ことし“選挙イヤー”の沖縄。投票時には本人確認をされますが、その際、性別を聞かれることで苦痛を感じ、「投票せずに帰った」と話すトランスジェンダーがいます。
Aさん(仮名)
「元々戸籍上が女性だったので『女』という漢字自体にすごい抵抗があったりとかすごい苦しい気持ちになったりとかっていうのがありました」
こう話すのは、本島中部に住むAさん(仮名)。Aさんは、生まれた時の性別と自身が認識する性別が異なるトランスジェンダーです。
2015年に性別適合手術を受け、現在は戸籍上も男性として生活していますが、以前は、投票所での本人確認で何度も辛い思いをしてきたと言います。


Aさん
「そのハガキを担当者の方に提示する際に『本人ですか?』と聞かれることが毎回あったのでそのたびに『本人です』と。全身を上から下まで見て『ん?本人じゃないよね?』というような首を傾げた表情をして、それでも『本人です』と言って、そのハガキを持って裏の方に行って別の担当者の方と話し合いをすると」
Aさんは、手術前に受けていたホルモン治療の影響で声が低くなり、体格も男性的になるなど自身の見た目と“性別”が合わない状態でした。
Aさん
「私自身はその場にもう残されているので、いつそのトランスジェンダーってバレるか分からないとかそういった気持ちになりましたね」
