ベンチャー企業での失敗が
エンジニア人生の転機に
自分のエンジニア人生の転機となった出来事があります。それは大手インターネット企業から、流通系ベンチャーに転職したときのこと。尊敬している先輩から「新しく自社サービスを立ち上げるから手伝って欲しい」と誘われ転職したのですが、開発したサービスがどれも全く集客につながらず、大失敗に終わってしまったんです。
自分はエンジニアとして「つくる」ことはできても、ビジネスや事業の「仕組み」については何も知らない。そう痛感させられる出来事でした。「自分はもっとビジネスについて知る必要がある」とは前々から思っていたのですが、その出来事をきっかけにそうした思いはますます強くなり、さまざまな事業を展開する大手事業会社に転職しました。
転職した事業会社ではさまざまなサービスの開発責任者を務め、500〜1,000人規模のエンジニアチームを束ねていました。一番の収穫だったのは、エンジニアとして考え方のアップデートができたこと。自分で手を動かしたり、目先のことに囚われたりするのではなく、もっと中長期的な視点でビジネスを動かすマインドを養えました。
数年働いた後、「ビジネス力と開発力を持って、もう一度ベンチャーでチャレンジしたい」というチャレンジ心がまた出てきて、レジャー関連サービスを提供するベンチャー企業に転職。そこで2年間CTOを務めて、トラストバンクに入社しました。