『世界は革命!混沌の時…誰もが平等に傷付き死する、ああ生きるに値する時代だとも!』
すき:色事、賭け事、素直な若者、混乱した現場、芸術
きらい:常識、規律、不文律
趣味:戦場跡での死体漁り(本人は「フィールドワーク」と言い張る)
特技:鏡文字が書ける
珈琲:角砂糖4つミルク抜き
艶のある黒髪に赤い瞳、悪戯っぽい笑みを浮かべたミコッテ族の男性。
揉め事、荒事、酔狂、乱痴気騒ぎを好みそれに他人を巻き込むことも厭わないトラブルメーカー。
尊大な態度で、相手を翻弄するような物言いをする。
秩序より混乱、平穏より動乱を良しとする。
悪徳を愛する独自の哲学とも言える価値観をもち、それに殉する己は「道徳者」であると言って憚らない。
他人にも(げんなりされていようとも)嬉々として講釈を垂れ、議論にも応じる。
扱う武器は長槍。
元々は呪具を用いた魔法の扱いに長けていたが、愛用の杖が真っ二つになる出来事があり、以来長槍を扱うスタイルになる。
折れた杖も未だ所持しており、ムキになると槍を置いて懐中から半分になった杖を短杖として持ち出し攻撃魔法を詠唱し始めることもある。
『柄は長い方が落ち着くのだ』
現在はエオルゼアを拠点に冒険者として生計を立てている。趣味趣向もかねて、傭兵として帝国との戦いの最前線や、まだ治安の安定しないアラミゴに赴くことが多い。
古い遺跡や過去の文明の遺産にも興味があるようで、他人の任務地に興味が湧けば勝手に同行しようとする。
『聞いたぞ友よ、何やら面白そうな案件に首を突っ込んでいるらしいな。で、いつ出立する?』
出身国はシャーレアン。
現在のイディルシャイア付近にあたる地域で、双子の兄弟と共に「育ての親 兼 師匠」である魔法の研究者に師事していた。
研究は異端として目される死霊術に属するものであった。
当時からシャーレアン人らしく言論を好んだが、現在と比べると幾分か厭世的な青年だった。
双子の兄弟とは不仲であった。
17歳の頃に起こった「大撤収」で本国には向かわず、帝国との決戦に臨むエオルゼアに残る。
第七霊災時も生き残り、老いも若きも富者も貧者も紛糾する光景を仔細に見て回った。
以後現在に至るまで住所不定の気楽な冒険者暮らしを謳歌している。
『御師匠さまも本国には帰らなかったようでね。あの「カルテノーの戦い」までの足取りは分かっているのだが、その後は生きているのか死んだのか……』
希少な雄のミコッテ族の双子として生を受ける。
しかし双子を産んだ母親は、将来的にコミュニティを出ていく男児を
養う余裕も無いほどの貧しい集落の娘だった。
そのため生まれて数刻の後には母の手により埋葬されるという珍奇な運命を辿る。
母親が立ち去ったその後、立ち寄ったシャーレアンのある研究者(のちの二人の師匠にあたる)があらわれ、
微かに漏れ聞こえる赤子の泣き声を頼りに土を掘り起こしたものの、
研究者が見た時には既に片割れに息は無かった。
「生きながらに埋葬され、半分死に半分は生きているのか。この箱の中は生と死が限りなく曖昧で、混ざり合っている」
かろうじて生きている片割れが握り締めていた紙片
母がせめてもの手向けとして名前を綴ったそれを用い
シャーレアンの研究者は“名前を依代に魂を二つに裂く”という秘術の実験を行った。
結果、双子は生き長らえ「二人」のオディロが生まれたのだった。
それにより、二つの体に一つの魂、二つの人格に一つの名前という歪な状態にある。
(エーテル視ができる者が視れば、魂の状態を把握できる)
『彼らは同一の魂でありながら、明らかに各々の人格を持っているようだ。
(ただし非常に分かりづらい どちらも寡黙な子供でありボクに懐かない為)
しかし相互に作用する関係はあるようで、片側に生じた感情の揺れがもう片側にも
伝播しているような状況が見受けられる(そのため喧嘩が始まると収拾がつかない)
この作用が物質的な “近さ” により生じているのか確かめる為に、彼らが離れた場所で
暮らした場合の変化を検証したいが、検証環境を担保する事が困難なので実施予定なし』
研究者の日誌 色褪せた走り書きより
『仮説だが、彼らのどちらかはボクが発見した時に既に死んでいた方の体を持っている。
箱の中で"生きていた側"の体を持っているオディロが命を落とした場合
"死んでいた側"の魂も失われ、同時に死に至るんじゃあないかと推測する。
ただし見分けがつかなくなってしまった為、確かめるには一方を殺してみるしかない』
研究者のグリモワール 破り去られた頁より