カワウソ【種類別】に会える動物園・水族館リスト!赤ちゃん情報も掲載中
現在日本では5種類のカワウソが飼育されています。
あなたが見たいカワウソは「何」カワウソですか?
zoo zoo diaryはカワウソに会える動物園・水族館一覧を種類ごとに作成しました!会いたいカワウソがいる施設をワンクリックでさがすことができます。
また、赤ちゃん誕生などカワウソにまつわるニュースを随時更新中です。
カワウソとは?
食肉目イタチ科の動物。水とともに生きる肉食動物です。
諸説ありますが、カワウソは現在13種にわけられています。それぞれ生息地や生態、形態などが異なります。
IUCNレッドリスト評価は種や亜種によってちがいますが、多くのカワウソに絶滅のおそれがあるといわれています。
カワウソについてもっと詳しく知りたい方は「日本で会えるカワウソは5種類!カワウソの生態と特徴」をご覧ください。
日本の動物園・水族館では5種【コツメカウソ・ツメナシカワウソ・ユーラシアカワウソ・カナダカワウソ・ラッコ】が飼育されています。
コツメカワウソに会える施設(50か所)
日本全国の動物園と水族館、およそ50施設でコツメカワウソに会うことができます。国内での飼育数が多く、最も親しみのあるカワウソです。
- 円山動物園
- 小樽水族館
- サンピアザ水族館
- 大森山動物園
- 那須どうぶつ王国
- かみね動物園
- 埼玉県こども自然動物公園
- 東武動物公園
- 智光山公園こども動物園
- 上野動物園
- 多摩動物公園
- 市原ぞうの国
- 千葉市動物公園
- 市川市動植物園
- サンシャイン水族館
- アクアパーク品川
- 八景島シーパラダイス
- 伊豆シャボテン動物公園
- 浜松市動物園
- 豊橋総合動植物公園
- 東山動植物園
- 三津シーパラダイス
- のどじま水族館
- マリンピア日本海
- 越前松島水族館
- アクア・トトぎふ
- 南知多ビーチランド
- アドベンチャーワールド
- みさき公園
- 神戸どうぶつ王国
- 王子動物園
- みなとやま水族館
- アトア
- 姫路セントラルパーク
- 鳥羽水族館
- 伊勢シーパラダイス
- 海遊館
- NIFREL
- 池田動物園
- 徳山動物園
- ときわ動物園
- 徳島動物園
- とべ動物園
- のいち動物公園
- 桂浜水族館
- 虹の森公園
- 福岡市動物園
- 長崎バイオパーク
- 平川動物公園
- うみたまご
新展示場2022年7月オープン!神戸どうぶつ王国
2022年7月、神戸どうぶつ王国で国内最大のコツメカワウソ展示場「オッターサンクチュアリ」が公開されました。
おおきな池の中心に緑ゆたかな島。池の中やその周りににも植物がおいしげったコツメカワウソの生息環境展示です。
園路は池の上をとおるようなつくり。生息地の橋の上からコツメカワウソを探すような、まさに「カワウソの保護区」にいるような気分をあじあわせてくれます。
園長のこだわりとスタッフさんの努力がたくさんつまっています。コツメカワウソたちも土や草、木そして広い池にきっと喜んでいるでしょう。
コツメカワウソの赤ちゃんに会いに行こう!
コツメカワウソの繁殖は、全国の施設で行われています。
1度に数頭誕生することが多く、しばしば話題になります。しかし、その成長の早さから、赤ちゃんを見れる期間は非常に短いです。
3年連続!王子と桜の大家族|桂浜水族館
高知県・桂浜水族館ではオウ(桜)とオウジ(王子)のペアが2020年にはじめて繁殖に成功しました。
2頭にとってはじめての子でしたが、4頭生まれた赤ちゃんは両親から愛情をたっぷりうけて成長しました。
うち1頭は生後3か月で亡くなってしまいましたが、オスの秀太朗と文太朗はみなとやま水族館、メスのお浜はアトアで飼育されています。
みなとやま水族館とアトアはいずれも神戸市にあり、それぞれ2022年7月、2021年10月にオープンしたばかりの新しい水族館です。
2021年には2頭の赤ちゃん(望と聖次朗)が生育し、現在も桂浜で飼育されています。
さらに2022年7月、オウ3回目の出産。2頭のオスが元気に育っています。
鳥羽水族館2022年2度目の赤ちゃん誕生!
