっぱり仕事していたと言うしかないと思います。これは別に職場や他の仕事先に理解がない […]

Continue Reading

2021年度大学院ゼミ(いまのところオンライン)

 2021年度大学院ゼミ(富永)は2020年度に引き続きジャーナルクラブ形式で行う予定です。いまのところ、ポスドク〜M1の方が10名弱くらい参加されてます。 英語査読付ジャーナルへの投稿を中心とする参加者の今後の研究活動のために、以下のような内容で行っていきます。☆ジャーナルクラブの日本語での説明は、九州大学岡本剛先生のサイト(https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/~okamoto/lab-jc.html )などが勉強になりました!  基本的には「自分の(そして他の参加者の)研究に関連する論文・および論文誌・学問分野における最新潮流」の紹介を行う、というのが目的と […]

Continue Reading

定例オンライン読書会・最近の社会運動に関する単著も共著もとりあえず読む・2021年

 2020年に引き続き、ペースは落ちますが読書会を開催する予定です。Zoomでやったのが予想外によかったので、今後もZoomでやっていく予定です。 ・目的 社会運動論の最新動向を日本語で知るという目的ですが、実際の活動に携わられている方、実践対象としてであれ研究対象としてであれ社会運動が気になるという方と、「勉強」から入る社会運動、みたいなことをやってみたいなと思っています。いずれにせよ、みんなでワイワイ本を読むといつも楽しいから今回もやろうというところです。 ・開催日・開催時間・開催期間 昨年は参加者同士で予定を合わせてやりました。夜開催が多かったです。 参加希望の方は、nomikaishi […]

Continue Reading

「いじめられたから見返そうと頑張る」には無理がある(Interfaceに論文掲載)

 社会運動の専門誌Interfaceに論文が掲載されました(こちらから読めます)。国際誌への掲載としては、2017年に刊行された前回の論文から随分時間が経ってしまいました。内容は「社会運動の旅(Protest Journey)」に関するものですが、ここでは今回の論文の執筆に至るまでの少し別の話をさせてください。  この3年間はある事情で研究が難しい状況にありました。この論文もいくつかの雑誌に投稿を繰り返してようやく掲載されたというところです。理由は後述しますが、いままでお世話になってきた「日本の社会運動論の先生に認められるため」に頑張ってきたのですが、もう限界があるような気がします。この論文が […]

Continue Reading

今年度の資金調達と最近の研究

 今年度の資金調達も一段落しました.2020年度は,以下のような感じの研究をやっています. 【本年度より新規】・「エシカル・ツーリズムからみる新しい時代の観光に関する考察」江頭ホスピタリティ財団 研究開発助成金,2020年度,江頭ホスピタリティ財団,計83万円・「国際的社会問題を可視化するプロセスとしてのエシカル・ツーリズ ムーー世界経済フォーラム年次会合に向かうサミット・ホッパーを事例として」村田学術振興財団 研究助成,2020年度,計83万円・「政治に対する冷笑と無関心の戦後史- 若者文化におけるメディア・コミュニ ケーションの視点から」三菱財団 人文科学研究助成 一般助成,2020-20 […]

Continue Reading

富永ゼミ(学部)で読む本・読んだ本

 学部ゼミは基本的に公開ではありませんが、備忘も兼ねて残しておきます。大学院ゼミはこちら、定例読書会はこちらから。 【4月に読む本】・上野千鶴子『<私>探しゲーム』(ちくま学芸文庫)・宮台真司『制服少女たちの選択』(朝日文庫)・細川周平『サンバの国に演歌は流れる』(中公新書)・岡田暁生『音楽の聴き方』(中公新書)・川島浩平『人種とスポーツ』(中公新書)・佐藤俊樹『社会は情報化の夢を見る』(河出文庫)・砂原庸介『大阪』(中公新書)・永吉希久子『移民と日本社会』(中公新書)・山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)・小熊英二『社会を変えるには』(講談社現代新書)・中川剛『町内会』(中公新書) […]

Continue Reading

社会運動論者、Britta Baumgartenさんとのこと

 社会運動論者のBritta Baumgarten先生が2018年10月に亡くなられました。2018年のトロントで開催されたISA Conference(世界社会学会)でお会いしたのですが、その数カ月後にご病気で亡くなられたというお話でした。もう一年以上経ち、「いまさら」かもしれませんが、ようやく書く気持ちになったので、少し彼女との思い出を書きたいと思います。(本来英語で書くべきなのでしょうが、気恥ずかしいのと、うまくかけないので、まずは気持ちの整理のために日本語で書きたいと思います)  私が本格的な国際会議ではじめておこなった報告は2012年、博士課程一年の冬のことで、スペイン・ビルバオで行 […]

Continue Reading

2019年やったこと

恥をさらすだけなのはよくわかっているのですが、やはりこういうことを書かないと、反省もできないまま終わってしまうので、今年のまとめを作りました。(作成途中です) ■2019年研究成果【論文】1) 富永京子,2019「メタゲームとしての雑誌投稿——デジタルゲーム雑誌『週刊ファミ通』投稿コーナーを事例として——」『ソシオロゴス』, ソシオロゴス編集委員会, 第43号, pp. 37−51. (査読あり)2) Tsutomu Hashimoto, Yusuke Kanazawa and Kyoko Tominaga, 2019, “A New Liberal Class in Japan: […]

Continue Reading
1 2 3 17