フジグラン緑井

 フジ・リテイリング(松山市)は5日、大型商業施設フジグラン緑井(広島市安佐南区)の受水槽内で死亡事故が発生したと発表した。消毒や水質検査のため、同施設はこの日臨時休業した。営業再開は未定。

 同社によると4日朝、受水槽の天井に穴が開いているのを従業員たちが発見。中から遺体が見つかった。午前10時10分、この受水槽からの全館への給水を停止。店で製造した食品を撤去し、飲食店は休業した。死亡した人の車が2日夜に駐車場へ入る様子が防犯カメラに映っていたという。家族から連絡を受け、捜索していた。広島県警は、事件性はないとみている。

 受水槽は駐車場の下にある。フジは広島市保健所の指導に基づき、受水槽の清掃と消毒、水質検査を進めている。検査結果を踏まえて、営業再開を決める。同社は「多大な心配をかけ、心よりおわびする」としている。