買うことがゴールのモノは買わず、買った先にゴールがあるモノを買う【お金の有効活用】
2018/07/18あるとき、減っていた財布のお金に気づきATMへ向かう途中で「あれ? なんでこんなにお金がなくなっているんだ?」と我に返りました。
理由は明らかだったのですが、ついつい使いすぎている財布事情を見て、私はルールをひとつ設けました。これがよかった。
今回はその「お金の有効活用」のためのルールのひとつを紹介します。
目次
今回の「お金の有効活用」ルールを設けたキッカケ
すこし私の話をします。飛ばしてもかまいません。
私はかなり物欲の強いほうで、好きなアニメができるとそのグッズがほしくなって仕方ありませんでした。しかし、アニメグッズはけっこう高い。うっかり財布の紐を緩めると、あっという間にすっからかんになってしまいます。
そうやって手にれたグッズはどうしているか。箱の中に眠っています。
もちろん使っているものもありますし、部屋に飾っているものもありますが、大半は箱の中。宝の持ち腐れですし、そもそもこれでは買った意味がないし、買う必要もなかった。
ついでにいえば、グッズをしまうための箱をあとから買っているので、出費はかさんでいました。
なぜそうなったのか
原因は「買うことがゴールだった」「所有することがゴールだった」からだと思っています。あとは「使うシーンを意識できていなかった」でしょうか。
いずれにせよ、商品を前にした私は「これをいかに使うか(楽しむか)」ではなく「これを買うか、買わないか」を考えていました。だから失敗した。
「これではダメだ」と思った私は、下記のルールを考えたのです。
ルール:買うことがゴールのモノは買わない
たとえばアニメグッズ。使おうと思って買うものもありますが、多くは「買うこと」「所有すること」がゴールだったりします。
買った時点で体験が完了してしまい、ウキウキして家に帰り、封をあけて眺めたり写真を撮ったりすると、もうおしまいです。
なんというか密度の薄い体験ですよね。これはこれで楽しいのですが、同じお金でもうちょっと楽しめたほうがいいな、と私は思いました。貧乏だし。少ないお金でもっと濃く長い体験を得たい、と思ったのです。
モノを買うときは以下の質問をしてみるのはどうでしょうか。
「私は、これを買うことにウキウキしているのか、それとも使うことにウキウキしているのか」
ルール:買った先の体験にゴールがあるモノを買う
たとえばアニメの原作。いわゆる「保存用」はともかく、基本的には「読むこと」「使うこと」がゴールですよね。
これならグッズを買う体験よりも長く楽しめるし、記憶にも残ります。新たな発見があったり、勉強になることだってあります。
それにグッズを買うよりも感覚的に安上がりだったりします。例えば3000円のマグカップを買うお金で、漫画なら6冊くらい買えちゃいます。私は「これを我慢すれば、原作が買えるじゃん」と思うことで、思いとどまることが増えました。
読んだほうがいい本より、読む本を買う
「この本は読んだほうがいいだろうな」と思って、すぐに読む予定のない本を、いつか読もうと思って買うことがよくあります。特にKindleのセールは買いすぎてしまうことが多く、私の読書ペースを無視した量の本が積まれてしまいます。すでに山積みなのに。
未だにいつか読む気ではいるので、失敗だと認めたくはありませんが、読めていない本にかけた金額は数万円はくだりません。ちゃんと計算していませんが、10万円は超えるはず。なんというか、せめてこれから読む本だけ買っていれば、もっと自由にお金が使えたはずなのに、と思ってしまいます。
今回のルールは下記のように言い換えることもできます。
使わないモノよりも、使うモノにお金を使う
使うシーンが具体的でないものは、結局「買うことがゴール」になってしまっているかもしれません。セールで買いすぎてしまうのは「損をしたくない」という気持ちで買い物してしまっています。これって買うことで目的を達成してしまっているように思えませんか?
実践してみてどうか
お金が燃えるようになくなっていく、という恐ろしいことがなくなりました。お金の消費は計画通りになり、いわゆる「浪費」が減った。
グッズを買わなくなったので、「これどこに飾ろうか?」という頭を悩ませる問題も解消。原作の漫画を紙で買ったときは、ちょっと悩みますが、基本は Kindle で電子版を買うようにしているので、そこまで膨れてもいません。
ただ、完全になくしても寂しいですから「これは絶対にほしい!」「毎日、目を入れて癒やされるんだ!」という譲れないグッズは買ってもいいかな、と思っています。大切なのはバランス感覚。
つまり
グッズではなく、コンテンツを買う。
お金の浪費を減らし、もっと有効活用したいと思っているなら、このルールを使うのは意味があります。
- 買うことがゴールのモノは買わない
- 買った先の体験にゴールがあるモノを買う
ぜひ試してみてください。