人生にゲームをプラスするメディア

【GDC2010】坂本賀勇氏が『METROID: Other M』の豪華スタッフを明らかに

Game Developers Conference 2010、3日目からは通常のセッションがスタート。同時にエキスポ会場もオープンして、昨日まで以上に盛り上がりを見せています。

任天堂 Wii
Game Developers Conference 2010、3日目からは通常のセッションがスタート。同時にエキスポ会場もオープンして、昨日まで以上に盛り上がりを見せています。

坂本氏


午前中にゲームデザインセッションのキーノートとして登場した任天堂企画開発本部の坂本賀勇氏は満員の聴衆に迎えられました。「メトロイドからトモダチコレクション、メイドインワリオ: 異なるユーザーに対する異なるアプローチ」と題された講演では、初めてこのような場に立ったという坂本氏のゲーム作りへの哲学を垣間見る事が出来ました。その一つは笑いを追求することにあるようですが、それに恥じない(?)会場を常に笑いで満たす講演となりました。

詳細は後にお届けするとして、ここでは今年発売予定の『METROID: Other M』について明らかにされた新情報を速報としてお届けします。

『METROID: Other M』はSFC『スーパーメトロイド』とGBA『メトロイド フュージョン』を繋ぐ物語として開発が進められています。その開発はテクモのTeam Ninjaと任天堂の共同開発で進められていてテクモの早矢仕洋介と坂本氏とチームが非常に共鳴し合い、切磋琢磨しながら進んでいるということです。坂本氏はプロデューサーという立場ですが、シナリオとゲームデザインを自身の手で描いたそうです。

北裏龍次氏配島邦明氏と太陽企画ボイスアクターも豪華


そこに集まったメンバーが豪華です。映像はD-Rocketsというクリエイティブユニットの北裏龍次氏が手掛けているそうです。最初に絵コンテを見た坂本氏は「ここまでできるのか」という思いで固まってしまうほどだったそうです。北裏氏は坂本氏の1歳上の同世代ということで、お互いのこれまでの経験や考えを突き合わせる「とても刺激的な時間を過ごせている」とのこと。

サウンドは配島邦明氏と太陽企画が手掛けます。こちらも非常にクオリティが高いもので、北裏氏の作った映像と配島氏の作ったオーケストラサウンドは本当に素晴らしいものになっているようです。

加えてボイスもシリーズとして初めて導入されます。主人公のサムス・アランを演じるのはJessica Martin氏。儚くも強いサムスを見事に演じているとのこと。その他にも優秀なボイスアクターが多数参加しているということです。

坂本氏によれば『METROID: Other M』には、まだ明かせないものの、この他にも様々な優秀なスタッフが関わっているということで、今後明らかにされていきそうです。チームは「Project M」と呼ばれ、「素晴らしいバンドのように、それぞれが各パートで最高の演技をし、最高のハーモニーを奏でようとしている」と坂本氏は話していました。

任天堂とTeam Ninjaの共同開発非常に良きパートナーシップに操作方法はシンプルに


講演では数あるエピソードの中から一つとして操作方法について触れられました。坂本氏は最初から「Wiiリモコンだけを使った操作にする」と決めていたそうです。最初はいわゆるレールシューターを目指したそうです。レールの上ならリモコンだけの操作で実現でき、演出も自在です。しかしTeam Ninjaはヌンチャクを使うことを勧めたそうです。しかし坂本氏は折れず、その設計思想を語り、結果としてTema Ninjaはリモコンの十字キーを使った3D空間での操作というものを実現したそうです。それは坂本氏が期待する以上のものだそうで、林氏が「最新技術を使ったファミコンゲーム」と言うものが出来上がっているようです。

また講演ではオープニングムービーも公開されました。坂本氏によれば『スーパーメトロイド』にあった、主人公が固まるムービーシーンを取り入れたものだそうで、映像では当時の映像と今のリアルな映像が混ざるような演出がされていました(これは今回のために作られた映像なのか、本当に実際に使われるのかは不明ですが)。メトロイドとスーツを着たサムスの戦いを描いた、非常にクールで刺激的な映像でした。



「これまでに培ってきた経験と思いが極まった作品」という『METROID: Other M』。日本での発売日はまだ未定ですが、期待したいですね。
《土本学》
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください
    This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

    編集部おすすめの記事

    任天堂 アクセスランキング

    1. 『スプラトゥーン3』特定条件で「キンメダイ美術館」の塗り面積が不平等に―「スタートダッシュ杯」の使用ステージからも除外

      『スプラトゥーン3』特定条件で「キンメダイ美術館」の塗り面積が不平等に―「スタートダッシュ杯」の使用ステージからも除外

    2. 『スプラトゥーン3』のワイパーは弱ブキじゃない?有名プレイヤーたちが虜になる理由

      『スプラトゥーン3』のワイパーは弱ブキじゃない?有名プレイヤーたちが虜になる理由

    3. 『超探偵事件簿 レインコード』小高和剛氏インタビュー!新作のこだわり&Zにはならない?CERO設定…『トライブナイン』制作状況や『ダンガンロンパ』続編の話も

      『超探偵事件簿 レインコード』小高和剛氏インタビュー!新作のこだわり&Zにはならない?CERO設定…『トライブナイン』制作状況や『ダンガンロンパ』続編の話も

    4. 『モンハンライズ:サンブレイク』アプデで、フゲンが使う環境生物の当たり判定に修正―里長がついに脱“カエル初心者”へ

    5. 『ポケモン スカーレット・バイオレット』10月6日22時に最新映像公開へ!21時からは事前番組も放送

    6. 『スプラトゥーン3』ジャイロ操作に違和感があったら、「補正」を試して!知っておきたい2つの方法

    7. 『ポケモンSV』名前に隠されたヒント…ウミディグダはダグトリオにならない可能性!

    8. 『スプラトゥーン3』おすすめのヘッドセットを紹介!オーディオミキサーを使えばボイスチャットも簡単に

    9. スイッチ版『東方剛欲異聞 ~ 水没した沈愁地獄』10月20日配信決定!新たに「饕餮尤魔」がプレイアブル参戦

    10. 任天堂、アニメ映画「スーパーマリオ」のトレイラー世界初公開へ!10月7日朝5時に「専用のニンダイ」が放送決定

    アクセスランキングをもっと見る