三重県・鳥羽水族館では2022年1月に施設初となるコツメカワウソの人工哺育をおこないました。
母親のキワ(2016年生)は1回目が死産。2回目となる今回は無事生まれましたが、授乳が確認できなかったためです。
生後2か月で水槽に慣れ、4月より一般公開されています。
そして6月にはあらたに赤ちゃんが誕生!しかも今回は3頭が両親の愛情をうけて元気に育っています。
7月より一般公開され、せくせく育児をおこなうカワウソ家族を見ることができます。
サンシャイン水族館で2度目のカワウソ誕生! 2021年
2018年10月、東京都・サンシャイン水族館でメスの赤ちゃん1頭(もみじ)が誕生しました。マハロとラジャにとって初めての子となります。
さらに、2021年2月には赤ちゃんが誕生。3頭のメス(てまり、ひまり、あいり)が元気に成長しています。カワウソらしい大家族を見れる日が楽しみですね。
公式ツイッターやインスタグラムでは、赤ちゃんの様子がたびたび取り上げられています。可愛さ、癒し度ともに満点!要チェックです。
ツメナシカワウソに会える施設(3か所)
ツメナシカワウソは、世界的に見るとコツメカワウソより絶滅のおそれが少ないとされています。
しかし、日本での飼育数は少なく、2021年5月現在3施設5頭のみです。
- 仙台うみの杜
- くるり(2015年生)
- 伊勢シーパラダイス
- きらり(2017年生)
- ひらり(2017年生)
- のいち動物公園
- ララ(推定2008年生)
- ゆるり(2015年生)
日本に5頭のみ!ツメナシカワウソ
くるりとゆるり、きらりとひらり、おなじ両親のもと伊勢シーパラダイスで生まれました。
伊勢一家の父ブブゼラ(推定7歳)は2017年に、母ズリ(推定15歳)は2021年に死亡しました。
高知県立のいち動物公園では2012年に繁殖に成功。しかし、父クラ(推定11歳)は2017年に、息子ソラ(8歳)は2020年に死亡しました。
そのため、残されたツメナシカウソ5頭のうち、ララのみが出産できる可能性を残しています。
2018年に伊勢シーパラダイスよりゆるりが移動。2頭は仲良く暮らしていますが、あっという間にときは過ぎ、ララは高齢となりました。
日本でツメナシカワウソに会えなくなる日が数年後には来るかもしれません。
ユーラシアカワウソに会える施設(10か所)
日本では10か所の施設で飼育されています。
- いなわしろカワセミ水族館
- アクアマリンふくしま
- 上野動物園
- 井の頭公園
- ズーラシア
- 富山市ファミリーパーク
- マリンピア日本海
- 安佐動物公園
- のいち動物公園
- 宮崎市フェニックス自然動物園
国内最高齢だった安佐動物公園のユウ(オス)は2016年推定26歳でその生涯を終えました。
3種類のカワウソに会える!のいち動物公園
お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、高知県ののいち動物公園では、3種類のカワウソを飼育しています。
また、2018年3月、のいち動物公園では23年ぶりにユーラシアカワウソが出産しました。
双子でしたが、ざんねんながら1頭は死亡。残る1頭のメス(ミント)は元気に育ち、現在は、親と変わらない大きさに成長しています。
【YouTube】高知県立のいち動物公園のユーラシアカワウソ親子の動画はこちら!
四国に行かれる方は、ぜひ!
ユーラシアカワウソの大家族!アクアマリンふくしま
福島県いわき市・アクアマリンふくしまはユーラシアカワウソの繁殖に成功し続けている水族館です。
2008年ドイツで生まれ2010年に来日したドナウ(オス)は、前のペア相手チロルと相性が良く2012年~2015年の間に4回の繁殖に成功しています。
その後、2014年オーストリアで生まれ2015年にやって来た新しい相手まろんとも、2017年以降、毎年繁殖に成功しています。
日本にいるユーラシアカワウソの大多数は、ドナウの血を引いています。
たとえ繁殖期の個体がいても、近親交配は避けなければなりません。
しかし、現在の国内のユーラシアカワウソはドナウの子どもばかりです。今後、新しい血統を取りいれないと繁殖ペアの形成はむずかしい状況にあります。
そんな日本のユーラシアカワウソ界を背負ってきたドナウ。2021年、13歳でその生涯を閉じました。
現在ははく製となって来園者をむかえてくれています。
カナダカワウソに会える施設(3か所)
現在、日本では2か所の動物園と1か所の水族館でのみ会うことができます。
- 釧路市動物園
- チャッピー(2007年生)
- リッキー(2007年生)
- 盛岡市動物公園
- カエデ(2011年生)
- アクアワールド大洗水族館
- まろん
- おはぎ
- いろは
- ぽてと
カナダ生まれの3頭 繁殖へはいたらず|釧路市・盛岡市
釧路市動物園と盛岡市動物公園のカナダカワウソ3頭は、すべてカナダからやって来た個体。
そのため、寒い季節もへっちゃら。雪掘りをしたり、雪滑りをしたり、楽しそうに暮らしています。
釧路市では2006年よりチャッピーとリッキーを飼育していますが、繁殖には至りませんでした。
2019年2月、リッキーが盛岡市動物公園にブリーディングローンにより移動。新しい環境で新しいパートナー(カエデ)との繁殖が期待されるも、叶わず。
2021年に釧路市動物園へ返還されました。
カナダカワウソ4頭!アクアワールド大洗水族館
2019年4月、茨城県のアクアワールドに2頭(オスとメス)のカナダカワウソがやって来ました。出身地や年齢は記載されていません。
さらに、2021年3月アメリカ野生個体(年齢不詳)のメス2頭が仲間入り!
オスのおはぎと、メス3頭が血縁関係にないのであれば、繁殖が大いに期待できます!賑やかな様子を見に行きたいですね。
ラッコに会える水族館(2か所)
以前は多くの水族館で展示され、日本に100頭以上いたラッコ。
繁殖能力の低下とともに、その数は減りつづけ、現在、2施設で3頭しか飼育されていません。
- メイ(2004年生)
- キラ(2008年生)
- リロ(2007年生)
日本のラッコはどんどん減っています
野生の寿命は15~20年といわれるラッコ。近年、日本の動物園ではラッコの死亡があいついでいます。
- 2018年
- アクアワールド大洗水族館 カンナ(15歳)
- 鳥羽水族館 ロイズ(13歳)
- 2020年
- マリンピア日本海 クータン(18歳)
- のとじま水族館 ラスカ(推定25歳)
- 2021年
- マリンワールド海の中道 マナ(9歳)
- 須磨海浜水族園(鴨川シーワールド) ラッキー(22歳)
- 2022年
- 須磨海浜水族園(鴨川シーワールド) アスカ(23歳)
2012年に誕生したマナを最後に国内のラッコ繁殖例はありません。
福岡市・マリンワールドのマナはまだ若く、2021年1月に妊娠が発覚したばかりでした。母子ともに亡くなってしまい、とてもざんねんです。
現在飼育されている3頭のラッコのうち、キラとリロはきょうだいであり交配はできません。もう1頭のメス、メイは18歳と高齢です。
つまり、マナの死亡により日本でのラッコ繁殖の可能性はゼロとなりました。日本でラッコが見れなくなる日はすぐそこまできています。
【関連記事】ラッコの生態と特徴「毛づくろい」が日課の海のカワウソ
知名度も人気度もたかいカワウソですが、コツメカワウソ以外は飼育している施設がすくなめ。ほとんどの方がコツメカワウソにしか会ったことがないかもしれません。
なかでもツメナシカワウソとラッコは数年後には日本の動物園・水族館からすがたを消す可能性がたかい動物です。
実際に見たい方はぜひはやめに訪れてみてください。
以上、カワウソに会える動物園リストでした。
【参考】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません